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ANA、ひなあられや水絵で盛り上げた「ひなまつりフライト」を“33便”で実施

2016年3月3日 実施

出発ゲート前での「ひなまつりフライト」イベントに参加したスタッフ。中央が副操縦士の内堀まゆみさん

 ANA(全日本空輸)は3月3日、同グループの女性スタッフが中心となって運航を行なう「ひなまつりフライト」を実施した。参加したのはパイロットをはじめCA(客室乗務員)、グランドスタッフ、整備士、グランドハンドリングスタッフ、貨物担当、ケータリング担当、機内清掃担当のスタッフ達で、桃の節句にちなんでピンク色の制服やベストを着用して業務にあたった。ちなみにこのイベントは、これらの部署が共同して行なうようになってからは3回目の開催となる。

 対象便は2015年と同じく羽田(16時00分)発~伊丹(17時10分)着のANA33便。これは3月3日と“33便”にかけて選ばれたもの。使用機材はボーイング 777-200型機(登録記号:JA741A)で、機長は男性の奥西浩之さんが務めたが、副操縦士の内堀まゆみさんをはじめ、9名のCAは女性が担当している。

 ANA33便が出発する61番ゲートには専用のサインボードが掲げられたほか、このフライトのために製作されたフォトパネルがお目見え。ゲート周辺ではANAグループ女性社員により、乗客にひなあられが振る舞われた。今回のイベントは事前に告知を行なっておらず、また夕方着の伊丹便ということもあってスーツを着た男性客が多かったが、突然渡されたひなあられも好意的に受けとめられていた様子。

 イベントの対応を行なったCAの藤井早紀さんは「機外でお客様と接する機会はなかなかないのですが、今日はゲートでふれあうことができました。お子様や女性だけでなく男性にもひなあられを受け取っていただけました。伊丹便なのでお仕事の方も多かったと思いますが、ひなあられパワーを差し上げてお見送りができたかと思います」とコメント。

 一方で普段、乗客との接点がない部署に勤めるスタッフは「普段は整備の仕事をしているのでお客様と関わることがないのですが、皆さんが温かく、笑顔で楽しませていただきました(整備/河合優奈さん)」「普段ランプの方で作業していて、なかなかお客様とふれあうことがなかったのですが、初めてツナギを着てお客様にふれあうことができ、全日空のグループの一員であることを実感しました。また今回のようなイベントがあれば参加したいと思います(全日空モーターサービスGSE整備部/高木彩加さん)」「おひな様とお内裏様の折り紙にメッセージカードを添えてプレミアムクラスにお配りしました。めったにお客様の前には出ない仕事なのですが、実際にお客様とお会いできてとてもうれしかったです(ANAエアポートサービス客室サービス部/安藤唯さん)」と、スタッフの側にもよい経験となったようだった。

ひなまつりフライトが行なわれたのはANA33便
ゲート上のモニターにはこんな表示も
特別に製作されたフォトパネル。記念写真を撮っている乗客も多かった
振る舞われたひなあられ
CAはピンクのスカーフとシャツを着用
地上職員はピンクのベスト
こちらはピンクのエプロンとベスト
ゲート周辺の乗客にひなあられをお届け
乗客はスーツ姿の男性が多い
ボーディングブリッジでもサービス
全日本空輸株式会社 東京空港支店長 峯尾隆史氏もお見送りに参加

 一方、ターミナルビル前、ANA33便の周囲ではスタッフの手により“水絵”が描かれ乗客達の目を楽しませた。水絵とは駐機場をキャンバスに見立て、水でメッセージやイラストを表現するもので、ひなまつりフライトでは昨年2015年から実施された。これが好評を得たとのことで、今年も行なわれることになった。ただ、今年は気温が高く天候もよかったため蒸発が早く、せっかくの水絵があまり長持ちしなかったのが残念。

 40名近い女性スタッフに見送られたANA33便は、322名(うち幼児4名)の乗客を乗せ、16時ちょうどにスポットアウト。16時15分に伊丹空港へ向けて離陸した。

手前に「2016.3.3、ひなまつり、ANA33」と描かれている
トーイングカーもひなまつり仕様にデコレーション
右側にもモップで文字を描いていく
左側に座る乗客用にも
こちらは「ひなまつりFLT、2016.3.3、HND→IT(M)」
ターミナルビルからもスタッフが手を振る
それに応えて手を振る内堀副操縦士
横断幕を持ったスタッフが集合
プッシュバック直前に報道陣向けに並ぶ
プッシュバックが始まると乗客に見えるように立ち位置を変更
トーイングカーのドライバーも女性
スタッフが並びANA33便を見送る

(安田 剛)