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JR西日本が企画乗車券の改定を一斉発表。チケットレスサービス充実も「北陸おでかけパス」など廃止へ

2023年2月2日 発表

各エリアのトクトクきっぷの設定を見直す

 JR西日本は、3月以降に実施する特別企画乗車券(トクトクきっぷ)の新規設定・設定終了・発売額変更などの改定を発表した。以下では主に、新規設定もしくは設定廃止するものについて記載する。

新規設定するトクトクきっぷ

 e5489での乗車7日前までの予約で割引価格となる「WEB早得7」は、「くろしお」と「こうのとり」向けにチケットレスサービスを開始し、4月8日利用分から発売する。加えて「WEB早得7」および「WEB早得14」では新たに「サンダーバード」の特急券も4月1日乗車分から取り扱うが、これにより「WEB早得1」の同列車での設定は3月31日乗車分までで廃止となる。

 また、大阪駅(うめきたエリア)の開業を記念した「すわっていこかキャンペーン」の一環として、3月20日~4月28日の平日に390円均一で特急に乗車できる「J-WEST チケットレス390」を発売するほか、Aシートのチケットレス指定席券も同期間に390円に割引く。

設定を終了するトクトクきっぷ

 特急券関連では「はるか指定席きっぷ」が3月17日利用開始分をもって廃止となるほか、新幹線や特急のグリーン車に割引価格で乗車できる「e早得」が3月31日利用分までで発売を終了する。また、「指定席特急回数券(北陸線)」や「名古屋指定席特急回数券」(3月17日に発売終了)、「新幹線自由席回数特急券(幹定回)」(3月31日に発売終了)といった回数券タイプのきっぷも廃止する。

 フリー乗車券型のきっぷでは「北陸乗り放題きっぷ」「北陸おでかけパス」「金沢・加賀・能登ぐるりんパス」「岡山・倉敷ぐるりんパス」「宮島・瀬戸内ぐるりんパス」「松山・広島割引きっぷ」「高知観光きっぷ・松山観光きっぷ」の発売を3月下旬に順次終了する。新幹線予約者向けに発売していた「奈良満喫フリーきっぷ」「北陸周遊乗車券」も3月31日利用開始分限りで終了となる。

そのほかの主な変更

 関西エリアの特急に割引価格で乗車できる「J-WEST チケットレス」は、2月19日からカード会員とネット会員のサービス内容が同一となり、ネット会員でも変更回数が無制限となる。一方で、これまで一部で実施していた10日前発売や、日中の列車における100円引きは終了する。また、乗車券と特急券がセットになった「J-WEST eチケット」は「eきっぷ」と名称を統合し、4月1日からは「eきっぷ(IC用)」として発売する。

 このほか乗車券類の改廃には直接関係ないが、電話予約のうえで駅で切符を受け取れる「トクトクきっぷ電話予約サービス」を2月28日限りで終了する。