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タイの面白さが伝わる「THAILAND TRAVEL MART 2016 PLUS」の会場を紹介

2016年6月8日~10日(現地時間) 開催

 タイ国政府観光庁は、タイ北部のチェンマイにおいて同国最大の旅行商談会「THAILAND TRAVEL MART PLUS 2016(TTM+ 2016)」をを6月8日~10日(現地時間)に開催した。その会場には、商談の場として出展者が一同にブースを構えたほか、コンコースにはタイ政府観光庁やチェンマイ県の魅力を伝えるブースが展開された。本稿では、TTM+ 2016の会場内で紹介されたものを、写真を中心にお伝えする。

 この1つである、タイ国政府観光庁による「Thailand Tourism Awards(タイ・ツーリズム・アワード)」を受賞した旅行関連施設やパッケージのなかから、ホームステイをして地域の魅力を体験できるコミュニティベースのツーリズムが紹介されていた。

 ムアン地方にある「Baan Rim Klong Homestay Community」では、タイのお茶などに入っている砂糖「パームシュガー」やココナッツの葉を使って籠を作るなど、さまざまな地元のアクティビティを体験可能。タイ北部、ランプーン県の「Phra Bat Huai Tom」では、植物などからの染め物、機織り、シルバー細工などを体験できる。このほか、「Baan Rai Gong King」はタイの古式マッサージや、ハーブマッサージなどのヘルスケアを体験できる。

「Baan Rim Klong Homestay Community」の紹介。タイではよく見かける菊花茶のサービス(写真右)。パームシュガーやココナッツの葉を使った工芸品などを展示した
「Phra Bat Huai Tom」の紹介では、女性の機織り実演が行なわれていた
「Baan Rai Gong King」。ハーブなどを展示し、ヘルスケア関連のアクティビティが充実している

 タイ国政府観光庁は、2016年の8月に女性の訪問客を増やす新たなキャンペーンを行なう。それが「Women's Journey in Thailand」。TTM+ 2016の会場では、白とピンクを基調としたブースで、そのキャンペーンの紹介を行なった。

 Woman's Journey in Thailandでは、女性の誘客を図るべく、女性が楽しめる体験型アクティビティなどを通じて、美しい体や美しい心を得られるタイの魅力を訴求。そうしたアクティビティの例をブースで紹介した。

タイ国政府観光庁が8月に展開する女性向けキャンペーン「Woman's Journey in Thailand」

 同様にタイ国政府観光庁がプロモーションを開始した「12 Hidden Gems(タイ12の秘宝)」のブースも用意。主要都市、主要観光地に続く、あまり知られていないが魅力的で観光客を迎え入れるインフラや施設が整った12の都市をプロモーションするもの。日本では先述した「12 Hidden Gems」としてプロモーションが行なわれているが、タイ本国では同プロジェクトの次のステップとして「12 Hidden Gems Plus」を展開している。

「12 Hidden Gems」に続いてプロモーションを開始した、「12 Hidden Gems Plus」として新たな観光地にフォーカスをあててキャンペーンを開始している

 このほか、商談会場に設けられたタイ国政府観光庁のブースでは、VRヘッドマウントディスプレイを使ったタイの風景鑑賞や、ネームタグの作成など、BtoBのイベントではあるものの、消費者向けに近い展示も実施。

 別記事でもお伝えしたとおり、TTM+ 2016はCLMVとの連携も重視したイベントとなっていることから、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムもそれぞれの機関がブースを出展、自国の魅力をアピールしていた。

TTM+ 2016の商談会場
タイ国政府観光庁のブース
VRヘッドマウントディスプレイを使い、観光地をバーチャル体験できる
Webカメラを使い、オリジナルのバゲッジタグの作成も
このTTM+ 2016で重要なトピックとなった「CLMVT Link: Prosper Together」。(写真左上から右の順に)カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの各国もブースを構えた

「Chiang Mai & The North Travel Mart 2016

 同じく別記事でも触れているが、チェンマイでは「Chiang Mai & The North Travel Mart(CTM)」という旅行商談会が、2年に1度、プーケットと1年交替で開催されている。今年はその開催年となることから、TTM+ 2016の一部としてこのCTM 2016も開催されている。

 そのCTM 2016関連の展示として、傘への絵入れ、機織りなど、タイ北部地方の伝統工芸の実演などを実施。ここは会場入り口すぐの場所に置かれたこともあって、多くの人の注目を集める格好となった。

 また、夕方にはタイ副首相のTanasak Patimapragorn(タナサック・パティマプラゴーン)氏も来場。多くの人に囲まれながら、会場を視察した。

商談会場に設けられたCTM 2016のブースは完全に商談の場。色とりどりの傘が天井を飾った
TTM+ 2016の会場入り口付近で、CTM 2016に関する展示を実施。北部の伝統工芸をデモンストレーション
タイ副首相のTanasak Patimapragorn(タナサック・パティマプラゴーン)氏(写真左)。来場とともに歓迎の踊りが行なわれた(写真右)

ナイトイベントは伝統芸能のおもてなし

 TTM+ 2016はディナーも重要な交流の場。会期初日(6月8日)の夜は、会場となったチェンマイ国際会議場(CMECC:Chiang Mai International Exhibition and Convention Centre)で、ウェルカムレセプションが開催された。

 ここでは、1時間近くにわたって、さまざまなタイの伝統芸能を披露。勇壮な太鼓の音や、女性のしなやかな踊り、俊敏な男性の剣舞などが次々に披露された。

 また、会期2日目(6月9日)の夜は、会場近くのホテルで「LANNA NIGHT(ランナーナイト)」を開催。こちらは北部の王朝であったランナー王朝の名を冠するパーティで、同様にランナー王朝時代から受け継がれる芸能を披露した。

ウェルカムレセプション

ウェルカムレセプションの会場。パティマプラゴーン副首相(写真左下、中央)も、コープカーン・ワッタナワラーンクーン 観光・スポーツ大臣(同右)、ユッタサック・スパソーン観光庁総裁(同左)とともに来場

ランナーナイト