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2015年11月18日、JALの福岡~大阪(伊丹)線が就航60周年
福岡空港で記念セレモニー
(2015/11/18 14:53)
- 2015年11月18日 実施
2015年11月18日、JAL(日本航空)の福岡~大阪(伊丹)線が就航60周年を迎えた。JALは福岡空港で福岡~大阪(伊丹)線の搭乗客へ記念品を手渡すなど記念セレモニーを開催した。
JALの福岡~大阪(伊丹)線が運航を開始したのは1955年(昭和30年)11月18日(金曜日)。就航時はレシプロ旅客機であるダグラス DC-6B(69席)を使用し、1日2往復の運航形態だった。その後路線の発展などもあったが、山陽新幹線の全通により高速輸送機関としての位置づけが明確化。現在は、エンブラエル170(E70、76席)、ボンバルディアCRJ200(CRJ、50席)により、1日4往復のダイヤで、年間の輸送人員は20万人ほどとなる。
1955年11月就航時ダイヤ、1日2往復
JL302便:福岡(08時40分)発~伊丹(10時25分)着、DC-6B
JL306便:福岡(16時00分)発~伊丹(17時45分)着、DC-6B
JL301便:伊丹(09時50分)発~福岡(11時45分)着、DC-6B
JL305便:伊丹(17時20分)発~福岡(19時15分)着、DC-6B
2015年11月現在のダイヤ、1日4往復(運航はJ-AIR)
JL2050便:福岡(07時00分)発~伊丹(08時10分)着、E70
JL2056便:福岡(14時40分)発~伊丹(15時50分)着、E70
JL2058便:福岡(16時30分)発~伊丹(17時40分)着、CRJ
JL2060便:福岡(19時00分)発~伊丹(20時10分)着、E70
JL2051便:伊丹(07時05分)発~福岡(08時20分)着、E70
JL2053便:伊丹(09時25分)発~福岡(10時40分)着、CRJ
JL2057便:伊丹(13時00分)発~福岡(14時15分)着、E70
JL2061便:伊丹(20時10分)発~福岡(21時25分)着、E70
JALによると就航時の運賃は6300円で、当時のコーヒー1杯の価格である50円と比べても破格の値段で、特別な人しか乗らなかったのではとのこと。現在は、大人普通運賃で2万4600円、ウルトラ先得で9800円からとなり、1万5000円程度の新幹線指定席(博多駅~新大阪駅)運賃と比べても、チケットの買い方を工夫することで十分移動の際の選択肢に入ってくる価格を実現している。
ただ、やはり大量輸送は山陽新幹線が担っており、JAL便は高速移動を要求するビジネスマン需要が大きいとのこと。ビジネス客と観光客の比率は、およそ7:3になるという。
記念品贈呈のほか歴代制服で見送り
就航60周年記念便となったのは、11月18日の福岡発初便となるJL2050便。出発時刻の30分前、6時30分ごろから記念セレモニーが開始された。記念セレモニーでは日本航空 福岡空港支店長 中野直人氏が主催者として挨拶。中野支店長は搭乗客にお礼を述べた後、観光やビジネスに利用される路線の特徴について説明。特に2015年5月11日にJALがUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のオフィシャルエアラインになったことを強調。JALが協賛する人気アトラクション「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」エリアで、88マイルが貯まる「タッチでマイル」を実施していることを紹介したほか、アトラクションのベースになった映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」について説明。映画では、福岡~大阪(伊丹)線の就航年である1955年に戻るほか、続編の「バック・トゥ・ザ・フューチャー 2」では2015年の未来に来るため、縁を感じているという。
60周年を迎えたJALの福岡~大阪(伊丹)線については、今後とも「安全・安心をベースにお客さまに喜んでもらう」路線にしていくとし、「本日のご搭乗まことにありがとうございました」と挨拶を結んだ。
その後、6時45分から搭乗開始。福岡~大阪(伊丹)線開設当時からの歴代女子地上職の制服を着たJAL職員が、搭乗客全員に記念品を手渡すなど、出発ゲートの10番ゲートは華やかな雰囲気に包まれた。