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ANA、「平成の薩長土肥連合」とのタイアップ企画を8月29日発表
鹿児島、山口、高知、佐賀の魅力を発信、旅行商品の企画も
2016年8月29日 21:22
- 2016年8月29日 開催
「平成の薩長土肥連合」は8月29日、東京・元赤坂の明治記念館で情報発信会を開催、そのなかでANA(全日本空輸)がタイアップ企画を発表した。平成の薩長土肥連合は、「薩摩=鹿児島県」「長州=山口県」「土佐=高知県」「肥前=佐賀県」と明治維新当時になぞらえたこれら各県と、各県の観光連盟、観光コンベンション協会によって2015年8月に発足したプロジェクトで、「幕末・維新」をテーマに広域観光プロモーションに取り組んでいる。
この日はANAによる平成の薩長土肥連合の認知拡大への取り組みと、薩長土肥エリアへの旅行商品造成などについて発表があった。同会では各県の県知事が登壇し観光プレゼンテーションも行なっているが、これは別記事で紹介する。
平成の薩長土肥連合は、1868年を明治維新として、150周年となる2018年に向けて、4県が力を合わせて誘客に取り組んでいるが、これにANAが協力することになる。会にはANAの取締役常務執行役員である志岐隆史氏が登壇し、施策について説明を行なった。
4県の知事はいずれも各県を代表する歴史上の人物に扮した衣装で登場していたため、スーツ姿で登場した志岐氏は「次の機会には各県知事の皆さまに負けないような衣装で登場したい」と笑いを誘いつつ、「4県の広域プロジェクトにANAが関われることを大変光栄に思っております」と挨拶。
まず2016年度については、ANAの各チャネルを使った平成の薩長土肥連合の認知拡大に取り組んでいくと説明。具体的には機内誌「翼の王国」でのタイアップ広告で4県の観光スポットや「幕末・維新」に関連した記事を掲載、国内線機内でのビデオプログラム開始前に各県のCMを放映、羽田空港第2ターミナル搭乗ゲート近くの待合ロビーにある「Future Vision」においても各県のCMを放映することなどを紹介した。
2017年度は、薩長土肥連合のさらなる認知拡大と各県へ誘客する旅行商品の造成、訪日外国人向けのプロモーションを実施。全国の空港に展開する売店「ANA FESTA」で使用する“買い物袋”のセンターに、平成の薩長土肥連合のロゴを印刷、日本の観光情報を英語/中国語で紹介するWebサイト「ANA EXPERIENCE JAPAN」において、外国人に向けて4県の魅力を積極的に発信していくという。
さらに「名称付き航空券」という仮称ではあったが、近日旅行商品を発表し、2017年に発売すると紹介。詳細は後日とのことだが、価格面などで魅力的なものに、名称は「平成の薩長土肥連合」にふさわしいものにしたいと話した。