週末駅弁

「牛すき弁当」

牛鍋屋がブームだった浅草発の牛すき弁当

牛すき弁当

 SLの運行開始や、26年ぶりの新型特急車両の登場など、2017年の東武鉄道は話題満載。その東武鉄道では、起点となる浅草駅、主要乗換駅である北千住駅で駅弁を販売しています。通りがかった浅草駅で「牛すき焼き弁当」を購入してみました。

 価格は1000円で、肉が豊富に乗せられた弁当としては少し求めやすい価格。パッケージは毛筆で書かれた「牛」がなんだか牛の柄を示しているようです。弁当の販売元によるメッセージでは、明治の初めごろ、浅草で牛鍋屋のブームがあり、それで浅草駅に牛すき弁当を登場させたようです。

フタを開けると肉のカラーがドーン
弁当の販売元からのメッセージが書かれています

 手にとってみると、内容量が多いとは感じない重量感とサイズですが、パッケージの紙をはがすと、透明のフタを通して、ほぼ全面が肉に覆われていることに気づき、期待が高まります。

 よく見ると、タレで染まった白滝のエリアもあり、すべてが肉でないことに気づきますが、肉も意外に分厚く盛られており、ボリュームはありそうです。また、弁当のおかずのラインアップは、季節により差がありますが、今回手にしたものは緑色の野菜がまったくないバージョン。肉好きとしては逆にうれしさも感じます。

白いご飯はほとんど見えないほど肉がもられています

 味は駅弁らしく濃い目で、冷めた状態で食べても脂身が固まっているということもなく、美味しくいただける味。ご飯は約1cmでそれほど量が多くないので、肉の濃い味はご飯で薄めながら食べることはできないようです。濃い味の肉をしっかり食べたいというときに向いている弁当のようです。

 肉のほかはタレに染まった白滝、タマネギ、玉子焼き、玉麩だけというシンプルな作り。それほどボリュームはありませんが、肉の比率が高いこともあり、食後もあまりお腹がすきません。肉好きの人のほかに、お腹いっぱいにしたくはないがすぐお腹がすくような食事はしたくないという人に向いているのではないでしょうか。

 なお、この駅弁の販売駅は東武鉄道の浅草駅、北千住駅となっています。どちらも特急列車の改札の手前の売店で販売されており、普通列車しか乗らない人でも購入は可能です。

「牛すき弁当」

価格:1000円
販売駅:浅草駅、北千住駅
購入場所:浅草駅
購入日:2017年1月25日