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JAL、ジャカルタ就航60周年。清水副社長「お互いの国を知るためにエアラインの役割は大きい」

2022年7月16日 実施

JALが東京~ジャカルタ線の就航60周年記念式典を実施した

 JALは7月16日、東京~ジャカルタ線の就航60周年を記念する式典を成田空港で実施した。

 同社のインドネシア・ジャカルタ路線は、1962年7月16日に当時の羽田~シンガポール線を延長する形で開設(香港、バンコク、シンガポールを経由)し、機材はコンベア 880-22M型機を使用して、週3便で運航していた。その後、現在の成田へ移管して1992年11月1日から成田~ジャカルタ線を直行便化。2015年7月にはボーイング 787-9型機を投入したほか、2018年10月にはガールダ・インドネシア航空とのコードシェア運航を開始している。

就航60周年を記念する便となった、成田11時05分発のJL725便(ボーイング 787-8型機)

 第1ターミナル62番ゲート前の式典で登壇したJAL 代表取締役副社長執行役員の清水新一郎氏は、「日本とインドネシアが国交を開いて今年で65年。皆さまよく知るように、インドネシアには雄大な自然と数多くの文化遺産があり、本日出発する皆さまは仕事・観光で素晴らしい時間を過ごせると思います」として60年の感謝を伝えるとともに、改めて日本を訪れる際は「日本航空の翼をご利用いただけるようお待ちしている」と述べた。

 また清水氏は、ここ最近の水際対策の緩和を受けた状況について、インドネシアから日本への技能実習生が増えていたり、日本から出張で現地を訪れるビジネス利用が戻りつつあることを挙げて、2019年までに両国間の往来が50万人ずつ程度あり、計100万人の規模に迫っていたと振り返った。「お互いの国を知るためにエアラインの役割は大きい。週間12便を運航しているが、さらに貢献していきたい」としつつ、まだコロナ禍ではあるものの、今後さらなる往来の活発化のために水際の緩和にも期待していると話した。

日本航空株式会社 代表取締役副社長執行役員 清水新一郎氏
駐日インドネシア共和国大使館 公私参事官 メイナルティ・ファウジ氏
成田国際空港株式会社 取締役 営業部門長 田邊誠氏

 なお、この日の機材は186席のボーイング 787-8型機で、機長を務める村瀬義孝氏があいさつしたほか、書道家でもあるCAの高橋静佳氏による書道の披露、ガムラン奏者を招いたバリ舞踊が行なわれ、記念式典に花を添えた。

日本航空株式会社 ボーイング 787機長 村瀬義孝氏
書道家CAの高橋静佳氏による書の披露
「翼」と「愛」の書
ガムランとともにバリ舞踊を披露
花をまくのは、その場を清めて利用者を歓迎・祝福する意味合いがあるという
ゲート前ではアーカイブなどを展示した
就航当時のCAの制服(3代目制服:1960年8月~1967年3月)
本日のJL725便搭乗者へ贈られた記念品
就航当時のコンベア 880-22M型機と、現在のボーイング 787-8型機のモデルプレーン
10時45分に搭乗が始まる。ゲート通過後には記念品を配布した
出発を待つボーイング 787-8型機(JL725便)
幼児3名を含む122名の乗客を乗せたJL725便は11時9分に出発、11時27分に離陸してジャカルタへ向かった