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JTB、北陸の食の魅力をコンセプトにした「日本の旬 北陸」キャンペーンをキックオフ
10月1日～2016年3月31日実施
（2015/9/14 00:00）
- 2015年9月11日 開催
- キャンペーン期間：2015年10月1日～2016年3月31日
ジェイティービーは、10月1日～2016年3月31日に、北陸新幹線が3月に開業し、盛り上がりをみせる福井県、石川県、富山県の北陸三県を舞台に「日本の旬 北陸」キャンペーンを展開する。これに先立ち、9月11日、販売会社を集めたキックオフミーティングが開催された。
冒頭に開会宣言として、JTB国内旅行企画 執行役員 中部事業部 事業部長 野元功一氏が壇上に立ち、「いよいよ来月10月より『日本の旬 北陸』がスタートします。北陸新幹線開業にあたり、もっとも大きなマーケットとなる首都圏地区の東京をキックオフミーティングの開催地にし、多くの人にアピールすることにしました。キャッチフレーズは『旬のおもてなし、はじめての北陸』としています。はじめての人もリピーターの方も、新しい北陸の魅力を発見してもらい、持続的に北陸への興味を持ってもらいたいと思います。春の北陸新幹線開業以降、北陸には多く人にお出かけいただいており、現地はおおいに盛り上がっています。これからのキャンペーンでさらに勢いを加速させていきたいと思います」と述べた。
続けて主催者挨拶として、ジェイティビー 常務取締役 兼 JTB国内旅行企画 代表取締役社長 大谷恭久氏が「北陸三県の宿泊系販売6月累計で、前年比157%と全体を牽引しています。とくに首都圏発の北陸は個人向けの『エース』の金額ベースでは、411%と好調に推移しています。『日本の旬 北陸』は9年ぶりの開催となり、JTBクループ最大の国内キャンペーンです。個人、団体、店舗、ウェブ、訪日インバウンドなどJTBのオールチャネルで取り組みます。また一過性のキャンペーンでなく、地域のみなさまと連携し、観光インフラなどの仕組みや仕掛けを将来に残すことで、持続的に地域活性化に貢献することを最大の目的としています。『日本の旬 北陸』の取り組みポイントをかいつまんで説明します。北陸の冬の味覚では、『感動の饗宴』として新プランを多数用意しています。とくに今回、首都圏では蟹ムーブメントを仕掛けます。広域観光ルートを開発、定着させていきます。松本、高山、白川郷、五箇山、金沢の『3つ星ルート』の開発します。10月4日は『杜の賑わい 富山 2015』が開催されます。多くの関係者にご協力いただき、『日本の旬 北陸』のスタートを飾るにふさわしいイベントとなるよう成功させていきたいと思います。今回、『日本の旬 北陸』では、パンフレットから蟹が飛び出す前代未聞のポスターを作りました。これにはパンフレットには収まりきれない魅力が北陸にはあるということと、JTBグループは従来のカタチから脱皮して新たにチャレンジしたいという、2つの意味合いを持たせています」と挨拶した。
さらに、「日本の旬 北陸」キャンペーンの企画の詳しい紹介が、JTB国内旅行企画 中部事業部 仕入販売部長 鈴木孝文氏よりあった。
「日本の旬 北陸」キャンペーンは、「旬のおもてなし、はじめての北陸」をコンセプトに、北陸ならではの魅力と新たな北陸の魅力を演出。北陸新幹線を使った「はじめて」の北陸旅行はもちろん、関西～中京圏からの何度も訪れているリピーターでも新しい「はじめて」を体感できる充実したラインナップが特徴。大きな柱は「北陸の食」と「広域観光」の２点。そのラインナップで目立ったものを紹介しよう。
「北陸の食」での目玉は「感動の饗宴」。福井、石川、富山の3県それぞれに企画されている。福井県では、前述のポスターにもなった「皇室献上品質越前蟹」。越前蟹には、福井県では黄色、石川県では青色のタグが付いている。サイズなどの品質で厳選された蟹は皇室献上蟹として、日本で唯一皇室に献上することが許され、丸いタグが追加され2つ付いているそうだ。皇室献上品は、名前のとおり献上するものだが、それと同等の品質ということで「皇室献上品質」としている。漁の1網で1匹獲れるかどうか、という貴重な品質の蟹。最高峰の例としてあげられたのが、福井三国沿線 望洋楼の昼の10万円という高価なAコース。そこまでは高価でないB、Cコースも用意され、越前蟹を存分に楽しめる。石川県では、敷居の高いイメージのある金沢の料亭を気軽に体験できる「初めての料亭体験」コースを用意。富山県では富山湾の魚介、白エビや氷見ブリを堪能できる。
また、「ふるさと割 富山湾鮨」では、エースJTBで富山県内の宿泊を対象に、毎月先着で500名、通常3500円の鮨を500円で食べられる。富山湾の新鮮なネタと富山県産のシャリを使用した、10貫セット。「ふるさと割」と呼ばれる、国の地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用し、ツアーと併せて3000円引きという大幅な割引を実現する。すでに10月分は350名申し込みがあったとのこと。
ほか企業タイアップ企画として、キリンビールとタイアップし「キリン一番搾りタイアップ」で、期間中に食にこだわった対象プランを申し込むと、20歳以上のおとなの夕食時に「キリン一番搾り」中瓶1本がもれなく提供されたり、金沢カレー「ゴーゴーカレー」とタイアップでは、エースJTBで北陸に宿泊、もしくはるるぶトラベルで専用プランを利用するとトッピング券が提供されるというものもある。
すでに「感動の饗宴」では、100名近くの予約が入っていて、すべり出しは好調とのことだ。
もうひとつの柱とする「広域観光」では、北陸、飛騨、信州の「3つ星ルート」があげられた。海外でも人気の兼六園～五箇山～白川郷～高山～松本城をめぐる新たな観光ルートの定着をはかる。ここを周遊するレンタカーを、Sクラスで2日間6000円、3日間9000円という破格の価格設定で提供する「3つ星レンタカープラン」を設定。1日3台限定で指定の複数地点を周遊することが条件だが、とにかくこのルートを知ってもらいたいということで、ひとつの目玉としたいとのこと。
また、福井、石川、富山、岐阜、長野に宿泊すると、新穂高ロープウェイが期間限定で（除外日あり）無料で乗れる。15分で2156メートルの標高にある別世界が楽しめる。
世界遺産の「五箇山ライトアップ貸切」では、2016年の2月10日と11日に、合掌造りの観光地としては、白川郷に比べると、ややこぢんまりとした五箇山だが、この2日間はJTB貸切でライトアップされる。この時期は春節の期間にあたり、中国からのインバウンドも考慮した設定になっている。
ほか、新たな取り組みとして紹介されたのは、金沢と高山で導入されている「音声ガイドペン」と呼ばれる、英語、中国語、韓国語に対応したペン型の音声ガイドを無料貸し出しする。このガイドに対応したパンフレットや地図の該当箇所をペンでなぞると、多言語に翻訳して音声で解説してくれる。
また、金沢の観光を案内する英語リーフレットを、金沢市内や都内、名古屋の主要ホテルに配布した。今後は中部国際空港などにも配布予定。都市部に集中しがちな外国人観光客を地方に分散させる施策にチャレンジしている。
第2部は、「日本の旬 北陸」キックオフパーティーとして、懇親会が開かれた。
パーティー開会の挨拶で、JTB中部 代表取締役社長 松本博氏は、「来月いよいよ『日本の旬 北陸』がスタートします。北陸には歴史、自然、食、文化とまだまだ隠れた魅力がたくさんあります。キャンペーンに合わせたさまざまな特典やコンテンツ、おもてなしの心をもって、お迎えする準備が整っています。ぜひまた訪れたいと思っていただけるようにしたいと思っています。この北陸が日本が誇る観光地であることを、国内にとどまらず、世界に向けしっかり発信をしていきたいと思います。10月4日に開催される『杜の賑わい 富山 2015』は、今回で126回を数えるJTBのなかでも長きにわたるイベントです。満足していただけると確信しています。ぜひお出かけいただければと思います」と述べた。
ここでは、金沢の食、タイアップ企業のキリンビールからのビール試飲、ゴーゴーカレーの試食などがあった。
秋から冬にかけての北陸の海の幸は本当に美味しい。これが、北陸新幹線開業によりかなり身近になった。今年後半のJTBの国内ツアー企画は、いろいろとお得な内容が詰まって盛りだくさんのようだ。ぜひうまく活用して、北陸の秋冬の旅を、おいしく満喫してみてはいかがだろうか。