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東海道新幹線が丸ごとF1日本グランプリ! 監督・現役選手と触れ合える貸切列車がおトク過ぎた

2024年4月3日 実施

「日本グランプリ号 supported by 鈴鹿サーキット」を運行。出発前のわずかな時間を利用して選手や監督らゲストを招いたフォトセッションを行なった

 JR東海、ホンダモビリティランド、ジェイアールセントラルビルは4月3日、新幹線貸切イベント列車「日本グランプリ号 supported by 鈴鹿サーキット」を運行した。

 今週末に鈴鹿サーキットで開催される「2024 FIA F1世界選手権シリーズ MSC CRUISES 日本グランプリレース」(F1日本グランプリ)を盛り上げるべく、東海道新幹線の「貸切車両パッケージ」を活用した取り組みで、本パッケージでは1両単位で貸切ることが可能だが、今回は1編成丸ごと貸切として専用列車として仕立てられた。

 このイベント列車は“クルマでの来場者を減らすことでCO2排出量を低減しグランプリ開催に伴う環境負荷低減を目指した”もの。

 同列車には中嶋悟氏、鈴木亜久里氏、野尻智紀選手、松田次生選手、松下信治選手、笹原右京選手のほか、実況やMCを務めるピエール北川氏や田中健一氏、笹川裕昭アナウンサーが同乗。車内放送設備を利用したトークショーのほか車内を回り記念撮影やサインに応じる時間が設けられているなど、これだけでもファンにはたまらない内容。

 加えて日本グランプリの観戦券を持っている場合は4月4日に行なわれる「木曜ピットウォーク・木曜ストレートウォーク」に通常より15分早い優先入場が可能というビッグなおまけつき。予約は3月14日からジェイアール東海ツアーズの「EX旅先予約」で先行して行なわれ、募集型のツアーとしては短い申込期間だったが、約290名が参加して貸切列車の旅を楽しんだ。

パドックウォークどころじゃないイベントがもりだくさん

 貸切列車は、東京駅を19時12分に出発して名古屋に20時48分に到着する臨時列車を利用し「団体539号」(9539A)として運行。金曜に「のぞみ457号」として運転される際には担当しない新型車両「N700S」が充当された。

 東京駅を出発すると分刻みでスケジュールが進行。中嶋&鈴木監督、野尻&松田選手、松下&笹原選手の3組に分かれ、ファンが乗った車両を訪問。各号車ではおよそ7分ほどとタップリ時間をかけてサインや記念撮影でファンと触れ合ったほか、空き時間にはグリーン車に設けられた特設スタジオを使ってスペシャルトークショーを実施した。

 こうしたゲストイベントの間もレッドブルやハイネケンのサンプリング、一般販売に先駆けたDAZNのグッズ販売など盛りだくさんのメニューが用意されており、名古屋駅までの約1時間半はまさにあっという間。下車していく参加者にはみな笑顔が見られた。

発車案内。団体539号として運行した
列車番号は臨時を示す9000を付けた9539A
使用車両は新世代型のN700S。J27編成が充当された
車内をゲストたちが訪問。タップリと時間をかけてサインや写真撮影に対応していた
どこから出てきたのか「ティレルホンダ020」のプラモデルを持ってきていたファンも。中嶋監督のサインが入ってまさにお宝に!
野尻選手と松田選手が後方の車両に移動していくところ。その際もファンサービスを忘れない
特設ブースで「レジェンドトークショー」中の中嶋監督&鈴木監督。MCはピエール北川氏とDAZNでおなじみの田中健一氏
参加者へのお土産として特製缶バッジ×5種類、限定クリアファイル、HaaS小松代表サイン入カード、ハイネケンの特製ノベルティステッカーが配られた。このほかにJRセントラルタワーズ・JR東日本ゲートタワーレストラン街で利用できるお食事券、さらにF1チケット所持者には木曜日に行なわれるピットウォーク、ストレートウォークの優先入場可能とビッグ過ぎる内容
サーキットなどでもおなじみとなっているレッドブルのサンプリング
F1グローバルスポンサーのハイネケンによる「Heineken0.0」(ノンアルコールビール)のサンプリングも
レッドブルは新発売の「スプリングエディション」も
車内にはHeineken0.0のポスターを掲示。降車前にゲストが選んだ「盛り上がった車両」の参加者にプレゼントされた
一般販売に先駆けて購入可能となったDAZNのノベルティ
4月4日および5日に無料で入場可能な「ヤング割0円キャンペーン」の当選者達とのフォトセッションを実施
290名のなかからゲストが選んだ「DOD(ドレッサー・オブ・ザ・ディ」を6名選出。DODにはゲスト全員のサイン入ポスターがプレゼントされた

 車内で囲み取材に応じたホンダモビリティランド 代表取締役社長の斎藤毅氏は、今回のイベントを企画したのは2030年のカーボンニュートラルに向けたCO2軽減の一環と前置き。というのも、実は「F1開催に伴うCO2(排出)の90%が観客の皆さまの移動に伴うもの」であり、「お客さまにできるだけ公共交通機関のご利用をお願いしたい」との想いから実現に向けて動いたと明かした。

 東京駅出発後の車内の様子については、「F1の好きな方に乗っていただいて、実際に元F1ドライバーや現役レーサーと一緒になって、皆さんの笑顔が非常に素晴らしいなと思います。今週末にF1(鈴鹿グランプリが)控えていますが、すでにもう盛り上がってるという感じを受けて、大変私もうれしいです」と笑顔を見せた。

 名古屋駅到着直前には中嶋監督と鈴木監督を招いての囲み取材も行なわれた。今回の貸切列車について中嶋監督は「なにぶんはじめての試みで“どんなんなるかな”と思ったけど、あっという間でしたね。若い方から年配の方まで幅広くお客さまがいて、久々に昔を思い出しました」と笑顔。本来の仕事から少し離れた立ち位置だったことから、リラックスしてファンとともに楽しむ時間を過ごせたようだった。

 一方の鈴木監督は「熱心なお客さまがたくさん来てくれてすごくうれしいですよね。熱い反応があるのでやってて自分たちも楽しい。大きなイベントに来てるなという感じがしますね。還暦のお父さんが家族全員で来てて、ああいうのもうれしいよね。僕らが現役のときも見てたって言って」と感慨深げ。ごく限られた時間で行なわれる通常のトークショーとは違い、列車のなかでは「皆が一体になって盛り上がることができて楽しかったです」と振り返った。

ホンダモビリティランド株式会社 代表取締役社長 斎藤毅氏