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【インタビュー】モナコ政府観光会議局 局長 ギョーム・ローズ氏に聞く
モナコは世界で一番安全な観光地だと自負、「だからこそ日本のお客さまに勧めたい」
2017年4月22日 00:00
- 2017年4月18日 実施
地中海の観光地として名高いモナコ公国の観光振興を担っているモナコ政府観光会議局は、4月18日に東京都内で報道関係者と旅行業界関係者を集めて、モナコの魅力をアピールするイベント「モナコ・ロードショー2017」を開催した。それに合わせて来日したモナコ政府観光会議局 局長 ギョーム・ローズ氏にインタビューする機会を得たので、その模様をお伝えしていく。
ローズ氏は「モナコ政府はモナコを地球上で最も安全な観光地とすべく日々努力しており、実際世界で最も安全な観光地だと自負している。そうした安全情報に敏感な日本のお客さまに対して、モナコの魅力をアピールしていきたい」と述べ、世界一安全な観光地という評判を維持するため最大限の努力をしており、日本人の観光客にモナコへの渡航をアピールした。
安全、安心でしかも飽きのこないエンターテイメントを常に提供していくモナコ
――日本人にモナコをお勧めしたい最大の理由は何か?
ローズ氏:私が最も強調したいことは、『安全に観光したいとお考えであれば、モナコはお勧めの観光地だ』ということです。我々の文化は、日本ではどちらも人気があるフランスとイタリアのミックスで、かつモナコに来ていただければ、同時にフランスのマルセイユ、イタリアのミラノなどやはり日本のお客さまに人気の観光地にも寄ることができます。それに加えてモナコでは、ラグジュアリー性が高いショーやイベントなどを多数楽しむことが可能なのです。
――モナコは非常に小さい国ですが、非常に多くの観光資産を持っている。それはなぜか?
ローズ氏:なぜなら我が国は、お客さまに対してベストな提案をできるようにして生き残っていこうと決めたからです。モナコは気候も温暖で海にも近く、観光地として非常によい場所にあります。それだけでなく、例えばオペラやバレエを提供している観光地は沢山あると思いますが、我々が提供しているものはベスト中のベストです。
それ以外にもF1のような世界的なスポーツイベントやショーなども、そのカテゴリーのなかではベストのものを提供しています。これは、これまで我々が伝統を重視しながら常にベストを提供するように心掛けてきたからです。
――今回のプレゼンテーションでも、2025年までに新しいホテルを建設するなど投資を行なっていることを明らかにしている。そうした大型の投資はなぜ行なっているのか?
ローズ氏:それはモナコ政府も国民も、そして運営会社の従業員も、常に前に進みたいと思っているからです。我々のような小国がきちんと成り立っていくには、お客さまが飽きないようなエンターテインメントを常に提供していくことが重要です。ですから、現在あるホテルを改装したり、海の上に新しいホテルを建設したりということは非常に重要です。これからもモナコをもっと面白くするための投資を常に行なっていきたいと考えています。
――ローズ氏が個人的にモナコで一番お勧めの場所はどこか?
ローズ氏:個人的にお勧めしたいのは、大聖堂前から見える風景です。まだあまり観光客の皆さまには知られていない場所ですが、非常にキレイな風景で一番好きです。また、その大聖堂の反対側にある、大公宮殿前からの風景も非常に素晴らしいです。モナコを訪れることがあれば、大聖堂や大公宮殿があるポール・ド・フォンヴィエイユ地区を散策されることをお勧めいたします。
――なぜモナコはこのタイミングでこうしたイベントを日本で開催したのか?
ローズ氏:現在は世界各地でテロ事件があったりと、観光という意味では逆風にあることは否定できません。残念ながらこの地球上で確実に安全だと言い切れる場所はありません。しかし、だからこそ我々はモナコを安全で安心して観光できる場所にしていくことに日々努力しています。そのことを強調したかったので、こうしたイベントを日本で開催させていただきました。実際、今年の第1四半期には日本からのお客さまは増加傾向にあり、そうした点を評価していただいているのだと思っています。