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芸術鑑賞列車「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」のフルラッピングに3Mのフィルムを採用

4月29日運行開始

 スリーエム ジャパン(3M)は3月14日、「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」の外装に、同社の「3M スコッチカル フィルム」が採用されたと発表した。GENBI SHINKANSEN向けのフィルム製造から印刷、貼付作業指導まで一貫したサービスを提供したという。

 GENBI SHINKANSENは臨時列車として4月29日から運行を開始、上越新幹線の越後湯沢駅~新潟駅間を走行しながら現代美術の鑑賞とカフェが楽しめる世界最速芸術鑑賞列車。外観デザインは、写真家・映画監督の蜷川実花氏が担当し、夏の夜空を彩る長岡の花火が描かれる。

 新幹線でフィルムを用いたフルラッピングの実施は今回が国内初。3Mによれば、「3M スコッチカル フィルム」の採用理由として、デザインの再現性、運行期間中に褪色などが生じない耐候性、安全性などを挙げている。

 貼り付けた「3M スコッチカル フィルム」は、街中のサイン・ディスプレイのグラフィック表現のほか、鉄道車両、バス、航空機に貼り付けてデザインとして使われる。鉄道車両では、E233系の全面と側面にあるオレンジとグリーンの識別帯として採用されたほか、上越新幹線E4系先頭車両のトキが羽ばたいているデザインの表現、2014年10月から2014年3月まで運行した山手線ラッピングトレインなどにも採用された実績がある。

(編集部:正田拓也)