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さとふるが解説、2023年上半期ふるさと納税の最新トレンド。キーワードは「物価高」と「旅×ふるさと納税」

上半期の人気ランキングも

2023年7月18日 実施

お米やトイレットペーパー、訳あり品がふるさと納税の最新トレンド

 ふるさと納税サイト「さとふる」は7月18日、都内で2023年上半期のふるさと納税の動向や最新お礼品トレンドなどを紹介した。

オンラインで完結する「さとふるアプリdeワンストップ申請」が便利

会場で配られた大分県津久見市や日出町、国東市などのお礼品の紙パックみかんジュース。パッケージがかわいい

 取扱自治体1200以上、契約事業者数約3万社、お礼品数68万件以上と、現在ふるさと納税サイトの認知度No.1の「さとふる」。登壇した経営戦略室 広報グループの坂平由貴氏からはまず、同社で2022年11月から提供を開始した「さとふるアプリdeワンストップ申請」サービスの紹介があった。

さとふるで行なった寄付のワンストップ特例申請が完全オンラインで行なえる。めんどうなコピーや郵送が不要となる

「さとふるアプリdeワンストップ申請」は、今まで郵送で申請を行なっていたものが、マイナンバーカードとさとふるアプリがあればオンラインで完結する仕組み(無料)。同社が行なったアンケートによれば、約8割のユーザーが6分以内に申請が完了したという結果が出ており、利用者の99%以上がリピート利用を希望しているという。

ふるさと納税の動向と最新お礼品トレンド

ふるさと納税の活用術は大きくこのふたつ

 2023年5月で制度開始から丸15年が経過したふるさと納税。寄附金額、寄付件数ともに年々増加傾向にあり、2021年度は前年の約1.2倍の8302億円を超える過去最高の受入寄付金額があった。

 坂平氏によると、そんなふるさと納税にも昨今の「物価高」の影響があるという。寄附者アンケートでは「お礼品選びに物価高の影響はあったか?」の問いに、4割以上の人が「はい」と回答しており、さらにそのうちの9割以上が今後もふるさと納税のお礼品として普段使いの食材や日用品を選びたいと思うとの結果が出ている。

物価高の影響がお礼品選びにも

 2022年のふるさと納税で選んだお礼品ジャンルでは、ふるさと納税の定番品の「魚介・海産物」や「肉」が依然人気だが、およそ6人に1人が「雑貨・日用品」を選んでいたということが分かっている。

2022年のふるさと納税で選んだお礼品のジャンルアンケート結果

 また、「訳あり」のお礼品についてのアンケートでは、3割以上が「訳あり」お礼品を申し込んだことがあると回答しており、そのうち7割以上が2022年に申し込んでいるとのこと。

物価高が顕著となった2022年は訳ありお礼品を申し込む人が急増したという結果に

 2023年上半期のお礼品人気ランキングは、1位が北海道紋別市のオホーツク産ホタテで、さとふるでは4年連続トップの根強いお礼品とのこと。続いて山梨県産シャインマスカットと続き、上位は海産物・フルーツなどとなっているが、訳あり鮭切り身や新玉ねぎなど、日常の食卓で登場する食材も6~7位にランクイン。2022年から続く物価高の影響で、日常的に使用するお礼品を選ぶ傾向が2023年のふるさと納税でも続いていると同社では推測している。

普段の食卓に結びつくものが6位、7位にランクイン

 続いて、さとふるの上半期の検索キーワードランキングだ。1位は「米」、2位は「トイレットペーパー」で、6位には「訳あり」があり、ここでも物価高で日常的に使用するお米や日用品を検索している人が多いと推測。実際に「米」の寄付件数は2年で約1.5倍、「トイレットペーパー」は2年で約5倍に伸びているという。

お米やトイレットペーパーなど日常になくてはならないものが検索上位に
寄付件数も増加している

 訳ありお礼品は、生産過程で発生する割れや欠け、規格外といった商品が活用されたもので、通常よりも内容量を増やしたり、寄附額が低くなっているものが多いとのこと。

この鮭の切身は、色とびや規格外などで「訳あり」となっているそうだが、見たところ普段の食卓では全然問題ないレベル

「旅×ふるさと納税」がもう1つのトレンド

テントサウナ体験や鉄道車両基地見学ツアーなどがお礼品に

 2023年上半期のもう1つのトレンドが「旅行・チケット」で、寄付件数が今年1月と5月の比較では約2倍に増加しているという。さとふるではお礼品を自宅で楽しむだけではなく、テントサウナ体験(岐阜県高山市)や、JR西日本博多総合車両見学ツアー(福岡県那珂川市)など、実際に足を運んで地域の魅力を体験できる「体験型」のお礼品も多い。

さとふる公式サイトの左側のお礼品カテゴリで「旅行券・チケット」にチェックをいれると出てくる

 この「旅行券・チケット」には、事前に自宅に届いたものを現地に持っていって使うものものと、旅先で寄付をしてその場で利用できる電子商品券型のお礼品がある。その電子商品券型が、さとふるで2022年11月からスタートした「PayPay商品券」だ。

PayPay商品券を導入する自治体が増えている
PayPay商品券の利用画面

「PayPay商品券」は、寄付先地域内の施設や店舗でPayPayアプリから利用する。寄付件数は2023年1月と5月を比較すると約9倍以上の増加が見られるという。また対象自治体も増えており、7月5日現在では全国394自治体でPayPay商品券を使えるとのこと。

PayPay商品券の利用加盟店の一例

 また、さとふるでは「PayPay商品券」の自動優先支払い機能を7月19日にリリースしている。これはPayPay商品券の対象店舗での支払い時に“ユーザーが都度選択しなくても、優先してPayPay商品券が自動で適用される”というものだ。

より便利にアップデートされた

 最後にイベント情報を。さとふるは実際に旅行に行く人にPayPay商品券を活用してもらいたいと、7月21日~27日に羽田空港でポップアップイベントを開催する。4万円分の旅行クーポンが当たる抽選会なども実施予定だ。

さとふる「PayPay商品券」POP UPイベント in 羽田空港

期間: 2023年7月21日~27日
@@em|s|開始時刻:10時~、11時~、13時~、14時~(受付;各回15分前~)
会場: 羽田空港第1ターミナル 2階マーケットプレイス(手前)
実施内容:
(1)PayPay商品券のレクチャー
(2)ふるさと旅行クーポンなどがあたる抽選会

期間中羽田空港を利用するという人は立ち寄ってみては?