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NEXCO西日本、九州道など一部を復旧

益城熊本空港IC~松橋IC、嘉島JCT~益城本線料金所は依然不通

公開された177.8キロポスト部分の様子、右側の盛土が崩落、左側には陥没部分に落ちて動けなくなったトラックが見える

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は、平成28年熊本地震による、高速道路の通行止めや災害状況を追加で発表した。現在は4月15日22時30分現在の第5報が最新の情報となる。

 現在まで通行止めとなっている区間は以下のとおり

●九州自動車道 益城熊本空港IC(インターチェンジ)~松橋IC(上下線)
●九州中央自動車道 嘉島JCT~益城本線料金所(上下線)

 22時30分の段階で、通行止めが解除になった区間は、以下のとおり

●九州自動車道 植木IC~益城熊本空港IC

 道路の被害状況については早朝の情報とあまり変わっていないが、橋梁部ジョイントの段差は最大段差が20cm、開きが50mと若干数値が変更されたほか、橋梁を支える土台部分が割れて欠けた状態の「橋梁下部工の角かけ」が追加された。

 さらに道路が損傷した写真が公開された。いずれも益城熊本空港IC~嘉島JCT間で、177.8キロポスト部分の土工部盛土法面の崩落や道路のひび割れ、秋津川橋の橋梁下部工の角かけ、さらに179.1キロポスト木山川橋のジョイント部の段差。

 177.8キロポスト部分では、トラックが陥没部分に落ち込むという事象が発生していたが、トラックはすでに高速道路外に出しているという。

 写真を見た限りでは、大きな段差や自動車の安全な走行に耐えられるようなものではなく、盛土を含めて路盤の再整備や橋梁の土台部分の大がかりな補修や修正が必要になるとみられる。

 また、NEXCO西日本では、今後も通行止めの解除など、状況が変化するたびに情報を提供していくとしている。

同じく177.8キロポスト部分では、道路に大きなひび割れが見える
橋梁のジョイント部分が開いてる様子
橋梁を支えている土台のコンクリートが欠けている

(編集部:正田拓也)