旅レポ

驚愕! 感動! の「大人の遊び、33の富山旅。」2016年春プログラムを体験(後編)

 前編に引き続き、富山県 観光課、富山県観光連盟、富山県内14市町村が主催する「大人の遊び、33の富山旅。」のプレスツアーの模様を、わたくしゆきぴゅーがお伝えします。

里山で五感が刺激されまくり!

 2日目はプログラムNo.15「大岩colorie&ランチ」からスタート。富山市街から東へ20kmほどのところにある上市町は、名峰剣岳の登山口でもある自然豊かな里山。そこにある大岩山日石寺がこのプログラムの舞台です。ときに“colorie(コロリエ)”とはフランス語で“彩色する”という意味だそうで。んんん? お寺でぬり絵!? なんだか面白そうですわ〜!

 まずはガイドさんの案内で日石寺周辺を散策です。新緑や紅葉のシーズンは特に美しいという千巌渓や、ハンドブックの写真にも使われている赤い欄干が印象的な阿覚窟、実際に滝行ができるという六本滝など日石寺のまわりには見どころがいっぱい。自分ひとりだったら見落としてしまいそうなスポットを、ガイドさんが小ネタ満載で説明してくれるのでとっても勉強になります。

日石寺のすぐ近くにある渓谷、千巌渓(せんがんけい)
見事な苔に覆われていた石垣に目が釘付け!
右から子丑寅卯……と十二支の石像が祀られている十二支滝。夏は子供達の遊び場に
大岩をくりぬいて作ったらしい阿覚窟。厄年の人が拝むとよいそうですわよ

 特に本堂は必見! ここには岩壁に掘られた3m超えの磨崖仏(まがいぶつ)が安置されているのですが、平安時代初期に彫られたと伝えられているのでざっと1300年は経っているんだとか。奇跡のような状態で現存できているのは、どの時代でも屋根で覆って雨風などから大切に守ってきたから。彫られ方も興味深くて、下から仰ぎ見ることを想定して上半身を大きく彫ってあるそうですの。アオリの効果ですわね。

大岩山日石寺の本堂。この中にご本尊である不動明王の石仏があります
不動明王様〜! かなり近づいて見ることができるのにも感動しますよ
ガイドウォークの次はぬり絵タイム。5、6種類ある下絵はあらかじめ印刷されていて自分の好きなものを選べます。私は滝の絵をチョイス
黙々と無心になってぬり絵すること30分。この清々しい達成感は何!? フレーム付きで持ち帰りできます

 右脳を使ったらお腹が空いちゃいました! ということで、お次は待ちに待ったランチです。ここ大岩山は美味しい水で作ったそうめんが名物。煮干しと厳選した椎茸を使った出汁がお腹にとってもやさしくて忘れられない思い出の味になりました。

お待ちかねのランチは大岩名物のそうめんと山菜料理のオンパレード
そうめんはじっくり3年寝かしたものを使用しているそうです
女将さん手づくりの味噌が絶品。わたくしこれでご飯2、3杯いけますわ〜
築90年以上というノスタルジックな建物は外国人観光客にも人気なんだとか。分かる〜!

建物自体が美術品! そんな美術館は空間すべてがアートだった

 お次はプログラムNo.1「和×アートに浸り尽くす」です。JR富山駅北口から徒歩8分の距離にある樂翠亭(らくすいてい)美術館。ここで大人なアートの楽しみ方を味わうことにいたしましょう。

 1時間程度の特別館内ガイドがウリの本プログラム。事前予約が必要なのですが、ここはぜひガイドしてもらいながら鑑賞してみてください。やっぱり違います!

ロゴマークのデザインは、あの佐藤可士和さん
もともとは富山のとある社長さんの個人宅だったというこの建物は純和風の数寄屋建築
館内はもちろん、窓の外に見えるもの全部が素敵なのです
なんとこちらのお風呂スペースは自由に観覧可能! お湯に浸かりながら庭を眺めるのにちょうどよい設計になっているそうです
前日に降った雪が残っていた庭園もこれまた一興。春になると次々と花が咲くそうですよ
お庭を眺めるだけに訪れてもいいくらい。緑を楽しむという名前の由来に納得です
別棟にある蔵も展示室に利用。吹き抜けの高い空間が独特の展示スペースでした
入り口にあるミュージアムショップ。選りすぐりのセンスある商品がずらり
この写真の左手にカフェテラスがあって、本プログラムではそこが特別開放されます

 富山駅から徒歩10分以内の距離にこんな素敵な美術館があるなんて富山の人がうらやましい〜! 季節ごとに訪れてみるとまた違ったアート鑑賞になりそうですわね。

かつて栄華を極めた廻船問屋のお屋敷を訪ねる

 今回のプレスツアー最後に訪れたのは岩瀬。プログラムNo.2「廻船問屋の街と至極の富山旅」で締めくくりです。

 江戸時代から明治にかけて活躍した北前船をご存知ですか? 北海道へお米や薬を積んでいき、帰りはどっさりと昆布などを持ち帰ってガッポリ儲けていたそうですが、この北前船の寄港地だった岩瀬には、積み荷の取り扱い業者である廻船問屋さんがたくさんあって、今でも当時の面影が残る歴史的な街並みになっているのです。国の経済を動かすほどの財力持っていたとされる廻船問屋さんって一体どんな!? 一般公開されて見学ができる「北前船廻船問屋 森家」、ここがまた面白いのです!

岩瀬のメイン通りはかつての旧北国街道。ここから江戸へは14日間かかったそうですよ
廻船問屋の一つである森家は国指定の重要文化財。現在は一般公開されています
玄関のすぐ横にある15畳の居間は畳の敷き方に特徴が。中央は流れる小川に見立てています
超贅沢! 松でできた廊下。よく見ると入り組みになっていて“仕事が入る、お金が入る”をなぞらえたもの
石一つしてもどこぞの有名な石。贅の限りを尽くしているということが分かります
ガッポリ稼いだお金を入れていた金庫。わざわざ東京に買いに行ったものだとか
酒商 田尻本店は、かつて森家の土蔵だった建物を改修している酒屋さん
温湿度管理が徹底された大きなセラーで日本酒やワインを陳列&保管しています

 前編・後編でレポートしてきました「大人の遊び、33の富山旅。」2016年春の特別プログラム、いかがでしたでしょうか? これはほんの一部。ハンドブックをめくっているとまだまだ行ってみたい所、やってみたいことがたくさんあって正直わたくしは困っております。ちなみにプログラムNo.14の「滑川蒲鉾」で手づくり体験が一番気になっていて、No.13の「魚津港で蜃気楼ウォッチング」もいいなぁ〜なんて思っていますの。

最後の最後にちょっとだけ姿を見せてくれた立山連峰。左の建物は世界一美しいスタバの称号があるスターバックス富山環水公園店

 北陸新幹線開業から今月でちょうど1年。ぐっと近くて便利になった富山へ、この春、皆さまも足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと自分だけの“大人の遊び”を満喫できるはずですよ。

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。