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ニッポンレンタカー、北海道の全車に「鹿避け笛」を搭載

4月4日発表

レンタカーに搭載する「鹿避け笛」の一例

 ニッポンレンタカーサービスは4月4日、グループ会社のニッポンレンタカー北海道のレンタカーの保有車両全車に「鹿避け笛」を搭載すると発表した。春の大型連休前までの搭載を目指している。

 北海道は自然が多く景色がきれいなため、ドライブ旅行を楽しむ観光客に人気の高い場所。しかし、自然が多いということは野生動物と接触リスクがあり、なかでも鹿と当たると車両の損傷は大きく、場合によっては重大事故になる。ニッポンレンタカーサービスによれば、鹿との接触事故は年間30件程度発生し、過去に鹿出現が多いときには月間10件発生していたときもあるという。

 ニッポンレンタカー北海道では、鹿対策として2015年4月より350台に鹿避け笛を試験導入して接触事故発生件数が減少したことから、春の大型連休前までに保有車両約4400台へ搭載を目指すことになった。また、春以降の新車には納車と同時に搭載する。

 鹿避け笛は、車両の前部に搭載し、走行中の風圧がかかることによって笛が鳴る仕組み。音は人間には聞こえない周波数となるため、人間は騒音として感じることはなく動物だけに効果がある。笛は車両に固定しているため、利用にあたっては申し込みや利用料は必要ない。

車のフロント部分への搭載例。風圧を受けて笛が鳴る仕組み
搭載車に貼られるステッカー

(編集部:正田拓也)