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NEXCO東日本、自動運転レーンやワイヤレス給電など次世代高速道路の構想取りまとめ

「自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)」進捗状況

2022年4月27日 発表

NEXCO東日本は「自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)」の進捗状況を発表した

 NEXCO東日本は、現中期経営計画(令和3年度~令和7年度)の柱である「安全・安心で自動運転等のイノベーションにも対応した快適な高速道路の実現」として、「自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)」をとりまとめた。コンセプト動画の公開も行なっている。

構想の愛称は「moVision」

 今回の検討の具体化に合わせ、構想を対外的に広くPRするために、愛称「moVision(モビジョン)」とロゴマークを決定。また、コンセプトを明確化するためのイメージ動画を作成した。

 愛称は「Mobility」と「Vision」を組み合わせた造語であり、ロゴマークは未来へと向かう道を表現している。

共同研究の推進

 大学などとの共同研究を通じて、必要な技術開発を推進することで、構想の実現の加速を図る。

共同研究

・自動運転車の普及拡大に向けた道路との連携に関する共同研究:自動運転の実現に向けた車両の開発・普及状況を踏まえ、道路からの支援策に関する研究(国土交通省 国土技術政策総合研究所ほか26者との共同研究)

・次世代ハイウェイラジオ(E-ハイラジ)に関する共同研究:試行運用中のスマートフォンアプリ(E-ハイラジ)のユーザーインターフェイスの検証および改善手法に関する研究(電気通信大学との共同研究)

・データ利活用の取り組みに関する共同研究:未利用データとオープンデータを活用した、道路交通情報の高度化に向けた研究(東京大学との共同研究)

次世代高速道路の実現に向けた実証実験計画の策定

 構想で策定した31項目の重点プロジェクトについて検討を重ね、「次世代高速道路の実現に向けた実証実験計画」を策定した。今後もさらなる具体化に向け、関係機関と連携しつつ検討を進める。

実証実験計画策定の目的

 自動運転車と非自動運転車が混在する状況下において、自動運転車や非自動運転車の安全で円滑な道路交通を確保するため、道路管理の高度化に必要な情報収集・提供系設備および有効な情報提供に関する実証実験、検証を行なう。具体的な実証実験区間の整備に際しては、関係機関と連携しながら、企業を公募したうえで着手することを予定している。

今後の具体化の方針

 具体化にあたっては、引き続き関係機関との協議等を実施し、国内外の最新技術動向や関連業界の社会・経済情勢などを把握しつつ、適宜必要な見直しを行ないながら、継続的に検討を進める。また、ほかの重点プロジェクトについても、引き続き具体的な計画を策定していく。

実証実験区間のイメージ図