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ボローニャ・ウェルカム、ボローニャの観光についての説明会を開催
ボローニャの魅力をプレゼンテーション
(2016/2/19 18:07)
- 2016年2月18日 実施
イタリアのボローニャから来日した使節団は2月18日、都内でボローニャの観光に関するプレゼンテーションを実施した。使節団として来日したのは、ボローニャ市経済・観光評議員のマッテオ・レポレ副市長、ボローニャ市から委託を受けて観光局を運営している「ボローニャ・ウェルカム」のマネジング・ディレクターのパトリック・ロマーノ氏など。またプレゼンテーションには、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使、ボローニャ市と友好都市交流協定を結んでいる東京都板橋区の坂本健 板橋区長も駆け付けた。
まず登壇したドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使は「2016年は日本とイタリアの外交が成立して150周年となる記念すべき年であり、それに合わせてさまざまなイベントが開催される予定だ」と話し、その1つとして東京ステーションギャラリーで2016年2月20日から4月10日まで開催される「ジョルジョ・モランディ―終わりなき変奏」を紹介した。
モランディについて、「ボローニャの出身で、20世紀のイタリアの画壇を代表する1人である。彼は生涯を通じてボローニャを離れることはなかったが、彼の作品は世界中を旅し、多くの人たちに愛されている」としたうえで、「日本の友情に応えるために、今回多くの作品を展示することになった」と説明する。
坂本健 板橋区長は「板橋区は1981年に区立美術館を設立したが、その大きな展覧会の1つがボローニャ国際絵本原画展だ。2005年には友好交流都市の協定をボローニャと結ぶことができた。10周年となった昨年(2015年)はマッテオ・レポーレ副市長をはじめとするボローニャ市の職員の方々が来日し、また板橋区からは杉田議長や区議会のメンバー10名がボローニャ市を訪れた」と、ボローニャ市との関係の深さを語った。
本当のイタリアを経験できるボローニャ
ボローニャ市のマッテオ・レポレ副市長は「2016年はボローニャ市が基礎自治体(コムーネ)となって900年となる記念の年であり、学問の深い伝統を代表するボローニャ大学とともに、さまざまなお祝いの催しを企画している。このタイミングで開かれるモランディ展は、イタリアと日本の友好関係を深めるだけでなく、ボローニャにとっても観光地としてアピールするうえで重要だ」と話した。
そして、「ボローニャはビジネスや文化で脚光を浴びた街だが、それ以外にもさまざまな魅力がある。特に観光はイタリア全土の平均と比較し、倍近い勢いで伸びている。南、中央、そして北イタリアのさまざまな文化を取り入れた街であるボローニャは、本当のイタリアを経験することができる」と、その魅力について語った。
板橋区立美術館の副館長で、1989年からボローニャ国際絵本原画展に携わる松岡希代子氏も登壇した。ボローニャ国際絵本原画展について「1981年から継続して実施している展覧会であり、さらに板橋区立美術館だけでなく、西宮市の大谷記念美術館や石川県の七尾美術館など、4~5カ所の美術館を巡回する、大変規模の大きな展覧会」だと説明する。
この展覧会で展示される作品は、毎年3月にボローニャで開かれる「ボローニャ国際児童図書展」で入賞した作品であり、日本人の参加者も多いという。そして「入賞作品の展覧会は日本以外でも行なわれているが、毎年巡回するのは日本だけ」と話し、「ボローニャと我々の友情の証だと考えており、大変ありがたい」と謝意を示した。