旅レポ

暮らすようにゆったり滞在できるハワイ島の「アストン・ショアーズ・アット・ワイコロア」を体験

デラックスさとアットホーム感を兼ね備えたコンドミニアム型ホテル

ワイコロア・ビーチ・リゾート内にあるアストン・ショアーズ・アット・ワイコロア

「ビッグ・アイランド」と呼ばれ、四国の半分ほどの大きさがあるハワイ島は、気候がよくリゾートとして魅力的な場所だ。広いだけあって見どころが豊富なので、なるべくなら滞在日数を多く取ってゆったりと過ごしたいところ。そんな場合、宿泊先の選択肢として候補に挙がってくるのがコンドミニアム型ホテルだろう。

 アクア-アストン・ホスピタリティー系列のアストン・ショアーズ・アット・ワイコロアは、ハワイ島のワイコロア・ビーチ・リゾート内にあり、ゴルフコースやショッピングセンターが近いというロケーションと高級感の漂う施設で人気だ。今回、宿泊の機会を得たのでそのレポートをお届けする。

緑と溶岩の景観が美しいコンドミニアム型ホテル

アストン・ショアーズ・アット・ワイコロアの全景。周囲の黒い部分は溶岩(写真提供:アクア-アストン・ホスピタリティー)

 コナ空港から車で30分の場所にあるアストン・ショアーズ・アット・ワイコロア。ビーチに関しては最寄りのアナエホオマル・ベイ・ビーチまで車で約3分とちょっと距離があるものの、ワイコロア・リゾート内のキングコースとビーチコースといったゴルフコースが隣接。ヒルトン・ワイコロア・ビレッジまでは徒歩10分、1km圏内にキングス・ショップスやクイーンズ・マーケットプレイスがあるという立地だ。

 ホテルの建物は、3階建てのテラスハウスが連なって構成されている。敷地内はヤシやプルメリアといった木々と池が配置され、さらに敷地の外には黒い溶岩の岩肌が見えるというハワイならではのランドスケープが美しい。

敷地内から見ると緑豊か
ちょっと散歩するとヤシの木と溶岩というハワイ島ならではのダイナミックな風景が楽しめる
近くにクイーンズ・マーケットプレイスがあるので買い物も可能
キングコースとビーチコースといったゴルフコースもすぐ行くことができる距離

 また、敷地内にはプールやジェット・スパ、テニスコートが用意されているほか、フロントのディスク貸出機を利用すれば部屋のプレーヤーで映画が見られるなど、敷地内でもゆっくり楽しめるようになっている。

南国情緒あふれるひとときが過ごせそうな敷地内のプール
フロントに設置されているDVDのディスクレンタル機

客室は全6種類

 アストン・ショアーズ・アット・ワイコロアの客室は全120室で、部屋はベッドの数や広さに応じて「1ベッドルーム」「2ベッドルーム」「2ベッドルーム・ゴルフヴィラ」の3タイプが用意されている。さらに、内装や部屋のコンディションにより、「1ベッドルーム」と「2ベッドルーム」は「スイート」とその上の「デラックス」と2ランクに分かれ、また「2ベッドルーム・ゴルフヴィラ」も「デラックス」が設けられている。

 部屋の種別ごとの内容と部屋数は以下のとおり。

1ベッドルーム(スイート:5室/デラックス:10室)

面積:81.6m2
ベッド数:キングベッド1台+ソファベッド
定員:1~4名

2ベッドルーム(スイート:13室/デラックス:9室)

面積:119.2m2
ベッド数:シングル2台+キング1台+ソファベッドまたはクイーン1台+キング1台+ソファベッド
定員:1~6名

2ベッドルーム・ゴルフヴィラ(2室/デラックス:3室)

面積:137.9m2
ベッド数:キング1台+クイーン1台+シングル2台+ソファベッドまたはクイーン1台+キング1台+ソファベッド
定員:1~6名

さまざまなインテリアデザインの部屋を用意

今回宿泊した客室のリビングルーム
部屋ごとにインテリアが違っている(写真提供:アクア-アストン・ホスピタリティー)

 今回、宿泊した部屋は「1ベッドルーム・デラックス」。客室の中に入ってみてまず思ったのは部屋の面積が広く取られているということ。最小の1ベッドルームタイプでも部屋の広さが81.6m2というのはやはり破格だ。また、部屋面積だけでなく天井が高いので、その分さらにゆったりとした感覚が味わえる。

 また、ユニークなのは客室ごとに雰囲気が異なっていること。筆者のいた部屋は白を基調とし、藤と組み合わせた上品な感じの客室だったが、木のテイストを活かした部屋やトロピカルな花柄地のソファが目に飛び込む部屋など、さまざまなインテリアの部屋が用意されている。残念ながら客室を選んで予約することはできないものの、自分が宿泊するのがどんな部屋になるのかというワクワク感は楽しめそうだ。

リビングルームとは別にダイニングルームが設けられている
部屋の外は1階の場合はテラス、2階以上はベランダ(ラナイ)が利用できる
ベランダ(ラナイ)にはソファやウェットバーが設置されている部屋も(写真提供:アクア-アストン・ホスピタリティー)
1階ということもあり、窓の外にすぐ緑が見えるベッドルーム
ベッドルームにはテレビとドレッサーが用意されている
クローゼットはベッドルーム内に配置されている
クローゼットの中にはアイロンおよびアイロン台も

 また、コンドミニアム型ホテルの魅力というと長期滞在が楽しめること。その点においてチェックしたいのが調理と洗濯だ。アストン・ショアーズ・アット・ワイコロアでは全室にフルキッチンとランドリーが用意されている。

 キッチンにはコンロやレンジ、オーブンといった台所用機器はもちろん、調理道具や食器もひと通り揃っているので、あとはショッピングセンターで必要な食材をそろえればすぐに料理を作ることが可能。また、ランドリーには洗濯機はもちろん乾燥機も設置されており、洗濯干しの手間は不要だ。

 また、コンドミニアム型ホテルで長期滞在する場合で気になるのは掃除の面だが、ベッドメーキングやタオル交換は毎日行なわれ、また有料になるがハウスキーピングサービスも用意されている。

コンロから食器まで調理に必要な器具・道具類はほとんどそろっているキッチン
キッチンはカウンター式になっている
調理器具も菜箸以外は用意されている
洗濯機だけでなく乾燥機もあるのがうれしい

 洗面所やお風呂、トイレといった水まわりについてもほかの部屋同様にスペースが広く取られている。特に洗面所は洗面台が2つ付いており、多人数での滞在でも洗面所が混みあうことなく利用可能だ。

 今回宿泊した1ベッドルームの客室のお風呂は固定式のシャワーのみだったが、客室によってはバスタブもある。アメニティについてはボディウォッシュとコンディショナー入りシャンプー、石鹸の3点なので、ほかに必要なものがある場合は日本から持ってくるか、近くで買い足した方がよさそうだ。

洗面所は洗面器が2台設置されており広い
アメニティはコンディショナー入りシャンプーとボディウォッシュ、石鹸の3点
シャワールームは洗面所の脇にある
シャワーは固定式のみの設置
トイレは洗面室と一体ではなく別室に設けられている

 ゆったりと過ごせて長期滞在に向いているコンドミニアム型ホテル。リビングにベッドルーム、キッチンと普段の暮らしと変わらない部屋や設備が整っており、家と変わらない過ごし方が可能だ。調理や洗濯も室内でさっとできるので、まだ世話が必要な子供を連れたファミリー層には特にお勧めだ。

 ハワイ島の美しい景観が収められたアストン・ショアーズ・アット・ワイコロアは、まるでハワイに暮らしているかのような感覚で滞在できるのが魅力。筆者は1泊のみだったが、それでも涼しいテラスで夜食をいただく、朝起きて窓の外にヤシの木が揺れるのを見ながら目覚めのひとときを過ごす、などわずかな時間でもハワイの生活の一片が味わえた。

 もしロングステイを考えているなら、こういったリゾート系コンドミニアム型ホテルでいつもと違った別世界の暮らしもぜひ体験してみてほしい。

丸子かおり

フリーライター/編集者。主にIT系の記事を執筆することが多いが、科学系の書籍や料理本を手がけることも。趣味はごはん・手芸・デジタルなどジャンルを問わない自作。著書は「AR<拡張現実>入門」(アスキー新書)、「放射線測定のウソ」(マイナビ新書)など。ブログはhttp://mrk-reco.com/