旅レポ

LCCの直行便でリゾートへ! インドネシア・エアアジアXの成田~デンパサール線で行くバリ島(その3)

芸術の村ウブドで絶景サイクリング

芸術の村ウブドで楽しめるアクティビティを紹介!

 インドネシア・エアアジアXで行くバリ島ツアー、今回は芸術の村として人気の観光地、ウブドで体験したアクティビティをご紹介します。

表情豊かなストーリー仕立てのバロンダンス

 バリ島での楽しみの一つに伝統舞踊鑑賞があります。レゴンダンス、ケチャダンス、バロンダンスといくつかある踊りのなかで、ガムランと呼ばれる楽器の伴奏に合わせて披露されるのがバロンダンス。今回はウブドに行く途中にあるバトゥブランという村の演舞場で鑑賞しました。ここでは毎日午前中にバロンダンスが開催されていて、観光客はその時間に合わせて、クタなどのビーチエリアからツアーバスやチャータータクシーでやってきます。

座席指定はできないので早いもの勝ち
10人くらいのおじさんが座ってガムランを演奏

 バロンダンスは日本でいう獅子舞のような踊りで、もともとバリ島のお盆にあたる“ガルンガン”の3日間だけ踊られたものなのだそう。舞台向かって左側にはガムランを演奏するおじさん音楽隊。舞台中央には「割れ門」があって、役者さんたちは必ずそこから登場します。

バロンダンス、スタート
おぉ、まさに日本の獅子舞!
いたずらしそうな猿も登場
表情豊かです

 バロンダンスは、聖獣バロンと魔女ランダが出てきて争う終わりなき戦いの物語。それぞれよい魂とわるい魂を演じています。掛け合いのセリフはインドネシア語でもバリ語でもなくサンスクリット語とのことで、現地ガイドさんですら「何と言っているのか私にも分かりません」とのこと。でも物語仕立てになっていて、時々笑っちゃうシーンもあったりするのでみていて飽きることはありません。笑いは万国共通ですわね。

女性の踊り子さん。歓迎の踊りです
手の動きと目線にくぎ付け!

 鑑賞時間は1時間弱。チケットを買うともらえる日本語の解説を読んで、ざっくりとあらすじを抑えておくのがお勧めです。ダンスが終わると舞台にいる役者さんたちと記念撮影ができて和やかな雰囲気に。一番人気はやっぱり猿でした。

豪華な衣装と奇妙なメイクにも注目
これが魔女ランダ(たぶん)
演者さんと記念撮影

ウブドの田舎道を絶景サイクリング

 ウブドは、旅行者が多く滞在するクタやサヌール、スミニャックといった島南部のリゾート地から車で約1時間。日帰りでの観光が一般的ですが、もちろんウブドにも宿泊施設がたくさんあるので、時間に余裕がある人はぜひ数泊してビーチリゾートとは違ったウブドならではの魅力を堪能してみてください。

 ということで、次なるアクティビティはサイクリング! やる前は「ただ自転車に乗るだけでしょ」と思っていたのですが、これがなかなか面白かったのです! なぜなら普通の観光だったら絶対に通らない細い路地や、ニワトリがコッコッコと歩く民家の横や、田んぼのなかの一本道を走るから! ウブドの人々のありのままの暮らしが垣間見えるのです。スコールがあがったばかりの湿気のある空気のなか、いざスタート!

この自転車に乗ります
ヘルメット、手袋を装着
おおー! なかなか気持ちいいですわ~
細い生活道路をくねくね行きます
先頭集団、早っ!
え?! このあぜ道っぽいところを行くですの?
下り坂は爽快、爽快
青い空に白い雲
緑のなかをまだまだ走ります
途中に休憩がありました。揚げバナナが美味♪
のどかな田園風景

 急な上り坂こそなかったものの必死にペダルを漕いだので、たっぷり汗もかいてお腹はペコペコ。お待ちかねのランチは典型的なインドネシア料理でした。私たち日本人の舌に合うほっとするアジアの美味しさです。ちなみにレストランにはWi-Fiがあってパスワードが書かれているので無料で利用可能でした。

バスで再びスタート地点に戻ってきました
お待ちかねのランチ
インドネシア料理が並びます
いただきま~す

観光農園バリ・プリナでジャコウネココーヒーを初体験

 次に向かったのはウブド郊外にある「バリ・プリナ」というオーガニックの観光農園です。ここはチョコレートの原料であるカカオやコーヒー、バニラなどの木を栽培していて緑がいっぱい。で、ここの名物というのが“コピ・ルアック(kopi Luwak)”と呼ばれる希少価値の高いコーヒー。そう、ご存知の方も多いかと思いますが、コピ・ルアックといえばジャコウネコの糞から採取される幻の高級コーヒー。それがとってもお手頃な価格で飲めるのです。

観光農園バリ・プリナ

 私ゆきぴゅー、動物好きを公言しておりますがジャコウネコを見るのは初めて! 色はこげ茶で斑模様。尾が長くて太い感じでした。顔はネコというよりイタチっぽくて、よく見ると目がクリクリしていてかわいい……かな??

初めて見たジャコウネコ!

 夜行性とのことで寝ている子がほとんどでしたが、檻の床にはところどころに彼らの排泄物らしきものが! あああ、あれが消化されずに出てきたコーヒー豆ですのね~! なんでも彼らの腸内では独特の発酵作用があるらしく、よい香りや風味が加えられて出てくるのだそう。

これがジャコウネコの糞
糞から採ったコーヒー豆を炭火で煎ります
焙煎されたコーヒー豆
原始的な石臼挽きです
ふるいにかけて出来上がり、だそう

 聞いたところによると、この“コピ・ルアック(kopi Luwak)”、日本では1杯2000円、3000円する高級コーヒーらしいのですが・・・ここバリ島の「バリ・プリナ」では1杯400円ちょっとで飲めます! しかも揚げバナナ付き! 肝心のお味はといいますと…意外とフツーでした、ハイ。

コピ・ルアックいただきます。5万ルピア(約420円、100ルピア=約0.84円換算)
もちろんお土産で売ってます。大人気!
なかなかの絶景が望めるバリ・プリナ
こんなビューポイントから撮っています
貴重なコピ・ルアックをこんな絶景と共に
この日ウブドの街は結婚式があったとかで大渋滞

ウブドに行ったらこの絶景は外せない! テガラランのライステラス

 観光農園「バリ・プリナ」から見た棚田(ライステラス)も美しかったのですが、もっと有名なのがウブド郊外にある「テガララン」という場所の棚田です。2012年にユネスコの文化遺産に登録されたバリ島の文化的景観はいくつかの要素で構成されているのですが、そのなかの「ペクリサン川流域のスバック景観」のなかに、ここも含まれているのだそう。ですから目の前に広がっているのは世界遺産の棚田なのです! ブラボー!

有名な棚田(ライステラス)
絵画や布などを売るお店がずらり
ウブドに来た旅行者は必ず立ち寄るといっていい観光地
きっとココ、西洋人のほうが好きなのでは?

ウブドのスタバはスタバらしからぬスタバだった!

どう見てもスタバとは気づかない建物

 最後はウブドで立ち寄ったスターバックス ウブド店をご紹介しましょう。ここは2010年にオープンしたそうで、バリ島らしい趣ある建物と素晴らしいロケーションが魅力の店舗です。というのも、ウブド王宮やプリ・ルキサン美術館のあるメイン通り沿いにあって、お隣はウブドの老舗カフェ「カフェ・ロータス」。そして建物の裏はヒンズー教寺院であるサラスワティ寺院が構えていて、周りは蓮でいっぱいの池! 私たちは夕方訪れたのですが、次第に暗くなって寺院のライトアップが灯る様子は格別でした。ここに行ったらぜひテラス席でウブドらしい景色を眺めながら一息ついてみてください。

見覚えのある緑の看板でようやく気付く
木の看板がいい感じ
こちらが入り口
この看板は緑色じゃない! 新鮮!
店内の様子。旅行者の利用がほとんど
裏には蓮がいっぱいの池が広がります
スタバのテラス席から夕暮れのサラスワティ寺院

 次回はいよいよバリ島ツアーの最終回。リバーチュービングや、ウルワツ寺院でのケチャダンス、名物シーフード料理などをご紹介します。お楽しみに~♪

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。