ニュース
ジェットスターの関空~熊本線で“全力背中押し系”アイドル「ChawChaw」サンタガールがクリスマスイベント&女子旅
関空では、カンクン、そらやん、ジェッ太が共演
(2015/12/21 00:00)
- 2015年12月17日~18日 実施
新関西国際空港は12月17日~18日の2日間、クリスマスを目前に控えて「サンタGOラウンド」を実施した。伊丹空港(大阪国際空港)と関空(関西国際空港)、そしてジェットスター・ジャパンの協力により熊本空港(阿蘇くまもと空港)へ移動し、各空港でサンタガールがダンスやグリーティングを行ない盛り上げた。
このイベントは関空、伊丹で実施されている「KIX-ITM ウインターフェスタ」の一環として実施されたもの。サンタガールは12月17日、関空16時30分発の熊本行きGK675便と、翌18日の熊本空港18時20分発の関空行きGK676便に搭乗。乗客全員にジェットスター・ジャパンと新関西国際空港が提供する記念品を配布、機内では抽選会が行なわた。
サンタガールを務めたのは、大阪にある放送芸術専門学校、大阪アニメーションスクール専門学校の生徒で結成する「全力背中押し系」アイドルユニット「ChawChaw(チャウチャウ)」のメンバー15人。18日にはChawChawのメンバーが3グループに分かれ、熊本県内の名所を観光し、魅力を余すことなく取材。熊本県内各所を巡った様子は「女子旅 in 熊本」展として、2016年1月21日~2月11日に関空2階のKIXギャラリーで紹介される。
現在、関空~熊本線を運航しているのはジェットスター・ジャパンの1日1便のみ。またジェットスター・ジャパンは熊本空港を発着する路線として、成田~熊本線も1日2便運航している。現役学生からなる「ChawChaw」を起用し、目的地として熊本の魅力を発信することで、熊本を発着する2路線を、若年層や女性を中心にアピールする。
サンタガールが人気のマスコットキャラクターと共に空港をクリスマスムードに
12月17日、関空ではサンタガールによるダンス&グリーティングが行なわれた。
ダンスを披露したKIXギャラリー前には、関空のマスコットキャラクター「カンクン」、伊丹空港の「そらやん」、ジェットスター・ジャパン公式キャラクターの「ジェッ太」がサンタガールとともに登場してダンスを盛り上げ、ダンス終了後はKIXギャラリー前でグリーティングを行ない、子供達に大人気だった。
サンタガールはダンス終了後に関空第1ターミナルやエアロプラザでグリーティングを行ない、利用客らにクリスマス限定パッケージのチョコレート菓子をプレゼントした。
ChawChawのリーダーを務める呉松阿美(ニックネーム:まてぃ)さんは「最初は緊張していたけど、利用客の皆さんがグリーティングを通じて笑顔になってくれたので、次第に緊張がほぐれて楽しくできた」と笑顔で話した。
クリスマスムードを盛り上げるサンタフライト
空港ターミナル内でのダンス披露とグリーティングのあと、サンタガールの15名は保安区域内へ移動し、GK675便が出発する26番搭乗口の前でダンスを披露。搭乗客らを出迎えた。搭乗が始まると、サンタガールが記念品を配布。その後サンタガールも一緒にGK675便に搭乗し、同便は定刻に熊本へ向け出発した。
シートベルトサインが消灯すると、機内では抽選会が開催された。この日は強い偏西風の影響で揺れることが予想されていたが、揺れの影響が少ない、通常よりもやや低い高度2万フィート(約6100m)で巡航。客室乗務員もサンタ帽やトナカイのカチューシャを付けてクリスマスムードを盛り上げた。抽選会はChawChawのリーダーまてぃさんと内倉茜(ニックネーム:にまる)さんの2人が、袋の中から座席番号の数字とアルファベットが書かれたカードを引いて抽選。
最初に抽選した座席がたまたま空席というハプニングもあったが、当選した3名の乗客に「クリスマスプレゼント」として、熊本名物の大平燕が贈られ、当選した乗客は突然の出来事に驚いた様子だったが、サンタガールからプレゼントが手渡されると、うれしそうな笑顔を見せた。
熊本空港に到着後は、大人気のマスコットキャラクター、くまモンと一緒に空港内をグリーティング。2階ふれあい広場でダンスを披露し、関空出発から機内、到着した熊本空港まで、クリスマスムードに染め上げた。
魅力いっぱいの熊本を堪能!
サンタガールを務めたChawChawのメンバーは12月18日、熊本市内、阿蘇市周辺、南阿蘇村周辺の3グループに分かれて、熊本の名所観光や熊本の魅力を堪能した。記者は熊本市内を巡るグループに同行したので、その「女子旅」の様子をお伝えする。
熊本市内を巡るのは、ChawChawのメンバーのうち、呉松亜美(まてぃ)さん、坂本瑞葉(みーちゃん)さん、有住藍理(アリズミ)さん、工岡亜佐美(わっさん)さん、中武有紗(あーちゃん)さんの5人。
最初に訪れた「熊本城」は黒い板張りが凛々しい熊本市のシンボル。頬当御門の前では、熊本城ではおもてなし武将隊の加藤清正、細川忠興、庄林隼人らが「よくぞ参った。姫君を我が城へ案内したいと思う。熊本城内、いざ出陣!」と拳をあげ「姫君」達を歓迎した。
まてぃさんは自身のプロフィールに「戦国時代の勉強」を挙げるほど歴史好き。城壁にある弓や鉄砲を撃つための穴を「狭間(さま)」と即答するなど、武将隊らを驚かせていた。
取材当日は今季初の冬日を記録した熊本市だったが、天守閣からは雲ひとつない冬晴れの下、遠く噴煙を上げる阿蘇山まで見渡すことができた。これほど綺麗に阿蘇山まで見渡すことができるのは1年のうちでも数回しかないという。
続いて、熊本城のふもとにある「桜の馬場 城彩苑」を訪れた。城彩苑は2011年に観光交流施設としてオープンした、観光案内所やみやげ物店、食事処など、23店舗が集まった城下町のような雰囲気の施設だ。
今回は、歴史文化体験施設「湧々座(わくわくざ)」を訪れた。湧々座は従来の博物館とは異なり、映像や芝居などを通じて熊本城の歴史を体感できる施設。ChawChawのメンバー達は「なりきり体験コーナー」でお姫様やお殿様、忍者、旅人の衣装を着替えて撮影をするなど施設を楽しんだ。
【お詫びと訂正】初出時、一部メンバーの名前が入れ替わっていましたので修正いたしました。お詫びして訂正いたします。
「大平燕」ってなんて読むの?
お昼ご飯は熊本名物の1つとして知られるようになった「大平燕」にチャレンジ。大平燕は、明治後期に中国から長崎に伝わった華僑の料理で、熊本市内ではご当地料理として古くから食べられている料理。熊本市内では学校給食に出るほど大衆化している一方で、ご当地グルメブームになる近年では、おみやげ物としても多くの種類を見かけるようになったが、それまでは熊本県でも熊本市を中心とした県央エリアでしか知られていない料理だった。
さて、「大平燕」は「タイピーエン」と読むが、名前からはどんな料理か想像がつかない様子。その正体は、海老、イカなどの魚介と豚肉、キャベツやタマネギ、キクラゲなどの五目野菜炒めを乗せた春雨スープだ。スープは鶏ガラと豚骨を2対1の割合で加えたあっさりとしつつもコクのある味わい。ヘルシーかつ食べ応えのある料理で女性にも人気がある料理だ。
訪れた「紅蘭亭」は、大平燕ならココ! と言われるほどの地元の有名店。ChawChawのメンバーは大平燕やパリパリ焼きそばなど熊本の名物料理を食べられる中華料理のコースを堪能した。
伝統工芸の七宝焼きに挑戦!
熊本市南部にある「くまもと工芸会館」では、創作工房で伝統工芸の製作体験をすることができる。今回ChawChawのメンバーが体験する七宝焼きは、金属工芸の1つ。銅板の上に、クリスタルや鉱物の微粉末を水とフノリを混ぜてペースト状にした釉薬(ゆうやく)を乗せ、炉で焼いたもので、溶けた釉薬がまるで宝石のようにきらめき、法華経の七宝のように美しい焼き物であるということから「七宝焼き」と呼ばれるようになったといわれる。
七宝焼きは初めて体験するメンバーだったが、熊本市在住の造形作家 和田鈴子さんが丁寧に教えてくれ、まるで美術の授業のような雰囲気で製作を楽しんだ。古きよき職人技にふれて女子力アップ!?
熊本で大人気のあのキャラクターとグリーティング!
熊本市内中心部、市電水道橋電停近くのテトリアくまもと鶴屋東館1階にある、くまモンスクエアを訪れたChawChawの5人。ちょうどくまモン部長が在室しており、くまモンスクエア内の交流スペースでは、くまモン部長がグリーティングしている真っ最中で、入場制限がかかるほどの大盛況だった。
くまモンが大好きというメンバー5人だったが、なかでもわっさんは、この日のために「くまもとサプライズ」の振りを練習してきたという気合いの入れっぷり。くまモンと一緒にダンスができて大満足の様子だ。
旅の最後を締めくくるのは、市内中心部にある「熊本物産館」でのお土産ショッピング。熊本物産館では、定番のお菓子から辛子レンコンや馬刺し、お酒など県内各地のお土産物を取り扱う。熊本旅行の最後にぜひとも訪れたいスポットだ。
熊本各地を1日かけて堪能したChawChawのメンバー達。女子旅を楽しむ様子はChawChawの公式Twitterでリアルタイムに発信された。熊本市内を巡ったChawChawのリーダー、まてぃさんは「熊本は古い土地が多いから、渋いんかなぁと思っていた。実際にまわってみたら、私たちと同じくらいの年代が楽しめるような仕組みがいっぱいあってとても驚きました」と熊本を堪能できた様子。「また来たいです」と満足そうに話していた。