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2023年のツーリズムEXPOは大阪開催の“未来に出会える旅の祭典”。高橋会長「進化を遂げたツーリズムを会場で感じてほしい」

「ツーリズムEXPOジャパン2023 大阪・関西」10月26日~29日

2023年7月6日 実施

ツーリズムEXPOジャパン推進室が開催概要を説明した。大阪・関西万博からミャクミャクもゲスト参加

 ツーリズムEXPOジャパン推進室は7月6日、世界最大級の旅イベント「ツーリズムEXPOジャパン2023 大阪・関西」の概要会見をグランキューブ大阪(大阪・中之島)で実施した。

 会期は10月26日~29日の4日間で、前半2日間が業界日、後半が一般公開日となっている。会場はインテックス大阪(大阪府大阪市住之江区南港北1-5-102)で、主催は日観振(日本観光振興協会)、JATA(日本旅行業協会)、JNTO(日本政府観光局)の3団体。

一般社団法人日本旅行業協会 会長 高橋広行氏

 主催団体を代表して、概要を紹介したJATA 会長の高橋広行氏は、コロナ禍を経て本格的な国際交流が戻ってきた現況に触れつつ、4年ぶりの大阪開催であり、ポストコロナの「新しいツーリズムを知っていただく機会。進化を遂げたツーリズムを会場で感じていただきたい」と話す。また、大阪では2025年に大阪・関西万博を控えており、そこへつなげるイベントとして盛り上げたいとした。

 開催テーマは、「未来に出会える旅の祭典 OPEN THE DOOR TO THE FUTURE」。多種多様な旅の入り口・楽しみ方を「多彩な色合いのドア」をモチーフにキービジュアルを制作しており、ドアを開いて旅に出る高揚感を表現。旅の中心にいる主人公を強調するような仕上がりになっている。

 2019年開催時の実績は来場者数15万1099人で、今回の来場者数目標も前回同様15万人(業界日4万8000人、一般日10万2000人)とした。出展小間数目標は1245で、これはすでに埋まっているという。商談件数目標は8000件以上。

 入場料は、業界日は無料(事前登録制)、一般日は前売り800円(事前登録制)、当日1300円。以前から学生証を提示することで中高生は無料だったが、今回から学生・専門学校生も入場無料とした。

 なお、東京開催だった2022年は目標15万人のところ12万人強という着地だったが、今回再び15万人に設定したことについて高橋氏は、前回の東京はまだ新型コロナの影響が強く残る状況かつハイブリッド開催だったことを指摘し、「この3年で皆さんが情報に飢えている」として、十分達成可能な目標であることを示唆した。

日本観光振興協会 理事長 最明仁氏

 テーマ展示、省庁連携については日観振 理事長の最明仁氏が紹介。「観光産業は深刻な人手不足に直面している」と述べ、優秀な人材を育成・輩出すべくアカデミーエリアを設けて「学生に観光産業の魅力を訴えかける」としたほか、9月に北海道で世界サミットを開催するアドベンチャーツーリズムについては、アクティビティを通じて文化と自然に触れられる新しい旅の形として大きくアピールすることを説明した。また、コロナの影響で日本への寄港が長く泊まっていた国際クルーズは、「3月から再開しているが、コロナ前にはほど遠い」として、魅力と安全性をアピールしていくという。

日本政府観光局 理事 遠藤克己氏

 JNTO 理事の遠藤克己氏は、「VISIT JAPAN トラベル&MICE マート 2023」(VJTM&VJMM2023)について説明。国内の地方自治体、DMO、旅行会社、宿泊施設と海外の旅行会社が一堂に会する国内最大級のインバウンド専門の商談会であり、4年ぶりの完全対面形式で実施できることに期待を寄せた。

関西地域出展の見どころについて説明した大阪観光局 会長の福島伸一氏
産業振興(中小企業支援)などについて述べた大阪商工会議所 理事の中野亮一氏
キービジュアルとともに