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絶対見える初日の出。飛行機に乗って上空で朝日と富士山を拝む「初日の出フライト」のススメ

例年1月1日 実施

来年は初日の出フライトに乗ってみませんか

 新年のイベントといえば初詣や初売りが身近な存在だが、海沿いや高所で初日の出を拝もうという人も多いはず。本州なら早いところで6時40分台、遅い九州でも7時20分台には日が昇るはずだ。

 ところが、実際には地域によって厚い雲がかかってしまったり、そもそも雨や雪が降ってしまったりと、運に左右される要素が小さくない。住まいによっては、地形の都合である程度日が昇るまでどうしても見えないということもあるだろう。寒いなか日の出を待つのが辛いという現実だってある。

 そこでお勧めしたいのが、航空各社の実施している「初日の出フライト」だ。トラベル Watchの読者なら参加経験のある方も多そうだが、実際には募集定員の都合で狭き門であり、発売即完のプラチナチケットでもある。

最大のポイントは、雲の上だから「絶対に初日の出が見える」

 初日の出フライトとは、文字どおり「飛行機に搭乗して上空から初日の出を鑑賞するフライト」で、日付が変わった元日早朝に空港へ集まって(羽田だと4時ごろ)、普段どおりの搭乗手続きと荷物検査などを行なったうえ、まだ暗いうちに機内へ入り、空港を出発。上空で日の出を待って、そのあと富士山周辺をまわって、空港へ戻るというのが定番だ。空港着はおおむね8時ごろ。

 早朝に空港へたどり着くのが難しい人のために、空港ホテルで前泊するプランを用意していたり、ソラシドエアのように宮崎空港で降りてバスで移動、神社を参拝するところまで組み込んだツアー形式になっていたりと、エアラインごとの独自性もある。

 チケットは例年11月上旬~中旬に各社が発売する。以前は先着順で販売するケースが多かったものの、近年は抽選制も増えてきたので、発売日に販売ページ張り付きで争奪戦になることも減っているようだ。

2023年国内航空各社の初日の出フライト

2022年のJAL初日の出フライトから。日の出は6時41分

 特別なフライトということもあって、チケットは少々値が張る。例えば、上記のJALの羽田発着便は、普通席窓側2名利用で11万8000円、ファーストクラス窓側2名利用で19万6000円。ANAの羽田発着便は、普通席窓側1名で6万1000円(2名利用から)、プレミアムクラス窓側1名で8万2000円、という具合。

 しかし、初日の出フライトの最大の魅力は、雲の上に出るため「絶対に日の出が見える」という点にある。費用をかけても天候理由で空振りだとがっくりするが、初日の出フライトにはそれがない。加えて、上空から地平線を眺めるため、6時40分ごろに日本最速のタイミング(南鳥島や沖ノ鳥島はもちろん除く)で日の出に立ち会えるのだ。

 日が昇り始めると機内が一気に明るく照らされて、太陽のまばゆいエネルギーに気分も最高潮に。直視できないほどの光の束に圧倒されて、なんだか厳かな心持ちにすらなってくる。初日の出にはそれくらいの力がある。誇張ではなく一生に一度は体験しておくべき、と言えるイベントだ。

 なお、チケットを予約する際、窓側を選択できればベストだが、通路側や中央席だと楽しめないというわけではない。上空では八の字を描くように何度も旋回するので、左右窓側ならまんべんなく初日と富士山を鑑賞する機会があり、窓から離れた席はその様子を俯瞰できるので、視野を広く眺めることができる。

 というわけで、もし未体験なら年越し・新年のイベントの選択肢として、初日の出フライトを加えてみてはいかがだろうか(関連記事「JALの2022年初日の出フライトに密着。ファーストクラスもあるエアバス A350&絶対見れる日の出で最高の年初に!」)。

 ちなみに余談だが、初日の出フライトは各社が企画しているが、同じようなタイミングで似たような場所に機体が集まるため、事前にA社はこの高度、B社はこの高度といった割り当てがあるという(関係者の話ではくじ引きとのこと)。冒頭の写真をよく見ると、左下に他社の機影が映り込んでいる。

配布する記念品やお弁当も新年の特別仕様。(写真は2022年のもの)