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「きらめく海へ!」、東京ディズニーシーで「開園15周年記念セレモニー」開催

9月4日の記念日はスペシャルプログラムを実施、CEOの加賀見俊夫氏らも登場

2016年9月4日 実施

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、東京ディズニーシーにて9月4日に「東京ディズニーシー開園15周年記念セレモニー」を開催。ミッキーマウスやミニーマウスをはじめディズニーの仲間たちがメディテレーニアンハーバーに登場するセレモニーや、エントランスではキャストたちがフラッグを振り、シャボン玉が舞うスペシャルな演出などを実施した。その様子が報道公開されたので本記事にてレポートする。

開園日限定のスペシャルなグリーティングをディズニーシー・プラザで開催

 15周年のお祝い当日はスペシャルなサプライズが盛りだくさん。まずは「キャラクターグリーティング」がディズニーシー・プラザにて開園前からスタート。ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、デイジーダック、プルート、グーフィー、チップ、デール、ダッフィー、シェリーメイ、ジェラトーニがステージに。開園をゲートで待つゲストや「ハッピー15エントリー」利用ゲストを笑顔にさせた。東京ディズニーシー・マリタイムバンドの演奏する東京ディズニーシー15周年テーマソング「When Your Heart Makes A Wish」や「ポルト・パラディーゾ」のサウンドに合わせてダンスをしたり、ポーズを取ったりと元気いっぱいにゲストを出迎えた。

 また、開園日ということもあり、9月4日限定でさまざまな願いの集まった“ウィッシュ・クリスタル”がキラリと光る15周年のコスチュームを特別に着用。通常のグリーティングでは、このコスチューム姿のディズニーの仲間たちを間近に見ることがあまりできないため、多くのゲストがステージ前に集まり、お祝いの日の始まりを満喫していた。

15周年のコスチューム姿でミッキーマウスたちがゲストをお出迎え。ダッフィーやジェラトーニたちもお祝いに駆けつけた
開園前にはミッキーマウスたちがステージ上で円陣を組み、15周年をお祝いする今日に対する気合いも見せてくれた

ミラコスタ通りでは、キャストたちがフラッグとハイタッチでゲストを笑顔に

 ディズニーシー・プラザでのミッキーマウスたちの「キャラクターグリーティング」に続いて、約65人の東京ディズニーシーのキャストたちが「ウェルカムグリーティング」でゲストを大歓迎。ミラコスタ通りを中心に、とびきりの笑顔で15周年のロゴ入りのフラッグを振りながら、メディテレーニアンハーバーへ向かうゲストをお出迎え。そしてゲストとハイタッチも。

 さらに、ミラコスタ通りには美しいシャボン玉がフワリと舞い降り、ゲストにサプライズをプレゼント。開園日ならではの演出に15周年のロゴを見上げ、スペシャルな時間を堪能しながら記念撮影をするゲストも多数。また、キャストに手を振り返すゲストたちが皆笑顔だったのも印象的だった。

フラッグと笑顔で入園するゲストを約65名のキャストが出迎えた
フラッグは15周年のロゴ入りのスペシャル仕様。アクアスフィア前でもゲストをお出迎え
ゲストとキャストがハイタッチ。一緒に笑顔になっている姿にほっこり
ミラコスタ通りの頭上からはたくさんのシャボン玉が舞い降りるサプライズも

 そして、メディテレーニアンハーバーに抜けるとサウンドのサプライズが待っていた。歴代の東京ディズニーシーで公演されたエンタテイメントの楽曲やテーマソングがハーバーに響き、音楽でも15年間を振り返ることができる演出に。2004年のスペシャルイベント「東京ディズニーシー ドラマティック・ディズニーシー2004」の「ドラマティック・ディズニーシー」や、2006年より公演されたハーバーショー「レジェンド・オブ・ミシカ」より「レジェンド・オブ・ミシカ」。東京ディズニーシー開園10周年記念のテーマソング「It'll Be Magical!」などをはじめ約15曲。タイムスリップして現在に戻って来たかのように2001年から2016年までを、約50分間で東京ディズニーシーの歩んで来た道を旅することができた。ゲストも口ずさんだり、手拍子をしたりと、好きなショーの楽曲が流れ出すたびに笑顔になっていた。

ハーバーでのお祝いセレモニーでは全員で「きらめく海へ!」

 9時過ぎからは、メディテレーニアンハーバーにて「東京ディズニーシー開園15周年記念セレモニー」がスタート。開始前突然大粒の雨に見舞われたが、セレモニー開始直前に太陽の光がハーバーを照らし、雨が上がり無事開催となった。濡れたステージをキャストらが総出で拭き上げてあっという間に乾かし、チームワークのよさも見せてくれた。

 無事セレモニー開催のアナウンスが流れると歓喜の声がハーバーに響き、ほどなくして15周年記念のテーマソング「When Your Heart Makes A Wish」が流れ出すと、15周年のデコレーションがされた船に乗って、ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィー、プルート、チップ、デール。そしてオリエンタルランドの代表取締役会長兼 CEOの加賀見俊夫氏に、代表取締役社長兼 COOの上西京一郎氏、そしてウォルト・ディズニー&リゾート プレジデント/マネージング・ディレクター アジアのビル・アーネスト氏、そして東京ディズニーリゾート・アンバサダーの今枝李衣奈氏が登場。ピアッツァ・トポリーノのステージには、東京ディズニーシー・マリタイムバンドとダンサーも駆けつけセレモニーに花を添えた。

ミッキーマウスやミニーマウスたちとともに株式会社オリエンタルランドの代表取締役会長兼 CEOの加賀見俊夫氏らがハーバーに
下船したミッキーマウスたちが、ステージにてポーズ

 セレモニーの冒頭では、MCの東京ディズニーリゾート・アンバサダーの今枝李衣奈氏が挨拶。「皆さまおはようございます。これより東京ディズニーシー開園15周年記念セレモニーを行ないます。2001年9月4日に開園いたしました海をテーマにした、世界で初めてのディズニーテーマパーク・東京ディズニーシーは、本日開園15周年を迎えました。4月15日から2017年の3月17日までの1年間にわたり、15周年を記念したさまざまなプログラムを皆さまにお届けしています。もちろんミッキーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちもこの特別な年を楽しんでいます」とセレモニーのスタートを宣言。

ブルーのコスチューム姿の東京ディズニーリゾート・アンバサダーの今枝李衣奈氏がセレモニーのスタートを宣言

 続いてオリエンタルランドの代表取締役会長兼 CEOの加賀見俊夫氏が挨拶。「皆さんおはようございます。本日は『東京ディズニーシー開園15周年記念セレモニー』にたくさんのゲストの皆さまにお越しいただきまして誠にありがとうございます。おかげさまで本日、東京ディズニーシーは開園から15年となる記念となる日を迎えることができました。これもひとえにこれまで東京ディズニーリゾートにお越しいただいている多くのゲストの皆さま、そして弊社事業をサポートしていただいている関係者の皆さま、さらには私どものよきパートナーでありますウォルト・ディズニー・カンパニーの社員の皆さま方。その皆さま方のおかげでございます。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 東京ディズニーシーは2001年9月4日世界でただ一つ、海をテーマとしたディズニーのテーマパークとして誕生いたしました。15年前の今日は、今日と本当に同じような雨模様でしたが、グランドオープニングのセレモニーの瞬間雲が晴れ、太陽の光が差し込んでくるすごく感動的な場面でございました。その感動的な場面と、そこにお越しいただいたゲストの皆さまとともに東京ディズニーシーのオープンを迎えることができたわけでございまして、このことはつい昨日のことにように思い出すと同時に、常に覚えているところでございます。

 それから15年、東京ディズニーシーは新たなアトラクションの導入、新たなショーの上演。そして新たなイベントを開催するなど、常に進化をし続け、世界にここだけしかないテーマパークとして独自の世界観や価値観を提供して参りました。そして、たくさんのゲストの皆さまをお迎えすることができたわけでございまして、このことはこの海にたくさんの“Wish”が輝いているところでございます。

 15周年は一つ節目であり、これから先も新たな魅力をゲストの皆さまにお届けすることで、世界でここだけしかない場所として東京ディズニーシーをさらに進化させて参りたいと考えております。今後もぜひ東京ディズニーシーにご期待くださいませ。本日は誠にありがとうございました」と述べた。

株式会社オリエンタルランドの代表取締役会長兼 CEOの加賀見俊夫氏。15周年記念セレモニー直前の雨とからめて15年前のグランドオープニングでのエピソードを披露

 そして、MCより「私たちの長年の心強いパートナー」としてウォルト・ディズニー・パーク&リゾート プレジデント/マネージング・ディレクター アジアのビル・アーネスト氏が紹介され挨拶。

「皆さまこんにちは、今日はご一緒できてとても嬉しいです。2001年東京ディズニーシーの扉が開き、ゲストの皆さまは冒険と想像にあふれた魔法の旅に誘われました。『アラビアンコースト』から『アメリカンウォーターフロント』まで、そして『ミステリアスアイランド』から『メディテレーニアンハーバー』まで驚きの世界が、訪れるすべてのゲストを待ち受けてました。

 時を経てアトラクションやエンタテイメントが追加され、パークは魅力を増しています。スリルあふれる『タワー・オブ・テラー』や賑やかな『キング・トリトンのコンサート』など、ゲストの皆さまがこの素晴らしい場所をさらに満喫できるようになりました。15年経った今も、東京ディズニーシーが革新的な物語と魅力あふれる体験をとおして、ゲストの皆さまがお友達やご家族と一生の思い出を作りながら魅惑の世界に入り込める場所であり続けていることを嬉しく思います。私たちと一緒に旅をし、東京ディズニーシーを皆さまに愛される、ほかにどこにもない場所に作りあげてくださったたくさんのゲストの皆さまにお礼を申し上げます。

 また、ゲストの皆さまに魔法とハピネスを提供するため、毎日頑張っているキャストにも触れたいと思います。常にゲストの期待値を超えるという私たちの目標に対して、東京ディズニーリゾートのキャストは目を見張るような仕事をしてくれています。そして、私たちの友、オリエンタルランドの皆さま、ウォルト・ディズニー・カンパニーを代表し心よりの感謝を申し上げます。皆さまのビジョンと特別な協力により東京ディズニーシー、そして東京ディズニーリゾートは日々夢の叶う魔法にあふれた場所となり、これからもたくさんの夢を叶い続けていきます。本日はありがとうございました」と話した。

ウォルト・ディズニー・パーク&リゾート プレジデント/マネージング・ディレクター アジアのビル・アーネスト氏。パークを支えるキャストへの感謝とこれからもパークが夢の叶う場所である続けることを語った

 そして「さぁ、これより東京ディズニーシー開園15周年目の記念すべきこの日に“きらめく海”へと漕ぎ出しましょう!」とアンバサダーの今枝氏が案内役としてオリエンタルランド代表取締役社長兼 COOの上西京一郎氏を紹介。「15周年のテーマは“Wish”です。『きらめく海へ!』という言葉にはゲストの皆さま一人一人の“Wish”がさらに強く光り輝いてほしいという願いが込められています」と上西氏がコメント。

 今枝氏からも「ディズニーの仲間と私たちキャストは記念すべき日をゲストの皆さまと迎えることができ本当に嬉しく思っています。そしてこれから始まる皆さまとの冒険の旅もとても楽しみに思っています」と話した。

 そして、ミッキーマウスの「さぁ、新たな冒険の始まりだよ!」という合図のあとに上西氏が「きらめく海へ!」と記念の掛け声を行ない、全員で「きらめく海へ!」と声を合わた。すると空に向けて勢いよくパイロが上がり、セレモニーの盛り上がりは最高潮に。

ミッキーマウスの合図と株式会社オリエンタルランド代表取締役社長(兼)COOの上西京一郎氏の掛け声で「きらめく海へ!」
「きらめく海へ!」の掛け声に合わせパイロが上がり祝祭ムードが最高潮に
プロメテウス火山も大噴火。開園日をお祝いするように、偶然ミッキーシェイプの炎が上がるサプライズも

 続いて、9時30分からは15周年記念のスペシャルプログラム「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」を公演。今回は雨バージョンで挨拶のみだったが、実際のショーはパークを訪れ冒険を楽しんだすべてのゲストの思いと、ディズニーの仲間たちやキャストの思いがたっぷり詰まったショーとなっており、かなりの見応えだ。たくさんの思いがクリスタルとなって力強く輝き、未来に向かうための“Wish”を感じられるエンタテイメントとなっているので、来園の際は鑑賞をお勧めしたい。

レッドの船からミッキーマウス、ミニーマウス、プルート、ダッフィーたちが挨拶
ブルーの船に乗りグリーティングをするドナルドダック、デイジーダック、チップ、デール、シェリーメイたち
グリーンの船にはグーフィー、マックス、ジェラトーニたちが乗り込み、ハーバーのゲストに大きく手を振った

祝祭の海でダンサーデビュー、キッズ向けプログラムも開催

旅する人を新たな航海へと導くナビゲーターがMCとしてステージに

 10時20分からは小学生から中学生を対象としたキッズ向けプログラム「ウィッシュ・キッズ・ダンサーズ」が行なわれた。これは事前に応募したなかから、9月から11月にかけて土・日曜、祝日、に1日3組限定で東京ディズニーシーのディズニーシー・プラザのステージでダンスを披露できるというもの。プログラムのはじめには、旅する人を新たな航海に導くナビゲーターが登場。「15周年のテーマである“Wish”をダンスで輝かせるキッズダンサーを招いています!」と盛り上げ、出演者たちを紹介した。

 トップバッターは「レクラ」。みんなを笑顔にしたいという“Wish”が込められた課題曲「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」に合わせて、チアを全力で披露。コスチュームの早替えがあり、ダンスにもキレがあり、ズレのないフォーメーションが魅力的だった。

「レクラ」はチアの要素を活かしたダンスを披露

 続いては20名近い大人数で参加の「WILD KIDS」。大切な人と一緒にいたいという“Wish”が込められた課題曲「美女と野獣」に合わせて力強くパフォーマンス。男女混合チームの強みを活かしてリフトやペアのシーンなど見せ場も多く、ステージ全体を使っていた。

「WILD KIDS」は大人数ならではのダイナミックなステージを展開

 3組目には「Mixjam」がステージに。新しい世界を体験したいという“Wish”が込められた課題曲「パート・オブ・ユア・ワールド」に合わせて、しなやかで物語性を含んだダンスを見せてくれた。課題曲に合わせ、映画「リトル・マーメイド」のアリエルを彷彿させるカラーリングの衣装もキュート。

ふわりと舞う衣装が海の中を泳ぐアリエルのような優雅さだった「Mixjam」

 そしてフィナーレではスペシャルゲストがステージに。ナビゲーターの「ダンスで“Wish”を輝かせるために集まったキッズダンサーのほかにも、“Wish”を輝かせたいという仲間を招待しました! 緑に輝くクリスタルを携えて旅をしていて、いつもみんなを元気にさせてくれる仲間」とグーフィーを紹介。

 グーフィーは「自身の“Wish”はなにか?」を聞かれると「ダンスでみんなをとびっきり元気にさせるよ~!」と返事。ステージ全員の“Wish”を一つにするため、15周年記念のテーマソング「When Your Heart Makes A Wish」に合わせて皆でダンスをし、未来に向けて“Wish”を輝かせてステージを締めくくった。

15周年記念テーマソングに合わせてキッズダンサーとグーフィーがステージを盛り上げ、全員の“Wish”が輝いた

ゲストとパークをつなげるキャストから見た15周年とは

 東京ディズニーシー開園からパークでゲストとコミュニケーションを取り続けているキャストにもインタビューを行なった。約15年間パークに立ち続けてきたことで、見つけたことやお勧めの場所、やりがいや、パークでのキャストデビューを考えている人へのメッセージを聞くことができた。

 勤続15年となる吉川文子氏は、カストーディアルキャストとしてパーク内の掃除をはじめ、ゲストへの道案内やカメラ撮影のお手伝いなどパークを担当。「一番ゲストとコミュニケーションが取れる職種だと考えています」と話してくれた。

 15周年でパークで見かける風景もかなり変化したのでは、という質問には「グランドオープニング当時は若いゲストの方が多かった印象ですが、15年経ち、ご年配の夫婦の方をはじめ、あらゆる年齢のゲストの方に訪れていただけていると感じています。なにか困ったことや、ちょっとしたことでもキャストにお声をかけてください! ぜひお手伝いさせていただきます」とのコメントも。

 なお、吉川氏のお勧めのエリアは「ポートディスカバリー」。「東京ディズニーシーは昼間はもちろん夜景がとても美しいので、ぜひ夜も足を運んでください。また、このエリアのフードメニューのお勧めは、アプリコットが丸ごとゴロッと入った『ブリーズウェイ・バイツ』の『アプリコットメイプルシロップパイ(310円)』ですね」とのこと。

 また、未来のキャストへのメッセージとして、「パークでの仕事はとてもやりがいがあります。相手の気持ちを考えて行動することが多いので、人間的な成長にもつながると思います」と最後に締めてくれた。

 東京ディズニーリゾートを訪れた際、パークを熟知したキャストに声をかけて色々お勧めを聞いてみるのも、一つの新たな楽しみ方かもしれない。

パークオープンから15年間勤務しているカストーディアルキャストの吉川文子氏

 開園15周年記念セレモニーで沸いた東京ディズニーシー。15周年記念イベントは2017年3月17日まで開催中だ。また、2016年9月9日よりスペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」もスタートする。祝祭感あふれる東京ディズニーシーに笑顔と素敵な思い出を作りに。そして見応えのあるショーに、美味しいメニュー、キャストとのコミュニケーションでハピネスに包まれながら、それぞれの“Wish”を叶えてみてはいかがだろう。