3月10日にグランドオープンする「東京ミッドタウン八重洲」地下1階~3階までが商業エリア 東京駅前の複合施設「東京ミッドタウン八重洲」(東京都中央区八重洲2-2-1)が3月10日にグランドオープンする。
すでに2022年9月に一部先行して地下2階のバスターミナルと地下1階の商業エリアが開業していたが、1~3階の商業エリアなどは、3月10日にいよいよ開業。本稿では、報道向けに公開された内容を紹介する。地下1階~3階の商業エリアをあわせると57店舗。東京駅直結で大規模なショッピングエリアが登場したことになる。
商業エリア以外には、1~4階に小学校や認定こども園、7~38階にオフィスエリアが入居する。また、40~45階には国内初進出の「ブルガリホテル東京」が4月4日に開業を予定している。グランドオープン発表会の様子は、別記事で公開済みだ。
東京ミッドタウン八重洲は、地上45階、地下4階、高さは240mあり、2022年8月31日に竣工している。東京駅八重洲口を出て、外堀通りを隔てほぼ正面に位置している。地下1階にて「ヤエチカ(八重洲地下街)」と直結しているという、とてもアクセスのよい位置にある。仕事帰りや旅行途中の乗り換えなどで、ショッピングや食事を楽しみやすい施設。特に地下2階バスターミナルでは、長距離バスが発着しているので、乗り換え時に立ち寄りやすいだろう。
東京ミッドタウン八重洲外観。東京駅八重洲口方面から見たところ 外構周辺には、日本のクリエイターによるアートが飾られている。また、商業エリアのエントランスゲートにも西陣織の「HOSSO」とランドスキップがコラボした「Nishijin Refrected」という色彩が変化するデジタルアートが配置され、建物に彩りを添えている。
シンボルともなっている光の彫刻アート「STAR(吉岡徳仁)」 銀座方面側の入口にある地層のアート「Mountain range(栗林隆)」 光の表情を表現した「Stripe drawing - Sunset reflection(中西信洋)」 こちらは地下自転車置き場へのエントランスとなっている 商業エリアの正面エントランス内。デジタルアートのゲートがある デジタルアート「Nishijin Refrected」は色彩が変化する エレベーターに近寄ったところ。非接触ボタンが採用されている 左官職人 久住有生氏による手仕上げで各階表情が違う 1階は「現代の日本発ラグジュアリー」を提案するファッションフロア
1階には「ジャパンラグジュアリー」をキーワードに、「現代の日本発ラグジュアリー」を提案するフロアでファッション系の店舗を中心に、CFCL YAESU、HOSOO TOKYO、PORTER、ONITSUKATIGER NIPPON MADE、EN VEDETTE LUXE、三陽山長 粋、金子眼鏡店、GELATO PIQUE HOMME、AHRES、LINC ORIGINAL MAKERS、HARIO Lampwork Factory、POINT ET LIGNEが出店する。
ここからは、気になった店舗をピックアップし、写真を中心にして紹介していこう。
1階は「ジャパンラグジュアリー」をキーワードしたフロア 「EN VEDETTE LUXE」清澄白河に本店を構え、こちらは初のイートイン併設店舗の新ブランド。エントランスを入ると正面に店舗がある 「HOSOO TOKYO」1688年創業の西陣織の老舗「細尾」のショールーム。 西陣織に親しんでもらうため柄を問わず均一価格で提供。このミディアムサイズのポーチで4万5100円 「テキスタイルセラー」で好きな西陣織を選ぶこともできる。カスタムすると若干価格が上がる 「HARIO Lampwork Factory」。耐熱ガラスで知られる「HARIO」のアクセサリーブランド オープン記念にはハッピーバックが数量限定で販売される 「GELATO PIQUE HOMME」かわいいフワモコ素材で人気のジェラートピケ。メンズ向けが国内初出店 プレゼントでウケそうなケーキを模したパッケージング アーティスト「KAZUSA MUTSUYAMA」コラボ商品 「ONITSUKA TIGER NIPPON MADE」日本発のスポーツシューズで有名なオニツカタイガー「NIPPON MADE」シリーズを扱う NIPPON MADEシリーズが整然と並ぶ明るい店内 シグニチャーモデル 「MEXICO 66 DELUXE」。ゴートレザーを職人が洗い加工して履き慣れた風合いを出している イベント向けのスペース。今回は「Lewis Leathers」のビンテージ革ジャンパーなどが展示されている Lewis Leathersのジャンパーの肩当てをモチーフにしたコラボ商品 3月10日発売の20周年でリニューアルされた「PORTER SMOKY」シリーズ PORTER SMOKYシリーズでブラウンは新色。ショップ限定にて販売。小ぶりにするなど現代のニーズにマッチさせている 光沢のあるターコイズブルーの「PORTER TURQUOISE」。PORTER TOKYOオープンを記念して作られた 「三陽山長 粋」日本発の高級紳士靴ブランド「三陽山長」と70年超のコートの老舗「SANYOCOAT」の2ブランド店 定番のストレートチップのドレスシューズ「友也」「友二朗」「友之介」が絶大な支持を得ている SANYOCOATは高い耐久性と手厚いアフターサービスで人気 2階は雑多感ある「ヤエスパブリック」が楽しめ地域色も豊か
2階は「ジャパンライフスタイル」と銘打ってワーカー、ツーリスト、ファミリーなど多方面に向け、地域のショップや飲食店が混在する変わったフロアとなっている。「ヤエスパブリック」というエリアでは、休憩できる公共エリアが広くとられ、立ち飲みカウンターが並んでいたり、路地裏感を醸すアンダーグラウンドエリアなども設けられるなど、ちょっと雑多な町中を探検する楽しみが味わえる。
2階は「ジャパンライフスタイル」と銘打った雑多感があるエリア 「ヤエスパブリック」という休憩スペースも兼ねた広いエリアがある 中央にはスポットで入るイベントスペース「イチジテイシ」 アートギャラリー「PALPITO」は若手アーティストの作品を販売(4月23日まで) 「HERALBONY」は日本の福祉施設にいるアーティストの作品を企画販売している アートをモチーフに普段使いしやすいグッズに仕上げている 「POPUPラーメン」では超有名ラーメン店がリレーで期間限定出店。最初は京都「煮干そば 藍(あい)」 ここも「イチジテイシ」エリアでコーヒースタンドとかき氷店が並んでいる めずらしいインド産コーヒーを提供する「BLUE TOKAI COFFEE」限定のフードメニューも 全国の人気かき氷店が期間限定出店する「かき氷コレクション・バトン」まずは谷中「ひみつ堂」 立ち呑みスポットが並ぶ「八重洲のロジウラ」にあるクラフトビアバー「CATARATAS YAESU」 日替わりのタップのビールのなかから4種を選んで飲み比べができる「ビアフライヤー」 気軽に頼めそうな立ち呑みスタンド「立喰酒場 金獅子」と「ta.bacco」 台湾屋台の「オルソー」と奥は「スタンドBUCHI」 裏路地風に会員制バー「221 TOKYO」昼はサブスク形式でコーヒーを提供 2階の物販ショップは地方色豊かで、お土産やギフトなどで使っても便利そうなチョイスだ。ここでは新たなメイドインジャパンを提案している。
東京に拠点を置く14のスポーツチームと団体で構成する「TOKYO UNITE」が、公式リアルショップを初出店する 「Hacoa DIRECT STORE」は福井県鯖江市の工房で作られた木工雑貨のお店 一枚板から作ったPC用キーボード。木目が合っている 「TO&FRO」は石川県かほく市の軽量でコンパクトにこだわったトラベルグッズを手掛ける 世界最軽量をうたうナイロン素材を使ったカラフルなトラベルオーガナイザー 「津軽びいどろ」は青森生まれのグラスウェアブランド。カラフルな文様の伝統工芸食器。初の直営店となる 3階は洗練された「ダイニングバーフロア」
3階は「ダイニングバーフロア」として、飲食店が並ぶ。山内農場(鶏炭火焼)、FLOWS GRILL | BAR(ビアカフェレストラン)、ラ・テラッツァ サバティーニ(イタリアン)、炭焼 うな富士(うな丼・ひつまぶし・日本料理)、炉端 紅焔(炉端焼き)、千葉たかおか(寿司)、酛(もと) TOKYO(日本酒割烹)、Aux delices de dodine(ビストロ)、加藤牛肉店 小川のうに(鉄板焼き)、創作料理 YAESU BISTRO(中華料理、飲茶、点心)、目利きの銀次(海鮮居酒屋)の11店舗が入る。「千葉たかおか」は、千葉市内の人気店「鮨たかおか」からの移転オープンで、予約のみの対応だ。
ゆっくり落ち着ける店からカジュアルに楽しめる店まで、バリエーションに富んだ展開となっている。さまざまな食のシーンで、ぜひ楽しんでみてほしい。
右に見えるのが「炭焼 うな富士」大きな「鰻」の文字の暖簾 炭焼 うな富士の「うなぎ丼」丼以外にも、うな重やひつまぶし、定食もある フレンチビストロ「Aux delices de dodine」の肉前菜の盛り合わせ「シャリュキュトリーの盛り合わせ」 Aux delices de dodineは浜松町や虎ノ門で人気のビストロ 日本酒以外にも国産ワインなど、日本産にこだわって豊富に揃える 大利根酒造 尾瀬の地酒「左大臣 純米吟醸生 おりがらみ・つ」の「moto no otomo(酛のおとも)」限定酒。「酛 TOKYO」のラベルが貼られている 地下1階はすでにオープン済みで、バスのインフォメーションカウンターとチケット売り場がある。バスの発着は地下2階からになる。コンビニやカフェなど13店舗が入り、旅行者やオフィスワーカーが気軽に利用できるフロアになっている。地下1階からは、ヤエチカ(八重洲地下街)を経由して東京駅に直結している。
バスのインフォメーションカウンターとチケット売り場