ボーカリスト琴音の音楽旅
夏休みの大冒険! 癒しのローマ風呂と弁天様参りで、島を満喫の2019江の島女子旅
2019年8月31日 00:00
中学時代からの友人と、恒例の夏の女2人旅。1泊で海に行こうという話になり、候補にでたのは神奈川の江の島。インターネットで宿を検索していたところ、「王朝風ローマ風呂」なるものがある旅館を発見。レトロなこの旅館に興味が止まらなくなってしまった私たち。今回は、江の島島内にある、王朝風ローマ風呂と洞窟風呂が自慢の「岩本楼本館」に泊まりに行ってきました。
お昼にのんびりと片瀬江ノ島駅に到着。まずは腹ごしらえということで、「レッドロブスター江ノ島店」に行きました。冷房の効いた店内で、セビーチェやアヒージョなど海産物を中心にビールとともに。15時くらいから、友人の飲み仲間たちと海の家で少し飲んでから、夜に江の島大橋を渡り、島内の岩本楼にチェックインしました。
岩本楼は渋い雰囲気で、古い建物好きな私たちはテンションアップ。夕食なしのプランだったので島内の「貝作」にてイカ焼きと、江の島名物のしらすを私は玉子とじ丼、友人はしらす丼でいただきました。付け合わせのイカの塩辛も美味しい。都内からすぐ近くなのに、もっと遠くに来たような気分。
腹ごしらえをすませ、岩本楼に戻り、この日は弁天洞窟風呂へ。こちらのお風呂はローマ風呂とともに三部制になっていて、その日の時間帯によって入れるお風呂が変わります。私たちの到着日の夜は女風呂が弁天洞窟風呂でした。
お風呂に入ろうとしたら、その右手に岩本楼資料館が。資料館に入ってみると、歴史を感じさせる素晴らしい展示品の姿が。鑑賞を楽しんで、いざお風呂へ。この弁天洞窟風呂はその昔、弁天堂として使われていた洞窟を活かして作られたそうです。
洞窟を進んでいくと、赤い鳥居がありその奥には弁天様が鎮座しておられます。何やらご利益がありそうです。夜だったので、少し薄暗い洞窟風呂はムード満点。潮風と汗でベタついた体をお風呂で清めて、この日はすぐに寝てしまいした。
ぐっすり眠り、目覚めは朝食からスタート。地の物を使った和食で大満足。昨夜入れなかった念願のローマ風呂に向かいます。脱衣所に足を踏み入れた瞬間に思わず「おぉ~」と声が漏れてしまうほど、浴場入口のドアの素敵なこと。
雌雄の孔雀と牡丹が描かれていて、これだけでも溜息のでる美しさ。ドアを開けて中に入ると、これまた驚きの美しさ。馬蹄型の浴槽、ドーム天井を見上げて湯船に浸かれば「ここは天国?」な夢見心地です。お湯は熱過ぎず、日焼けしても痛みを感じることなく入れそうです。朝からしっかりリフレッシュして、岩本楼のプールへ。海を臨むプールなので、ほぼ海にいるような気分でプールで遊べます。
岩本楼
所在地: 神奈川県藤沢市江の島2-2-7
チェックイン/チェックアウト: 15時/10時
TEL: 0466-26-4121
Webサイト: 岩本楼
少しプールサイドで寛いで、岩本楼に荷物を預かってもらい江島神社のお参りへ。「レッツゴー!」のはずが、江の島弁財天仲見世通りにあったお店の誘惑に負け、しらす入りソフトクリームを食す。ミスマッチと思いきや、意外と美味しい。
友人は何度も江島神社に行っているそうですが、私は江の島島内自体初めて。江島神社は3姉妹の女神様を祀っていて、芸事上達の神様としても祀られているらしく私にピッタリ!? 階段をしっかり登って、神社境内をお参りします。
この日は薄曇りだったので、そこまで暑くありませんでしたが、天気のよい夏の日は熱中症に注意です。階段を登った先に、山2つという絶景が! 山が2つに分かれているように見えて断崖絶壁、福井の東尋坊を彷彿させます。
そこから少し歩いたところで、友人が調べてくれていた食事処「江之島亭」に入りました。創業明治42年(1909年)という老舗の海鮮料理屋です。朝ごはんのあとにソフトクリームを食べてしまった私たちは、釜揚げしらすと生しらすのハーフ&ハーフ丼のご飯少なめを注文。ご飯少なめの要望にも、快く対応してくださいました。絶景の海を眺めながらの絶品のしらす丼。「こんなに夏を満喫していていいのか!?」と思いつつ、新鮮な生しらすに舌鼓が鳴り止みません。
しっかり食事して、腹ごなしに龍恋の鐘とその辺りを森林浴。女2人組は写真を撮ってサッサとカップルに鐘を明け渡しました。奥津宮は3姉妹の1番上の女神様が祀られています。私も同じく3姉妹の長女なので親近感を覚えました。
そこから少し下って岩屋洞窟まで行きましたが、あいにくの工事中。下の海のところまで行くと、視線の先に私たちの宿泊した岩本楼が見えました。「もしかして、これ海沿いに歩いて帰れる?」と閃いた私たちは、海沿いの岩道を歩いていくことにしました。
途中、釣り人のおじさんに岩本楼の付近までこの道はつながっているか確認したところ、「つながってはいるけど険しい道だよ」とアドバイスいただきました。そう言われると余計に燃える私たち。途中、ロープを使ったり登るのが大変なところもありましたが、なんとか岩本楼のプールの目の前の浜に辿り着くことができました。
まさかの大冒険で、軽装備ではあったものの無事にゴール。船虫がたくさんいたり、潮の満ち引きで道がなくなったりすることもあるそうなので、真似するのはオススメできないルートです。しかし、江の島の大自然を感じることができました。
大汗をかいたので、紀の国屋本店で冷たいかき氷をいただいて涼を取りました。これぞ日本の夏。しっかりクールダウンして、岩本楼で荷物をピックアップ。名残惜しいですが江の島大橋を渡って、駅前のカフェで少しお茶をして、片瀬江ノ島駅から小田急線に乗り込みました。
都内からそう遠くはないのに、こんなに海産物が美味しくて、自然を感じられて、大満足の女子旅になりました。宿泊した岩本楼のお風呂も素晴らしく、どこか遠い地に旅した気持ちになりました。江の島の岩道大冒険はまったくの想定外でしたが、わんぱく女子2人、蠢く船虫をもろともせずガシガシ岩を登って、降りて、目的地に着いた喜び。何とも言えないものがありました。
海水浴もいいけれど、江の島島内まで来ればもっといろいろな遊び方があることを知りました。私のようにまだ島内に行ったことのない方がいらっしゃいましたら、ぜひ訪れてみてほしいと思います。