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湘南の人気スケボーエリアがリニューアル。ストリートも加わった「鵠沼海浜公園 HUG-RIDE PARK」を見てきた
2024年6月7日 12:00
- 2024年6月1日 開業
神奈川県藤沢市の藤沢市立鵠沼海浜公園は6月1日、「鵠沼海浜公園 HUG-RIDE PARK(ハグライドパーク)」(神奈川県藤沢市鵠沼海岸4-4-1)としてリニューアルオープンした。
藤沢市では初となるPark-PFI制度を活用したもので、鵠沼海浜公園GROWING PARKグループ(代表法人:小田急電鉄)が選定された事業者になる。スケートボードやインラインスケート、バイシクルモトクロス(BMX)のプレイランドとして2001年に整備されて親しまれてきた同公園だが、全面改修によりさらに魅力あふれるスケートパークに生まれ変わった。
スケートボードがオリンピック種目に選定されたことから、同種目をはじめとしたアクションスポーツに注目が集まる現在、「世界に誇れるスケートパークを誕生させる」をコンセプトにリニューアル工事を行なった。スケートパークの運営は、鵠沼海浜公園GROWING PARKグループの1社であるムラサキスポーツが担当する。スケートパークの入場料は平日が400円(一般)、土日は2部の入れ替え制となる。
スケートパークの区画は、パークエリア、ビギナーエリア、ストリートエリア、ランプエリア、BMXエリアで構成している。全面コンクリートで手すりや階段状の段差などを配置したストリートエリアや、トップレベルの競技会にも対応するコンビプール、サーフィンのようなライディングが楽しめるサーフスケートゾーンに加え、初心者でも安心して練習できるフラットなビギナーエリアなどがあり、幅広いレベルのスケーターやライダー、サーファーに対応できるとしている。
実際にスタッフや契約しているプロ選手がデモンストレーションを行なってくれたが、迫力のある滑りやアクションを見せてくれた。卓越したバランス感覚の凄さには圧倒されっぱなしで、フェンスの外にはいつのまにか多くのギャラリーが集まっていた。なお、スケートパーク内はヘルメットを着用する必要があるが、プロ選手のデモンストレーションに限ってはヘルメットなしで行なっている。
そのほか注目すべき点は、入園者以外の人でもプレイヤーの姿が見れるようにテラスやデッキを用意しているところだ。江の島や相模湾をバックにしたスピード感のあるプレイを誰もが見て楽しめる。
スケートパークに加え、商業施設や公園スペースもリニューアル工事によって加わった。建屋は4棟あり、テナント用のスペースが設けられている。現在のところ、ムラサキスポーツのショップ「ムラサキパーク鵠沼海浜公園店」がオープンしているのみだが、年度内にはほかのショップや飲食店もオープンさせたい意向だ。
ムラサキパーク鵠沼海浜公園店の店内はスケートボード用品などを多く陳列しているほか、スケートパークの受付や入場料の支払いもこちらで行なう。同店ならではのポイントとしては、スケート関連以外の海遊びに関するアイテムのレンタルやアイス・お菓子などの販売も行なっており、海でゆっくり過ごしたい人も立ち寄れるような店作りになっている。
国道134号線に面した公園の入り口から海岸の砂浜に続く道は「エノシマウェイ」と名付けられており、海岸線へ近づくにつれて江の島のダイナミックな眺望が広がるようになっている。その先には芝生エリアが広がっており、ファミリーでもゆっくりとくつろげる。収容台数139台の駐車場は海に面しているので利便性も高く、コインシャワーやトイレもあるのでサーファーにも使ってもらいたいとのことだ。
開園セレモニーでは、小田急電鉄 取締役社長の鈴木滋氏、藤沢市長の鈴木恒夫氏、衆議院議員の星野剛士氏らが登壇。その話のなかで、市営プールだった鵠沼海浜公園が2001年にスケートパークとして生まれ変わり、20年を経てさらなる魅力アップのために藤沢市としては初のPark-PFI制度を取り入れて大幅なリニューアルを決定。公民が力を合わせて、地元に愛されてきた同公園をさらに発展させていきたいと力を込めて語っていた。
名称に入っている“HUG”には、カルチャー、人、場所の観点から“育む”という意味が込められていることも説明した。