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ブッキング・ドットコム、オンライン宿泊予約サイト「Booking.com」を日本市場で積極展開

宿泊予約専用アプリ「Booking nowアプリ」のAndroid版リリース

2015年7月28日 開催

 世界最大のオンライン宿泊予約サイト「Booking.com(ブッキング・ドットコム)」。その日本法人であるブッキング・ドットコム・ジャパンは、今後の日本市場における展開や施策について説明を行なうとともに、東京のオフィスを報道陣向けに公開した。

 Booking.comは、1996年にオランダ・アムステルダムで創業したBooking.com BVが運営するオンライン宿泊予約サイトだ。今年で創立から19年が経過し、現在ではアメリカの旅行関連サービス提供する「プライスライングループ」の一員として、218の国と地域で約70万件以上の宿泊施設の予約が可能という、世界最大のオンライン宿泊予約サイトに成長している。

 日本での事業は、2009年にブッキング・ドットコム・ジャパンを設立するとともに、東京渋谷に日本オフィスを開設。開設当初はわずか1名でスタートしたそうだが、現在では約200人の従業員を抱えるまでに成長しているという。

 ブッキング・ドットコム・ジャパン代表で、Booking.com北アジア地区統括 リージョナルディレクターのジェームス・ホワイトモア氏によると、Booking.comは世界60カ国以上で165の支社があり、社員数は9300名、1日あたりの平均予約件数は85万件を数えるという。また、Booking.comのWebサイトは42言語に対応。日本向けのWebサイトでは、宿泊施設の情報はすべて日本語化されており、宿泊者のレビューも日本語に翻訳されている。さらに、ブッキング・ドットコム・ジャパン従業員のほぼ半数にあたる約100名がカスタマーサービススタッフとして従事し、24時間、年中無休で日本語のサポートを実現している点が、大きな強みになっているとする。

Booking.comの概要について説明する、ブッキング・ドットコム・ジャパン代表の、ジェームス・ホワイトモア氏
Booking.comは、1996年にオランダのアムステルダムで設立された
ブッキング・ドットコム・ジャパンは、2009年に設立され、現在では国内に5つの事務所と約200名の従業員を抱えるまでに成長

 そういった中、現在特に顕著となっているのが、訪日観光客の増加だという。近年の円安の影響や、一部東アジア各国などでのビザ発給要件の緩和などにより、2015年4月の訪日観光客は前年同月比で44%も増加している。また、海外でのBooking.comの高い知名度を背景として、海外からの日本の宿泊施設予約数も大きく伸びているという。そういった状況を受け、今後日本でのビジネスをさらに飛躍させるために、今後様々な積極的施策を展開していくと、ホワイトモア氏は表明した。

Booking.comは、全世界で1日あたり平均85万件以上の宿泊予約数を誇る
2015年1月現在で、以下月あたりの閲覧者数は2億3400万以上となっており、競合サイトを大きく凌駕
日本での登録宿泊施設数も年々増えており、成長著しいとのこと
今後のさらなる飛躍のため、積極的な施策を展開すると表明

 続いて、ブッキング・ドットコム・ジャパンが展開する施策について、ブッキング・ドットコム・ジャパン 日本地区リージョナル・マネージャーの勝瀬博則氏による説明が行なわれた。

 勝瀬氏によると、Booking.comは訪日観光客に対して大きな強みがあるとする。先に紹介しているように、円安の影響などを背景に、訪日観光客はここ数年大きく増加しており、Booking.comにおける日本の宿泊施設の総予約客数ランキングも、2012年に32位だったのに対し、現在は10位と飛躍的に高まっている。

 これは、2015年1月現在で1カ月のWebサイト訪問者数が2億3400万人を超えるという海外でのBooking.comの高い知名度や、42カ国の言語に対応している点なども、有利に働いていると指摘。そして、「我々は、全力を挙げて『観光立国日本』のお手伝いをいたします」と、訪日観光客の送客拠点としての取り組み強化を表明した。

 また、日本の海外旅行者に対しても、大きな強みがあると指摘。まず、218カ国、70万件を超える宿泊施設を扱うだけでなく、過去14カ月のユーザーレビュー数が5000万件を超えており、常に新鮮な宿泊情報が得られる点を挙げた。また、Webサイトや宿泊施設情報、観光案内情報などの日本語化だけでなく、24時間、年中無休で、世界のどこでも常に日本語でのカスタマーサービスが受けられるという点も大きな強みになっているという。

今後日本で展開する施策について説明する、ブッキング・ドットコム・ジャパン 日本地区リージョナル・マネージャーの勝瀬博則氏
42カ国の言語対応や、高い海外での知名度を背景に、訪日観光客の送客拠点としての取り組みを強化
24時間、年中無休で、世界のどこでも常に日本語でのカスタマーサービスが受けられる点は、日本の海外旅行者に対する大きな強みと説明

 日本市場のさらなる拡大に向けての施策としては、まず日本で予約可能な宿泊施設数を大幅に拡大する。2015年7月現在では、日本国内の予約可能宿泊施設数は約7000軒となっているが、それを2016年末までに約1万軒に拡大する。

 また、国内オフィスでの営業職の継続的な採用や、国内の日本語対応コールセンター社員の大幅増員も計画している。特に、コールセンター社員は、2015年6月現在で約100名が在籍しているところ、2016年末までに最大200名ほどの規模にまで拡大する計画があるという。さらに、2015年11月には沖縄県那覇市にオフィスの開設も予定するなど、日本市場に対して積極的に投資を行なっていくという。

 続けて勝瀬氏は、「訪日観光客の増加に加えてもう1つの大きな波」として挙げたのが、モバイルだ。Booking.comは、モバイル向けアプリ「Booking.comアプリ」を提供しているが、それに加えて、2015年2月からは、宿泊予約専用アプリ「Booking nowアプリ」をiOS向けに提供を開始。そして2015年7月21日より、Booking nowアプリのAndroid版の提供も開始となった。

 Booking nowアプリは、予算やWi-Fi、朝食の有無など、あらかじめ登録されたユーザーの好みや、GPSによる位置情報によって、現在の場所から近く、ユーザーの好みに合う宿泊施設を提案し、最小2タップで予約できるという。また、宿泊施設の予約だけでなく、その宿泊施設までの経路表示も可能。勝瀬氏は、「急な出張や宿泊に迫らまれた時に非常に便利なアプリ」として活用してほしいとアピールした。

国内で予約可能な宿泊施設数を、2016年末までに約10,000軒までに拡大
国内の日本語対応コールセンター社員の大幅増員や、沖縄県那覇市でのオフィス開設を予定するなど、投資も拡大
モバイルの波を意識し、モバイルアプリも充実
2015年2月にiOS向けに提供を開始した「Booking nowアプリ」のAndroid版を7月21日より提供開始

 最後に、ブッキング・ドットコム・ジャパン 広報・マーケティング担当部長の岩崎健氏より、日本でのマーケティングプロモーションについての説明が行なわれた。

 ここまで、ホワイトモア氏と勝瀬氏により、訪日観光客と日本の海外旅行者への強みについて説明があったが、それに対する課題となるのが、日本の国内旅行への対応だと岩崎氏は指摘した。ここ数年、日本のユーザーによる、日本国内の宿泊施設の予約数はかなり伸びているとのことだが、Booking.comの日本でのブランド認知をさらに強化するため、今後日本で積極的な広告キャンペーンを実施していくという。

 まず、20代後半から30代の旅行好きの男女をターゲットとして、「HERE'S TO THE EXPLORERS / あなたは 冒険者」というコンセプトでテレビCMを展開する。テレビCMは7月27日から開始されており、15秒または30秒のスポットCMを東京、大阪、名古屋地区を中心に投下するとともに、全国ネット番組の提供枠として60分の長尺CMも放送される。また、MSNやYahoo!などでのデジタル広告や、大都市の交通広告を中心とした野外広告、Twitter、Facebook、Instagramなどのソーシャルメディアを利用した大々的なキャンペーンなども、今後順次展開していく計画とのことだ。

日本でのマーケティングプロモーションについて説明する、ブッキング・ドットコム・ジャパン 広報・マーケティング担当部長の岩崎健氏
今後、テレビCMやWebサイトでの広告、交通広告などの野外広告、ソーシャルメディアを利用したキャンペーンなどを行なう
「HERE'S TO THE EXPLORERS / あなたは 冒険者」というコンセプトで、20代後半から30代の旅行好きの男女をターゲットとしたテレビCMを放送
ブッキング・ドットコム・ジャパン 表参道オフィスの様子
オフィス内は、コーポレートカラーのブルーが使われ、清潔感あふれる雰囲気だ
東京 表参道オフィスのコールセンター社員。日本語、英語、韓国語など常時5カ国以上の言語で対応しているという
休憩スペースにはコーヒーメーカーに加え、果物が常に置かれ、自由に食べることができる。毎週金曜日にはランチが無料で提供されるという
休憩スペース横には和室も用意されており、会議などに使われているとのこと
(平澤寿康)