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「東京ディズニーセレブレーションホテル」が新浦安エリアに6月1日オープン

“夢”と“ファンタジー”がテーマ、国内4番目のディズニーホテル

2016年6月1日 オープン

明るいパステル調のイエローが青空に映えるリゾート感溢れる外観。道幅も広く、ヤシの木が植えられ、周辺も別世界の雰囲気
東京ディズニーセレブレーションホテル

 ミリアルリゾートホテルズは、6月1日に新たなディズニーホテル「東京ディズニーセレブレーションホテル」を新浦安エリアにオープンする。日本初のテーマの異なる2棟のホテルから構成されるディズニーホテルの開業に先駆けて、「東京ディズニーセレブレーションホテル:ウィッシュ」が報道公開されたのでレポートする。

 パークで感じる祝祭感や華やかな気分をホテルでも味わい感じてほしいという思いから名付けられた同ホテルは、東京ディズニーランド、そして東京ディズニーシーのアトラクションや雰囲気を彷彿とさせる全702室、2棟から構成されている。同日より「東京ディズニーセレブレーションホテル:ウィッシュ」の352室が宿泊可能となる。なお、“冒険”や“発見”をテーマにした「東京ディズニーセレブレーションホテル:ディスカバー」(350室)は9月10日にオープン予定だ。

 宿泊者特典として、パークオープン15分前に入園ができる「ハッピー15エントリー」の対象となるため、通常よりも早くパークを楽しむことができる。また、入園保証と滞在初日から東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの両方が楽しめる特別チケット「東京ディズニーリゾート マルチデーパスポート・スペシャル」(大人1万4800円~、中人1万2800円~、小人9600円~)も販売。チェックアウトや、荷物を自分で部屋まで運ぶなど一部セルフサービスを取り入れ宿泊価格も2万3000円からと既存のディズニーホテルと比べてリーズナブル。そのためファミリーやグループ利用、長期滞在などで重宝されるとして注目を集めている。

パークのワンシーンを描いたアートで飾られたロビー

「東京ディズニーセレブレーションホテル:ウィッシュ」は、テーマを“夢”や“ファンタジー”とし、東京ディズニーリゾートでの感動や体験そのままにステイを楽しめる。“ウィッシュ”内には、パークをイメージしたデコレーションがあちこちに散りばめられている。

たっぷりとした広いスペースにはファンタジーランドや、アラビアンコーストなどを描いたアートパネルや、アトラクションをイメージした家具が並ぶ

 まず、ロビーに到着すると目に飛び込んでくるのが、パークをイメージしたソファをはじめとする家具たち。「アリスのティーパーティー」をイメージしたティーカップシェイプのチェア、実際にパークで多くのゲストの夢を乗せてきた「キャッスルカルーセル」の白馬、そして「ジャスミンのフライングカーペット」をイメージしたふんわり柔らかなソファなどが配置され夢心地に。パークで見た夢がそのままロビーに続いて来たような空間が広がっている。もちろんフォトスポットとしても最適だ。

ミニーマウスがティーカップに乗ったスタチューのまわりには「アリスのティーパーティー」のティーカップシェイプのソファがくるくると回っているかのような雰囲気で配置されている。お気に入りのカラーに座って、ティーカップに乗っているような写真も撮れる
実際にパークで使用されていた「キャッスルカルーセル」の白馬が飾られたエリア。キッズサイズの一頭をそのままの状態で連れてきた。子供の頃に乗ったことのあるゲストもいるはず。パークの思い出が詰まった一頭だ
「ジャスミンのフライングカーペット」をイメージしたソファ。今にも空に舞い上がりそうな躍動感も。キッズスペースが併設されており、ディズニーのアニメーションが楽しめる

 そして、ロビーの家具と連動するようにパークの各エリアやアトラクションが描かれたアートもデコレーションされている。正面の「アリスのティーパーティー」エリアには、シンデレラ城をバックにウォルト・ディズニーとミッキーマウスが手をつなぐパートナーズ像。そしてファンタジーランドの「ピノキオの冒険旅行」や「ピーターパン空の旅」周辺を描いたアートパネル。アラビアンコーストの「ジャスミンのフライングカーペット」のサイドには、テーマポートを描いた3枚のアートパネル。そして「キャッスルカルーセル」のサイドには「イッツ・ア・スモール・ワールド」。強化ガラス製のパネルはステンドグラスのように光を通すことでより幻想的な雰囲気を作りあげている。

パークを象徴するシンデレラ城とパートナーズ像。東京ディズニーランドへ入園し、ワールドバザールからお城方面へ抜ける瞬間のようにも見える
シンデレラ城のアートパネルの両サイドには「ピノキオの冒険旅行」などのパネルを配置。オールウェザーカバーと呼ばれる全天候型屋根の装飾も描かれており、まさに東京ディズニーランドならではのアートとなっている
「イッツ・ア・スモール・ワールド」前では、各国の民族衣装を着た子供達が、地域ならではの動物をモチーフとした木馬に乗っている。地球儀も描かれ、世界は一つな雰囲気に
東京ディズニーシーのテーマポートのひとつであるアラビアンコーストの特徴的な尖塔やブルーのドームや中庭も。実際のパークでアートに描かれたモチーフを探すのも楽しい

 また、フロントデスクアートにはマーメイドラグーンやレストラン「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」、ゲストサービスデスクアートには「白雪姫の願いの井戸」や「プーさんのハニーハント」などが描かれている。これから遊びに行くゲストも、パークを楽しんできたゲストも思わず笑顔になれる華やかなエリアだ。

マーメイドラグーンやレストラン「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」が描かれたフロントデスク
ゲストサービスデスクには、「白雪姫の願いの井戸」や「プーさんのハニーハント」などのアートを楽しむ事ができる

 さらに、もうひとつ注目したい部分がロビー柱横に飾られたアトラクションのミニチュア模型たちだ。「空飛ぶダンボ」「プーさんのハニーハント」「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」「ブローフィッシュ・バルーンレース」の4アトラクションのヴィークルやアトラクションのワンシーンが形となっている。実は「プーさんのハニーハント」「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」「ブローフィッシュ・バルーンレース」の3つがアトラクション建設の際に制作された貴重な模型。「空飛ぶダンボ」は同ホテルのために新たに制作されたスペシャルなものと、共に見応えのある展示となっている。

ハニーポットに乗ってハチミツ探しにでかける場面の模型。「風の日おめでとう」と思わずアトラクション内の台詞が口からでてしまうほどの精密さ
プーさんの夢の中に出てくるズオウとヒイタチの姿も発見。アトラクション内ではなかなかじっくり見られないため、しっかりとここで目に焼き付けておきたい
「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」と「ブローフィッシュ・バルーンレース」のヴィークル模型。フワリと舞い上がったり、クルクル回ったりパークでの楽しい思い出が、見ているだけでよみがえる
新たにホテルのために制作された「空飛ぶダンボ」の模型。マジックフェザーを鼻でしっかり掴み、ふわりと飛び上がるダンボの姿を間近に見ることができる

 パークをイメージした家具に、アートパネル、模型、そして園内で流れる音楽。ロビー全体の雰囲気と自分自身のパークでの体験が重なり、ホテルに帰ってきてもそのままの楽しい雰囲気が続く、思わず長居してしまうほどの魅力が溢れていた。

客室はディズニーマジック溢れるとっておきの空間

 1室につき4台のベッドが用意された部屋が中心のゲストルームは全352室。全室禁煙で、加湿器やWi-Fiも完備。洗い場のある風呂など快適に過ごせる仕様となっている。

 4名まで宿泊可能な「“ウィッシュ”スタンダードルーム」(2万3000円~)に、海側に面した「“ウィッシュ”スタンダードルーム(オーシャンサイド)」(2万6000円~)、35m2~39m2の少し広めの「“ウィッシュ”スーペリアルーム」(2万6000円~)。レギュラーベッド3台を用意した「“ウィッシュ”トリプルルーム」(2万6000円~)、レギュラーベッド2台とデイベッド1台の角部屋「“ウィッシュ”コーナールーム」(3万3000円~)バリアフリー構造の「“ウィッシュ”アクセシブルルーム」(2万3000円~)など種類も豊富。宿泊人数やニーズに合わせた部屋を選べるのもうれしい。
 (5月27日現在、Webサイトに表示された客室料金。料金は客室タイプや宿泊日によって異なるほか、変動する可能性がある)

 今回は、定員大人4名の「スタンダードルーム(ガーデンサイド)」(2万3000円~)を見学。29m2の室内には、レギュラーベッド2台、ソファと兼用できるデイベッド2台が用意されており、ファミリーやグループでもゆったりと泊まれる広さ。また、中庭にも面しており、開放感は抜群。

 ゲストルームの扉を開けると鮮やかなワインレッドの絨毯に真っ白な壁、そしてパークのワンシーンを描いたアートが目に飛び込んでくる。「プーさんのハニーハント」には、青い風船で空へ舞い上がるプーさんや、「アリスのティーパーティー」でアリスと白ウサギがお茶会を楽しむ姿、そしてナイトエンタテイメント「ファンタズミック!」のミッキーマウスとディズニーの仲間達とアトラクション、ショーが壁一面に描かれている。

壁のアートをメインにしたゲストルームはポップで可愛らしい雰囲気
アリエルの住む海底の世界からヒントを得たツル植物柄のカーテンを閉めると、落ち着いた雰囲気に。暗すぎないため子供と一緒でも安心。また、電気をすべて消すとサプライズも! 実際自身の目で確かめてほしい
東京ディズニーランド、東京ディズニーシー両方のパークの様子を生き生きと再現した巨大アート
レギュラーベッド2台、ソファーと兼用できるデイベッド2台を全て使っても広々。デイベッドも比較的たっぷりな横幅だ。側には「アリスのティーカップ」の写真が飾られている

 また、壁紙にはアトラクションの様々な乗り物も発見できる。「ピーターパン空の旅」や「キャッスルカルーセル」、そして「空飛ぶダンボ」に「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」など、今日乗った、そして明日乗りたいアトラクションのヴィークルがズラリ。

 ロビーに展示されていた模型とも連動し、パーク、ロビー、そして部屋まですべてが繋がっている。なお、足元の絨毯はチューリップを上から見た柄となっており、とってもキュート。部屋全体にディズニーマジックが詰まっている。

ハニーポットやフライングカーペット、海賊船などのイラストを発見。全7種類のアトラクションのヴィークルが描かれている。お気に入りの乗り物を探してみるのも楽しい
チューリップの花びらがデザインされた絨毯
ヘアブラシ、歯ブラシ、アメニティキット(綿棒、コットン、ヘアバンド)。ヘアドライヤーなど一式はシックな雰囲気の洗面所に備え付けてある
お手洗いは全室共にシャワートイレ完備
洗い場スペースのあるお風呂。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープはディスペンサー式となっている
大人用のパジャマやスリッパは部屋に用意されている。子供用のパジャマ(100~120cm)、スリッパ、歯磨きセットはフロントに声をかけて受け取るシステム
冷蔵庫は宿泊者自身が飲み物を入れるシステムのため空の状態。貴重品入れは棚の中に備え付けてある
到着してほっと一息つきたいときは、備え付けの煎茶を
充電専用のUSBポート2つとコンセントをベッドサイドに設置。パークで充電が切れても安心だ。USBケーブルだけを用意すればよいのでスマホユーザーにはうれしい仕様

 客室からゆったり中庭を眺めるのもおすすめ。「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」のフロートをモチーフとしたトピアリーが飾られた落ち着いた雰囲気。散策や記念撮影なども楽しめる場所だ。また、庭の中心には映画『白雪姫』やパークでもおなじみの「白雪姫の願いの井戸」があり、まさに“ウィッシュ”。願いをかけることができる。夜にはライトアップもされ、部屋からパレード気分を味わうことも可能だ。

ガーデンサイドからは中庭を眺める事ができる。夜の12時まではライトアップも。窓を開けると庭で流れるパークの音楽も聴け、部屋にいながらパーク気分になれる
「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」のフロートをモチーフとしたトピアリーがデコレーションされた中庭。開放感が溢れる空間となっており、ちょっとした散歩や休憩にぴったり。ロビー側から眺められるようにチェアも設置
「白雪姫の願いの井戸」が中央に。どんな“ウィッシュ”をするのかはゲスト次第(夜間の写真はミリアルリゾートホテルズ提供)
「不思議の国のアリス」でおなじみのチシャ猫のフロートを再現。夜になるとパークのパレードそのままに可愛く輝き出す(夜間の写真はミリアルリゾートホテルズ提供)
「ピートとドラゴン」の優しいドラゴン・エリオット。現在は少年ピートを手で包み込む形だが、トピアリーは懐かしの四つ足のスタイルフロートに近い造型となっている(夜間の写真はミリアルリゾートホテルズ提供)
世代を超えて愛されるてんとう虫のフロートをトピアリーとして再現。以前パークで見たというゲストも多いはず(夜間の写真はミリアルリゾートホテルズ提供)

 館内の移動の際もディズニー気分たっぷり。エレベーター内は扉が閉まるとアートが現れる仕組みになっている。各階への到着ボイスはミッキーマウスが担当。また、エレベーターホールには東京ディズニーリゾートのワンシーンを切り取った印象的な写真が飾られている。

扉が閉まるとアトラクションやテーマポートのアートが表れる。各エレベーターにはそれぞれ異なるアートが隠れている
各階のエレベーターホールにはパレードやパークの美しい風景をとらえた写真がある

専用カフェやショップで滞在をより便利に

 館内には朝食専用の「ウィッシュ・カフェ」を併設。「イッツ・ア・スモール・ワールド」をイメージした店内で焼きたてのクロワッサンやデニッシュ、サラダにスープなどのメニューをブッフェスタイルで味わえる。中庭などにも面しており、光が明るく差し込む中で朝のひとときが楽しめる。食券(大人1300円、小学生900円、未就学児無料)を購入し、利用するスタイル。毎朝6時30分から10時まで営業。

シックな雰囲気の入り口からはカラフルな店内がチラリと見える。入り口正面には「ダンボ」に登場するネズミのティモシーが「イッツ・ア・スモール・ワールド」を見つめる印象的な1枚を展示している
広々としたカフェ内は左右共に窓に囲まれて明るい雰囲気。座席数もたっぷり
ホテルで焼いたアツアツのパンや、フレッシュなサラダやスープなどをブッフェスタイルで味わえる(写真はミリアルリゾートホテルズ提供)

 館内には、滞在をより便利にするショップも併設されており、お土産や、滞在中のちょっと欲しいを実現。パーク内で販売しているグッズを用意するディズニーショップ「ディズニーファンタジー」では、現在開催中の東京ディズニーシー15周年を記念するグッズや、イベントにちなんだアイテムを中心に販売。もちろんパーク土産の定番のチョコクランチなどもあり、パークでの購入忘れをサポートしてくれる。なお、ホテルのオリジナル商品の取り扱いはしていない。営業時間は8時から21時。

ホテル内でゆっくり買い物をしたいのならばディズニーショップ「ディズニーファンタジー」がおすすめ。季節のイベントアイテムや定番アイテムなど人気のお土産を厳選しているので、選びやすい
滞在のちょっと欲しいを叶えてくれるショップ「ウィッシュ・スナック&サンドリー」では日用品を取り扱う。24時間営業となっているので、宿泊中に急に必要になっても安心。アイテムをすぐに購入できる

 また、館内ではホテルオリジナルデザインのスーベニアメダルも用意。「GRAND OPENING」の文字にホテルのロゴの入ったこの時期ならではの1枚を手に入れることができる。ミッキーマウスとプルート、ドナルドダック、ミッキーマウスとミニーマウスなど全4種類で各100円。

メダリオンメーカーはロビーを抜け「ウィッシュ・カフェ」に向かう途中に設置されている。コレクターも多い人気グッズのひとつだ

 パークとホテル間を往復する専用のシャトルバスも“ウィッシュ”気分満載の一台。オリジナルアートでラッピングされた車体に乗り、約15分でパークに到着。シャトルバスの運行はパークの運営時間により変動するため現地での確認を忘れずにしておこう。なお、隠れミッキーらしきシルエットも車体のどこかに隠れている。

パークの人気アトラクションから、原点ともいえるアトラクションまでを描いたオリジナルアートでラッピングされた車体。“ディスカバー”、“ウィッシュ”両方のホテルのテーマを感じる事ができる

 バリュー価格帯で東京ディズニーリゾートでの滞在をたっぷり楽しめる「東京ディズニーセレブレーションホテル:ウィッシュ」。シャトルバスでゆっくりパークへ足を運ぶのもよし、オープン15分前に入場し、1日遊び倒すのよし。ホテルに帰ってくればディズニーホテルならではの雰囲気で、夢の続きがずっと味わえるとっておきの場所が新たに誕生した。6カ月前より予約ができるので、初めての「お泊まりディズニー」や、長期滞在、そしてファミリーやグループで訪れ素敵な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

(相川真由美)