【イベントレポート】
【APEX2016】座席まわりで見かけるコネクタを提供するIFPLブース、USB Type-Cを訴求
2016年10月28日 13:00
- 2016年10月24日~27日(現地時間)開催
シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ・エキスポ&コンベンションセンターで開催されている「APEX EXPO 2016」。航空機向けのコネクタなどを提供するIFPL(InFlight Peripherals)は、座席まわりで利用される各種コネクタの展示を行なった。
シートモニターを模した展示には、同社が提供するUSBポートやオーディオコネクタを集めたデモンストレーションシステムを展示。
USBのコネクタは4種類が搭載されており、通常のUSB Aポート、上下逆向きにしても取り付けられるリバーシブルタイプのUSB Aポート、USB 3.0対応のAポート、USB Type-Cが取り付けられている。いずれもモジュールの形状には互換性を持たせている。
リバーシブルタイプのUSBポートは、目の前にあるシートモニター以上に、手探りで脱着することになるアームレストにUSBポートを備えるようなシチュエーションで有効だとして、そうした例も展示している。
USB Type-Cについては、供給電力の大きさがポイントになるとする一方で、USB Aポートは引き続き乗客に望まれるとし、3Dプリンタでデザインしたというマルチポートのアームレストのコンセプトデザインも展示した。
オーディオコネクタは、同社が提案する独自のコネクタを展示。インターフェースのピンが短く、マグネットによって固定するもの。ヘッドフォンをしたままうっかり乗客が立ち上がったり、ケーブルを引っかけたりしても簡単に外れるので、コネクタの破損がなくなるのがメリットとなる。
通常のステレオタイプに加えて、ノイズキャンセリングに対応したコネクタも提供を始めている。モジュール自体は従来のコネクタと互換性があるので、航空会社は容易に入れ替えが可能であるという。
このほか、シートモニターに取り付け可能な機内販売などの決済に使用するNFCインターフェースや無接点充電器、ビジネスクラスなどに取り付けるLightningコネクタ搭載のパーツを展示した。