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ホンダの最新「インターナビ」vs.「通信禁止ナビ」、速いのはどっちだ! 2020年注目のスポーツ施設を巡る約150kmのカーナビバトルしてみた
- 提供:
- 株式会社ホンダアクセス
2020年1月23日 00:00
ホンダ純正の通信型カーナビ「インターナビ」といえば、多彩なルート提案や精度の高い到着予想時間で知られています。なぜなら全国のインターナビ装着車から集められた走行情報をサーバーに集約し、VICS情報とあわせてルート案内や交通情報として配信しているから。
そんなインターナビの実力を試すべく、このたび通信情報をシャットアウトした特殊なナビ装着車と「目的地までどっちが早く着くか対決」を実施することに。ドライバーはホンダアクセス社内で厳正なる社内選抜を勝ち抜いた(?)広報担当の山内さんとラッチさんです。
通信情報以外での違いが少ないように、最新のインターナビ「VXM-207VFEi」装着車として用意したのは、コンパクトSUVの「VEZEL(ヴェゼル)」。一方、同じVXM-207VFEiながら通信機能を封鎖したのはミニバン「JADE(ジェイド)」です。山内さんとラッチさん、それぞれどちらのハンドルを握るかはじゃんけんで決めて、インターナビ装着車はラッチさん、通信禁止ナビ車には山内さんが乗り込むことに。
対決のルール
・ナビの設定はともに「時間優先」(最速ルート)
・通信禁止車はインターナビ通信禁止、VICS禁止、ETC2.0通信禁止(料金収受機能は有効)
・制限速度は厳守
・ナビが指示するルート以外は走行禁止
・スマホなどで情報収集禁止
・自分の経験や知識の利用禁止
・トイレ休憩などの時間は除外して走行時間のみで対決
・5分以上の混雑に遭遇したら「渋滞」とカウント
走行するルートは、埼玉県新座市のホンダアクセス本社をスタートし、日本武道館(千代田区北の丸公園)、国立代々木競技場(渋谷区神南)、お台場海浜公園(港区台場)、埼玉スタジアム2002(さいたま市緑区)の、4つのチェックポイントをまわって再びホンダアクセス本社に戻ってくるというもの。と書くのは簡単ですが、トータル移動距離は120~150km。いつも地味に渋滞が起きているポイントがくまなく盛り込まれたルートとなっています。
ドキドキの第1ラウンド! ホンダアクセス本社~日本武道館
ナビ対決のスタートは平日の14時。まずは千代田区北の丸公園にある日本武道館を目指します。ここで初っ端からルートの違いが出ました。インターナビ車は一番近い高速道路入口である和光IC(インターチェンジ)を使って外環道~首都高5号池袋線で一ツ橋出口というルート。一方、通信禁止ナビは外環道を使わず、しばらく一般道を走って高島平入口から首都高5号池袋線へ入るというルートでした。
外環道は渋滞なく流れていたため、インターナビ車は美女木JCT(ジャンクション)を経由してスムーズに走行。通信禁止ナビ車は少し混み合っていた一般道を抜けてようやく高速へ。
第1ラウンドは、高速道路に乗る入口は違えど両者とも走行時間59分で引き分けという結果に。ちなみに今回の対決では、5分以上の渋滞にハマった数をカウントすることになっています。
首都高を使うか使わないかで差が出た第2ラウンド、日本武道館~国立代々木競技場
次なるチェックポイントは渋谷区にある国立代々木競技場。首都高4号線や都道413号を使ういくつかのルートがありますが、いずれも日本武道館からは8~10kmの距離。それぞれのナビからはどう指示が出るでしょうか。
インターナビ搭載のヴェゼルは、首都高を使って移動するルートですんなりと移動。一方の通信禁止ナビ車は一般道を走るルートが出た模様。
日本武道館を出ると、皇居を時計回りにぐるっとまわり、国会議事堂前を通過しながら青山通りへ。都内屈指のおしゃれスポット表参道を抜けて原宿方面を目指すという、はとバスさながらの東京王道観光ルートでした。
結果は、渋滞のなかった首都高をスムーズに移動したインターナビ車の22分に対し、通信禁止ナビ車は37分。距離は短いながらも差が出た第2ラウンドでした。
第3ラウンドは国立代々木競技場~お台場海浜公園。ここで意外な結果に!?
第3ラウンド出発前に、通信禁止ナビ車にちょっとした中継機材トラブルが発生。ちなみにこのようなトラブルやチェックポイントでの休憩時間などは時計を止めるのが本対決のルールとなっています。
インターナビ装着車は、ラフォーレ原宿前を通って明治神宮周辺をぐるりと反時計回りに走り参宮橋交差点を右折。代々木ICで首都高4号新宿線に入る予定でしたが、ここで渋滞キャッチによるルート変更。首都高中央環状線の初台南入口へという指示が出て山手トンネルへ。
その山手トンネル内は比較的順調に流れていたものの、大井JCTから先の東京港トンネル内で渋滞にハマることになったインターナビ車。ここで初めて5分以上の渋滞をカウントされることに。
ヴェゼルから遅れること30分で出発した通信禁止ナビ車のジェイドは、渋谷入口から首都高3号線へ。スムーズに走行していたかと思いきや予期せぬ事態が! 谷町JCTで羽田・銀座方面に右折すべきところを、そのまま北池袋・霞が関方面に走ってしまったため、霞が関出口でいったん降りて逆方向へ入り直しとなったのです。さらに乗り直したC1で浜崎橋JCTまで渋滞と踏んだり蹴ったり……。
距離にして16~17km。ノロノロ&ヒヤヒヤ感が満載だった第3ラウンドでしたが、集計してみるとインターナビ車が53分、通信禁止ナビ車が44分とジェイドが9分早かったというまさかの結果に! どうやらインターナビ車がハマった東京港トンネルの渋滞に思いのほか時間がかかったようです。あらら、この対決分からなくなってきましたわ~!
いよいよ夕方の渋滞が本格化! 第4ラウンドはお台場海浜公園~埼玉スタジアム2002
はるばるお台場まで来たというのに、ここからさいたま市にある「埼玉スタジアム2002」を目指せという鬼のようなルートは一体誰が考えたのでありましょうか。ということで、本対決の最長距離となる第4ラウンドがスタート。夕方の渋滞が激化する時間帯に、どう都心を縦断せよと指示できるかがポイントです。
インターナビ車は、浜崎橋JCTや江戸橋JCTの渋滞情報を捉えたようで、レインボーブリッジを回避するルートを指示。豊洲市場方面に回り込んで10号晴海線の豊洲料金所を通過後、東雲JCTを浦安方面に左折して湾岸線へ。辰巳JCTから9号深川線で箱崎JCT方面へと走行します。夕方になって交通量は増えていたものの、5分以上の渋滞にハマることはありませんでした。インターナビ優秀!
さて一方の通信禁止ナビ車は、再びレインボーブリッジを通るルートを指示。本部のゆきぴゅーがスマホで見ていた道路交通情報では真っ赤になっていた浜崎橋JCT、江戸橋JCT、箱崎JCTに何のためらいもなく突入し、約40分かけてようやく両国JCTへ。そのあとも堀切JCT手前でまたしてもノロノロ運転……。二元中継を見ているだけの本部もどっと疲れが出てしまったのでした。
お台場海浜公園から埼玉スタジアム2002までの第4ラウンドの結果は、インターナビ車が79分、通信禁止ナビ車が90分。もっと差が出たかと思ったのですが、11分とビミョ~な感じ。さぁ次はいよいよ最終ラウンドです。
ついに最終ラウンド! 埼玉スタジアム2002~ホンダアクセス本社
埼玉県新座市のホンダアクセス本社に再び戻ってくる最終ラウンドは、距離にして25kmほど。ナビが指示したルートはどちらも同じで、東北自動車道の浦和ICから入り、東京外環自動車道の和光ICで降りるというもの。ここでも前のラウンドからの流れで、ジェイドはヴェゼルに30分ほど遅れて出発となりました。実はこの出発時間のズレが結果に影響することに。
第5ラウンドは、インターナビ車の54分に対して、通信禁止ナビ車は47分。実は先に出発したヴェゼルは外環道を降りてからの(よく渋滞している)国道254号線が夕方の交通量の一番ピーク時に走行してしまった模様。同じ道を30分後に走行したジェイドのときは、だいぶ交通量が減っていたのです。
結果発表ですの~
両車が戻ってきたところで、全ラウンドを集計した最終結果の発表です。到着時刻ではなく、あくまでも区間ごとの走行時間で決まる今回のナビ対決。ラッチさん運転のヴェゼルは267分、山内さん運転のジェイドは277分で、インターナビ装着車の方が10分早いという結果となりました。
正直なところ、二元中継を見ていた本部の印象としては「通信禁止のジェイドの方が圧倒的にノロノロ走行が長かった」印象。とにかく前の車のテールランプの映像ばかり見ていた気がしたからです。それもそのはず、5分以上の渋滞にハマった回数は、インターナビ車の1回に対して、通信禁止ナビ車は5回。
それに、第2ラウンド(武道館~代々木競技場)や第4ラウンド(お台場~埼スタ)で顕著に見られましたが、インターナビは刻々と変化する情報をいち早くキャッチして、「いかに渋滞に遭遇しないか」を前提にルートを組み立てていると感じました。累計走行時間の差は10分でしたが、ノロノロ運転にならない、つまりストレスがたまらないというのはドライバーにとって大きな違い。これってかなり重要なポイントですわよね!
インターナビで賢く効率よく渋滞回避をして、快適なドライブを楽しみましょう。