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ソラシドエアとオリエンタルエアブリッジ、東京・日本橋 長崎館で合同イベント
両社のCAが救命胴衣着用体験やクイズなどの航空教室を開催
2016年7月10日 06:02
- 2016年7月8日~10日 実施
ソラシドエアとORC(オリエンタルエアブリッジ)は、東京・日本橋の長崎県物産館「日本橋 長崎館」において、2016年7月8日~7月10日の期間で「さあ行こう! 壱岐・対馬・五島へ byソラシドエア&オリエンタルエアブリッジ」と題したイベントを開催した。五島列島や壱岐、対馬など、長崎県の離島をPRするイベントとして開催したものだが、7月9日にはソラシドエアとORCのCA(客室乗務員)が参加し、救命胴衣着用体験やクイズなどの航空教室を行なった。
航空教室では、まずソラシドエアのCA、津町涼美さんが、ソラシドエアについて紹介。ソラシドエアの成り立ちや、ソラシドエアが利用している機材、ソラシドエアの乗務員がどのような仕事をしているのか、といったことがスライドを使いながら詳しく紹介された。
続いて、ORCのCA、今里千亜樹さんが登場。ORCが国内で唯一就航している、ボンバルディア DHC8-201型機を紹介するとともに、機内に用意されている救命胴衣の着用体験レッスンを実施した。観客から1名が選ばれ、実際の救命胴衣を着用し、実際に膨らませるところまで体験した。旅客機では、離陸前に救命胴衣の着用方法が紹介されるため、救命胴衣そのものを目にする機会はあっても、実際に装着して膨らませることはないため、参加者にとっても非常に貴重な体験となった。
このほか、来場者参加型のクイズも実施。航空教室の内容をしっかり聞いていてば答えられるものばかりで、正解者には記念品が配布された。当日は、あいにくの雨模様ではあったが、航空教室には20名ほどの観客が集まり、和気あいあいとした雰囲気で行なわれた。来場者には、たまたま長崎館に来ていた人に加えて、将来CAを目指しているという学生も詰めかけ、熱心にCAに質問する姿も見られた。
ところで、会場にはANA総合研究所の前副社長で、2016年6月27日にORCの社長に就任したばかりの、小澤美良(みよし)氏も駆けつけた。小澤氏は、長崎県の離島への足が、福岡県を起点とした船便が中心となっていることを指摘しつつ、船便よりも短時間で離島へとアクセスできる航空便の利便性を説明。そのうえで、長崎県を離島への玄関口にしたいと抱負を語った。現在利用しているDHC8-201型機は座席数が39席と少ないため、今後座席数の多い大型機の導入も検討しているという。
加えて、観光需要も掘り起こしたいという。小澤氏によると、長崎県民の多くが、離島に足を運んだ経験がないそうだ。しかし、小澤氏自身が壱岐、対馬、五島に足を運び、見どころの多さを実感したそうで、まずは長崎県民をターゲットとした離島観光キャンペーンを県や地元旅行会社などと協力して積極的に実施したいと述べた。そして、SNSなどで離島の魅力を情報発信してもらい、観光需要を高めていきたいとした。
さらに、全国的な知名度の向上も必要としたうえで、長崎空港に乗り入れている航空会社との共同キャンペーンも積極的に実施していきたいという。ORCはANA(全日本空輸)と提携し、コードシェアやツアーの提供も行なっているが、今回共同でイベントを開催したソラシドエアとも積極的に協力していく計画。小澤氏は、「九州を拠点とする航空会社が手を取り合って盛り上げていきたい」と豊富を語った。