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東京湾アクアラインのETC時間帯別料金、開始直後の効果は?

2023年7月26日 実施

アクアラインのETC時間帯別料金実証実験が初の週末を迎えた

 NEXCO東日本は7月26日、霞が関の本社で定例会見を実施した。出席者は代表取締役社長の由木文彦氏、管理事業本部長の八木茂樹氏、サービスエリア・新事業本部長の吉見秀夫氏。

 同社、国交省、千葉県が東京湾アクアラインの上り線(木更津→川崎方面)でETC時間帯別料金の社会実験を行なっている件について、7月22日に始まったばかりということもあり、その開始直後の数値について説明があった。

 改めて取り組みについて整理しておくと、アクアラインでは土日祝の特定時間帯に交通が集中することで渋滞が頻発しており、1日を3つの時間帯に分けてETC料金の割引・割増を行なうというもの。期間は7月22日~2024年3月31日の土日祝日。

 普通車であれば平日のETC料金は800円だが、これを土日祝は0時~13時を800円、13時~20時を1200円、20時~24時を600円としている。

 今回、初日の22日は事故があったため、翌23日の交通状況が示された。比較対象は同じ日曜の2022年7月24日だが、コロナ禍を経たこともあり、1日の通行台数自体は約900台増えている。しかしながら、料金の切り換わる直前の19時台には約350台の減少が見られ、料金が1200円から600円へ下がった20時~24時は約300台増加するという結果が現われた。

 由木社長はこの実証実験を通じて、今後「混雑が緩和して物流の円滑化や千葉県の観光振興などにつながることを期待する」と述べている。

 なお、現地周辺ではSA/PAのポスター掲出や、本線状の横断幕、料金所の大形看板などで取り組みについて広報しているほか、料金の切り替わり待ちや駆け込みが発生しないよう路肩でLED看板で注意喚起、ラバーコーンの設置による滞留車両対策などを行なっているが、大きな混乱は発生しなかったとのこと。

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