JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
約110年の歴史を誇る愛媛の七折小梅×JAL客室乗務員。植樹をきっかけに生産量向上を目指す
2024年2月16日 06:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、愛媛県松山市で七折梅まつりに携わるJALふるさとアンバサダーの木村淳子さん。
――取り組みについて教えてください。
「梅干し」といえば日本人のソウルフード! かくいう私も母の手作り梅干しで育ちました。母が毎年使用する「七折小梅」(ななおれこうめ)は愛媛県砥部町の名産品。約110年の歴史があり、品質の高さから「青いダイヤ」と呼ばれ高値で取引されています。
しかし、近年では生産者の高齢化、後継者不足、梅の木の老木化による生産量減少が課題になっています。このような課題を解決すべく、2022年度からJAL客室乗務員が植樹会に参加し、七折小梅の周知活動のお手伝いをしています。
――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。
1月19日に愛媛県砥部町・七折梅園での植樹会に参加しました。まずは農家さんから植え方を教わり、慣れないシャベルを手にまだか細い梅の木を植えました。そばには樹齢25年の梅の木に花が咲いており、早くこの姿になることを願いました。昨年度私たちが植樹した木を見てみると、なんと小さなつぼみが付いていました! 少しずつですが成長している姿に再会できてうれしくなりました!
――今後の展開・展望について教えてください。
2月17日から3月3日まで砥部町・七折梅園にて「第34回 七折梅まつり」が開かれます。うぐいすの鳴き声が響く美しい自然のなかで1万6000本を超える梅が見事に咲き誇り、地域全体が梅の甘い香りに包まれます。ぜひ梅の美しさをご堪能ください。
また、ななおれ梅組合は梅園の改植事業や新規就農者の研修者受け入れなどを行なって参ります。日本航空 松山支店はその取り組みに賛同し、今後も七折小梅の周知活動、そして砥部町への誘客促進活動を行ないます。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
梅まつりに訪れるたけではもったいない! 砥部町の魅力もご紹介します! 松山からクルマで20分の砥部町は砥部焼き体験、とべ動物園、えひめこどもの城、とべもりジップラインなど、大人も子供も楽しめる場所が目白押し。砥部焼き体験は比較的簡単な「絵付け」から「手びねり」までさまざまな体験をすることができます。とべ動物園とこどもの城を結ぶジップラインは、全長730mの四国最大級のスケール! 年齢問わず楽しめる砥部町。ぜひお越しください。