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東京メトロ、上野駅にパンダ姿のPepperを試験配置し多言語案内

旅客案内所も設置、訪日外国人向けフリーきっぷも発売

2016年12月1日 サービス開始

試験配置するロボット「Pepper」。実際の配置時にはパンダの姿となる (C)SoftBankRobotics Corp. All rights reserved.

 東京メトロ(東京地下鉄)は、利用客への案内強化のため、多言語で案内可能なロボット「Pepper」を銀座線上野駅の上野公園方面改札口付近に試験配置すると発表した。Pepperはパンダに扮した上野駅限定Pepperとなり、期間は12月1日~2017年3月31日まで。また、上野駅には旅客案内所を12月1日に設置、旅客案内所では訪日外国人向け企画乗車券を発売する。

 訪日外国人が多いという上野駅に配置する「Pepper」は浅草や成田空港などの行き先案内と、上野恩賜公園、上野動物園などの駅周辺案内、企画乗車券、無料Wi-Fiなどのサービスについて案内をする。対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、スペイン語、フランス語。利用者に親しんでもらうため、上野動物園にちなんでPepperはパンダの姿で登場する。

 配置場所は上野動物園や上野公園、京成上野駅に近い銀座線上野駅 上野公園方面改札口付近。配置時間は10時~17時。期間や時間は状況により変更することがあり、利用者の反応や利用実績を検証、試験配置後の運用を検討するという。

Pepperの配置場所。赤丸の場所で会える
Pepperの言語選択画面
浅草駅へ行き先案内画面(英語)

 一方、上野駅に設置される旅客案内所は、Pepperの配置場所とは別の改札口前となる銀座線 JR上野駅方面改札口正面。

 東京メトロの旅客案内所の設置は銀座駅、新宿駅、表参道駅、渋谷駅に続く5駅目で、上野駅は地下鉄に不慣れな人や訪日外国人の利用が多いことから設置する。英語および中国語で案内可能なスタッフを配置するほか、催事も含めた駅周辺の観光スポットなどの情報を充実させ、「上野の街の案内役」とする。

上野駅の旅客案内所のイメージ
旅客案内所は赤丸の場所となる
12月1日発売の訪日外国人向けの「Tokyo Subway Ticket」
特典サービス「ちかとく」

 また、旅客案内所のオープン日となる12月1日から、上野駅、銀座駅、新宿駅、表参道駅の各旅客案内所では、訪日外国人向けの「Tokyo Subway Ticket」を販売開始する。

 東京メトロと都営地下鉄全線に乗車でき、使用開始から24時間有効の「Tokyo Subway 24-hour Ticket」が大人800円、子供400円となるほか、48時間、72時間有効のタイプもある。さらに割り引きやプレゼントがある特典サービス「ちかとく」が付属する。購入時にはパスポートなどで訪日外国人であることを確認した上での販売となる。