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JAL、上級会員向けに群馬県老舗酒蔵の蔵元夫妻がおもてなし。完全招待制テイスティングルーム兼醸造研究所「SHINKA」で特別体験してみた

2024年7月18日~19日 実施

JGC会員向けに永井酒造の完全招待制テイスティングルーム兼醸造研究所の体験を実施

 JALは7月18日~19日、JGC会員(JGC Six Star/Five Star/Four Star/Three Star)限定で、群馬県老舗酒蔵「永井酒造」の蔵元夫妻が案内する、完全招待制テイスティングルーム兼醸造研究所「SHINKA」での特別体験を実施した。

 都会の喧騒を忘れる美しい田園風景が広がる群馬県川場村。この地に1886年に創業した酒蔵「永井酒造」がある。谷川岳をはじめ多くの登山家たちが訪れる上越新幹線「上毛高原駅」に集合し、まず向かったのは永井家が代々護り継いできた水源の森。この辺りは利根川水系の源に近く、3400万人の生活を支えている大切な土地だ。それは周辺の森はそのほとんどが国有林で、国がしっかりと管理していることからも知ることができよう。

「日本酒の8割は水でできています」と語るのは酒蔵「永井酒造」の6代目蔵元である永井則吉氏。自ら清流の水を口に含みながら水の大切さをまず教えてくれた。そしてこの場で、蔵元自身が開発を手がけた、日本酒製法に瓶内二次発酵を取り入れた本格的スパークリング日本酒の「MIZUBASHO PURE」で乾杯を行なった。日本酒のスパークリングを初めて、しかもこんな大自然のなかで味わって、参加者の顔から自然と笑みがあふれた。

群馬県老舗酒蔵「永井酒造」の6代目蔵元 永井則吉氏(永井酒造株式会社 代表取締役社長)
永井家が代々護り継いできた水源の地へ
本格的スパークリング日本酒の「MIZUBASHO PURE」で乾杯

 川場村のブランド米である「雪ほたか」がイキイキと育っている田園風景を見ながら、いよいよ酒蔵「永井酒造」へ。敷地内には永井酒造の仕込み水がコンコンと湧き出ている。豊富な雪と雨が尾瀬の大地でゆっくりと濾過されており、やわらかでほのかに甘い天然水だ。「酒造りの中心核は水だ!」と心に決めてから、酒造りの迷いがなくなったと話す永井氏の酒造りへの情熱と愛を、参加者たちはすでにひしひしと感じ取っている。

 やがて永井酒造の世界観を体験できるテイスティングルーム「SHINKA」へと誘われた。蔵元からこのテイスティングルーム「SHINKA」を作った経緯や、先ほどの乾杯酒としていただいた本格的スパークリング日本酒「MIZUBASHO PURE」について、またビンテージの日本酒についてなど熱い想いをお聞きして、いよいよテイスティングタイムへ。蔵元のユーモアと人柄がにじみ出る語り口調に、日本酒の味わいも格別な体験に。

川場村のブランド米「雪ほたか」がイキイキと育っている田園風景を堪能
酒蔵「永井酒造」に到着。敷地内には仕込み水がこんこんと湧き出ている
テイスティングルーム「SHINKA」にて本格的スパークリング日本酒の「MIZUBASHO PURE」について語る蔵元
こだわりは酒造りだけではく細部へも。照明に永井家の家紋が映り込むように設計されている
SAKE LABOでは酒造りにおけるさまざまな“挑戦”を続けている。テイスティングではまだ試作中の「ラボSAKE」も提供された
蔵元いわく「過去最高の仕上がり」という2008年のビンテージもの。これらを購入すると完全招待制テイスティングルーム兼醸造研究所「SHINKA」での特別体験を4名で体験できる招待券が入っている
田園風景を望むテイスティングルーム
川場村のブランド米「雪ほたか」を使用した泡酒「水芭蕉」からテイスティングスタート
蔵元のこだわりで一つ一つ手吹きで作り上げてもらっている泡酒用の丸みのあるグラス。スパークリングの泡発生用に内側を傷つけてあるグラスと泡の出方がまったく違う
純米大吟醸「水芭蕉」のプレミアム。ライチやパッションフルーツを思わせる華やかな香りが楽しめる究極の純米大吟醸を目指して醸造されている

 テイスティングで十分優雅で奥深い永井酒造の日本酒を堪能。その後素敵なランチタイムへ。場所を創業当時からの歴史がある旧酒蔵を改装して作った「古新館」の蔵カフェで、地元産の野菜や和牛を使用した特別な料理と日本酒のペアリングをいただいた。

 ペアリングでは蔵元が伝統と革新を掲げて20年もの歳月をかけて完成させた日本酒コンセプト「Nagai Style」をじっくりと楽しんだ(蔵カフェは現在カフェとしては営業しておらず、今回のような完全招待制でのランチ提供時のみ使用している)。

旧酒蔵を改装して作った「古新館」。当日の雰囲気を残しつつ素敵な空間が広がる
ランチをいただいたのは「古新館」内の蔵カフェ
前菜には地元産の野菜や刺身蒟蒻、生湯葉など。ペアリングは「MIZUBASHO with Yumi Katsura」と。ブライダルファッションデザイナーの故桂由美とのコラボレーションAWA SAKE(スパークリング日本酒)
夏野菜の冷やし煮や天麩羅にはMIZUBASHO 雪ほたか 純米大吟醸
鳥山畜産の赤城和牛を炭火で網焼きにしてくれた
最高のお肉料理は熟成酒(ビンテージ)の水芭蕉2008年とともに
デザートのバニラアイスにはデザート酒をかけて大人のスイーツを
今回の特別体験で味わった永井酒造の日本酒のラインアップ。水のよさが存分に活かされた日本酒を堪能した

 ランチタイムには蔵元の永井氏の豊富な話題で場が和み、食も日本酒も進んだが、蔵元の奥さまで永井酒造の取締役としてブランディングを軸に「伝統と革新」を切り口に付加価値や顧客体験の創造を手がけている永井松美氏も、参加者を楽しませる話をたくさんしてくれた。ご夫妻のおもてなしの心が伝わる素敵な時が流れ、参加者との会話も弾み、心に残るまさに特別な1日となった。

6代目蔵元夫妻によるおもてなしが素晴らしかった

 帰りにはじゃらん全国道の駅グランプリ2024で2位にランクイン、もう一度利用したい道の駅ランニング2024では1位を獲得した「道の駅川場田園プラザ」へ立ち寄り散策。広い敷地のなかに展開されているためすべてはまわりきれなかったが、利用者も思い思いに堪能していた様子だった。

「道の駅川場田園プラザ」は蔵元の父親が川場村の村長として掲げた「農業プラス観光」という方針で築かれた施設で、現在は蔵元のお兄さまが代表を務めている

 最後に、蔵元が語っていたことで印象に残ったことを記しておきたい。

 参加者から「水が大事と言われていましたが、米の出来具合にもよると思います。そのバランスはどのように考えていますか」という問いに対して蔵元は、「水・米・技が1:1:1の正三角形だと考えています。だから、我々の技、つまり研究も大事。それがラボSAKEにも通じています」という。

 しかも、プロセスには一切口を出さない。結果(できあがった酒)に対してだけ向き合う。そしてそこで感じたことを杜氏や副杜氏に伝える、というのだ。

 蔵元の川場村での酒造りの情熱と愛、確かな蔵元としての自信や確信に慢心せず挑戦と革新へと取り組むその姿勢が、JALの上級会員の持つこだわりや誇りと合致している、とてもよい企画だったといえる。

 必要マイル数は1名応募で3万5000マイル、2名応募で7万マイルだったが、マイル以上の満足度はあったのではないだろうか。参加者の多くが永井酒造の日本酒をその場で多数購入されていたことからも、その満足度の高さをうかがい知ることができたように感じる。

 JALの上級会員向けのこうしたイベントは、日本の持つ古きよき伝統を知り挑戦や革新を続けがんばり続ける企業を知る、素晴らしいチャンスになることだろう。今後の展開にも期待が高まる。