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100万食売れているJALの人気商品「特製オリジナルビーフカレー」のヒット背景を直営レストラン「DINING PORT 御料鶴」で聞いてきた

  • 野村シンヤ

2025年4月23日 12:00

JALのラウンジカレー「JAL特製オリジナルビーフカレー」

　JALは、国際線ラウンジで人気の「JAL特製オリジナルビーフカレー」の冷凍商品が累計販売数100万食を超えたことを記念し、5月6日までプレゼントキャンペーンを行なっている。

　加えて、成田空港近くのレストラン「DINING PORT 御料鶴」でも店頭販売が行なわれるようになったことから、今回はJAL特製オリジナルビーフカレーと御料鶴について紹介しよう。

門外不出のカレーを一般販売した背景

「JAL特製オリジナルビーフカレー」が冷凍パックで手に入るようになったのが2020年の夏、コロナ禍でフライトが大幅に削減されていたときだ。海外旅行に行けないなかで「国際線ラウンジのカレーが食べたい」というニーズに応えたものであり、空港のファーストラウンジでしか食べられない“門外不出のカレー”が自宅で食べられるようになったことは大きな話題になった。好評だったことから翌年に再販を決めた際は数日で完売したそうだ。

　当初は1kgパックで売られていたが、現在は200gと1食分の個包装になっているので、利用しやすくなっているのもポイントだ。1kgパックだと「温めるのに必要な大きな鍋がない」「湯せんに30分もかかる」「家族とかじゃないと一度に消費しきれない」といった声が届くようになり、2023年2月からは現在のパッケージに変更された。

現在の特製オリジナルビーフカレーは個包装になったことで、約8分の湯せんで味わえる
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美味しさの秘密は試行錯誤を重ねた結果と利用客の声

　特製オリジナルビーフカレーの特徴は、ゴロゴロ入っているビーフとスパイスの効いた奥行きのある味わい。スパイスの配合や投入量、投入タイミングなどの試行錯誤を重ねた味のベースが2010年に完成し、利用者の声を反映して修正を重ねて現在のテイストになっている。

「門外不出」と言われている理由の一つとして、社内でも限られた人間しかレシピを知らない点ではないかと担当スタッフは話してくれた。そもそもこのカレーは愛媛県大洲市にあるJALUXの加工食品部で製造されているものであり、ラウンジで提供しているカレーは現場で一から調理しているわけではない。

　逆に言えば、ラウンジのカレーもECサイトなどで売られているカレーも同じものであり、“JAL特製オリジナルビーフカレー”として売られていれば同じ味をどこでも楽しめるわけだ。

ビーフがごろごろと入っているのも特徴

　筆者も数年ぶりに試食させてもらったが、スパイスをガツンとは伝えない野菜のまろやかな甘味、ほどよい大きさと柔らかさで旨味の詰まったビーフ、濃厚でありながら上品さを失わない味わいは、ラウンジのカレーとしてふさわしいと思わせる出来栄えだ。すべてのバランスを調整したうえでグルメな利用者のダメ出しに応えているバックボーンの強さを感じさせてくれる。

提供場所と購入可能場所がじわじわと増えている

　現在、特製オリジナルビーフカレーを提供しているのは羽田空港と成田空港の国際線JALラウンジのほか、3月31日に5年ぶりに再オープンしたセントレア（中部）の国際線サクララウンジ、成田空港近くのレストラン「DINING PORT 御料鶴」だ。

　一方の冷凍パック（200g）は、羽田空港のJAL PLAZA FLIGHT SHOPや4月21日から取り扱いを開始した御料鶴で、1パック1080円で販売している。JAL MallなどのECサイトでは、5食セットで5400円、11食セットは1万800円で販売中。そのほか、JALふるさと納税の大洲市の返礼品としても入手できる。

個包装になったことで手に入りやすくなった特製オリジナルビーフカレー。1パック1080円

江戸清とコラボした「JAL LOUNGEカレーまん」

　特製オリジナルビーフカレーの牛脂を餡に使った「JAL LOUNGEカレーまん」も現在はECサイトで一般販売している。横浜中華街の老舗「江戸清」がこれまで培ってきた中華まんのノウハウを投入した商品で、ふわふわ生地とスパイス香る餡はシンプルに美味しい。6個入り×4パック構成で5000円だ。

江戸清と共同開発した「JAL LOUNGEカレーまん」
甘めの生地とスパイスの刺激感が絶妙にブレンドされている

地産地消に取り組む古民家風レストラン「DINING PORT 御料鶴」

「DINING PORT 御料鶴」（千葉県成田市川上245-219）についても紹介しておこう。JALは多角化経営を進めているなかでさまざまな分野に進出しており、御料鶴を運営しているJAL Agriportもその一つとして、成田を拠点に農業関連事業に取り組んでいる。

古民家風レストランの「DINING PORT 御料鶴」

　御料鶴では、成田空港周辺9市町（成田市、富里市、香取市、山武市、栄町、神崎町、多古町、芝山町、横芝光町）を中心とする千葉県産の食材や自社農園で収穫した果物などを使った料理を提供している。

　焼野菜、スープ、らっきょ、福神漬が添えられた特製オリジナルビーフカレーは1800円で、ランチタイムはソフトドリンクが1杯サービスされる。自社農園で採れたいちごを使用したデザートも人気で、「いちごのみパフェ」（2000円）、「いちごのレアチーズケーキ」（750円）、「いちごのジュース」（600円）も楽しめる。

焼野菜などが添えられた特製オリジナルビーフカレー
店内ではJALオリジナル芋焼酎「鶴空」も販売している
芋焼酎にも使用している「紅あずま」を使った「いもけんぴ」や「いもちっぷ」
夏は中庭でバーベキューコースも提供する
大きなビニールハウスはJAL Agriportのいちご農園

DINING PORT 御料鶴

所在地： 千葉県成田市川上245-219
定休日： 第2月曜（祝日の場合は営業）
営業時間：
［平日］ランチ 11時～15時（ラストオーダー14時30分）
［土曜］ランチ 11時～16時（ラストオーダー15時）、ディナー 17時30分～21時（ラストオーダー20時30分）
［日曜］ランチ 11時～16時（ラストオーダー15時）
支払い方法： クレジットカード、QR、交通系IC、WAON、JALクーポン
駐車場： 35台（無料）

JALカレー購入で応募できるプレゼントキャンペーン

　100万食記念キャンペーンは5月6日まで行なっている。キャンペーン1つ目はJAL特製オリジナルビーフカレーを10食分購入することで、もれなくJALオリジナルカレースプーン（非売品）がプレゼントされ、さらに抽選で10名にラウンジカレー皿が当たる。2つ目は、Xで公式アカウント（@JAL_Official_jp）をフォローしてJALカレーの感想と写真を投稿することで、抽選で10名にJALカレー＆カレーまんがプレゼントされる。

柄に「JAPAN AIRLINES」のロゴが入っている