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JAL、「行こう!九州へ」JETの初便就航を記念し熊本空港でセレモニー
羽田空港への折り返し便搭乗客に記念品を贈呈
2016年12月16日 19:31
- 2016年12月14日 就航
JAL(日本航空)は12月14日、「九州応援プロジェクト」の一環として、特別塗装機「行こう!九州へ」JETの運航を開始した。羽田空港から出発した初便であるJAL625便の熊本空港到着と、折り返しのJAL626便の搭乗客に向けた記念品贈呈の様子をお届けしよう。
定刻より早く到着したJAL625便
「行こう!九州へ」JETの初便は羽田空港を飛び立ったJAL625便(ボーイング 767-300型機、登録記号:JA656J)。153名の乗客を乗せ、滑走路に着陸。定刻よりも数分早い9時57分頃には、熊本空港(阿蘇くまもと空港)の6番スポットに到着した。
平成28年熊本地震の影響により半年間ほど閉鎖されていた展望デッキは10月15日から開放されているとのことで、報道陣もJAL625便を展望デッキで待つことに。搭乗待ちの時間を利用して、航空機を見学に来ている家族連れの姿もあり、熊本空港は機能回復に向けて、まだまだではあるが少しずつ「いつもの光景」を取り戻しつつあるといったところだ。
JAL625便の搭乗客が降機し、すぐさま羽田空港へ折り返す便の準備がはじまった。地上旅客スタッフもJAL626便の搭乗客に向けて配布する記念品や応援バナーを用意。10時26分にはすべての乗客に向けて搭乗案内が行なわれ、出発予定時刻の10時45分には搭乗を終え、プッシュバックを待つ状態になった。
「行こう!九州へ」JETは、特別塗装機として九州各県のマスコットキャラクターが機体後方に描かれている。熊本県の「くまモン」、福岡県の「エコトン」、大分県の「めじろん」、長崎県の「がんばくん」と「らんばちゃん」、佐賀県の「さがっぴぃ」、宮崎県の「みやざき犬」、鹿児島県の「ぐりぶー」が、九州本土とキャッチフレーズのまわりに配置されている。
羽田行きJAL626便を地上から見送り
10時44分、ほぼ定刻とおりプッシュバックを開始したJAL626便(乗客113名)は、スタッフに見送られ滑走路から羽田空港へ向けて離陸した。
「行こう!九州へ」JETは、JALが行なう「九州応援プロジェクト」の一部であるが、日本各地の空港で特別塗装機が見られるようになることで、九州に足を運んでもらうきっかけとなってくれれば、との思いがJALにはある。
平成28年熊本地震から8カ月が経つが、地震活動が落ち着きつつある現地には安全に楽しめる観光地が数多くあることから、機内誌で観光地の紹介や現地での航空教室といった、継続的な復興支援活動を行なっている。
九州在住の筆者としては、今回の「行こう!九州へ」JETが多くの観光客を呼び込み、被災地の復興支援が加速されることを願ってやまない。