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ANAとヤマト運輸、訪日旅行者等の荷物を東京~大阪間で当日輸送テスト

2016年3月23日テスト運用開始

サービスのイメージ

 ANA(全日本空輸)とヤマト運輸は3月23日、東京と大阪・京都間で旅行者の手荷物を当日輸送するサービス「Same Day Delivery Service(仮称)」のテスト運用を開始すると発表した。対象の4つのホテルで8時までに預けると当日の18時以降に届けられる。料金は手荷物1個あたり2000円。

 このサービスは両社の航空ネットワークと宅急便ネットワークを活用、訪日旅行者の利便性向上を行なう。朝、東京のホテルで荷物を預けてしまえば荷物を持たずに移動と観光ができ、夕方には大阪のホテルなどに手荷物が届くということが可能になる。個人旅行として自ら大きな手荷物を持って国内移動する訪日旅行者も多く、手ぶらで移動と観光をしたいというニーズがあるという。

 荷物を預けることが可能なホテルは、東京側がハイアットリージェンシー東京とヒルトン東京の2カ所ホテル、京都がANAクラウンプラザホテル京都、大阪がANAクラウンプラザホテル大阪で、合計4カ所。東京側で預けた手荷物の配達先は関西地区2府4県、大阪・京都側で預けた手荷物の配達先は関東の1都7県。配達先として空港を指定することはできない。

対象ホテルの宿泊者が利用できる
預け先と輸送対象地域と配達時間

 利用者については訪日旅行者に限ったわけではなく、対象の4つのホテルの宿泊者として特に限定していない。帰宅する際の手荷物を朝預け、対象エリアなら夕方自宅で受け取るということも可能となる。

 テスト運用は3月23日から開始され、利用客の声や利用件数などを分析したのち、実運用を目指す。国内ホテルや旅行代理店などが旅行者に提供する付加価値サービスとしていくという。

(編集部:正田拓也)