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国道56号、新しい「肱川橋」が3月12日開通。基礎部など100年以上経過で架け替え。耐震性や利用者の安全性向上

2022年1月20日 発表

国道56号の5代目「肱川橋」が3月12日開通。新橋への交通切り替えを実施する

 国土交通省 四国地方整備局 大洲河川国道事務所は1月20日、肱川橋橋梁架替事業において新橋が完成し、3月12日に新しい肱川橋に交通切り替えを実施することを発表した。

 愛媛県大洲市に架かる肱川橋は、1913年(大正2年)の初代から数えて、現在は1967年に完成した4代目の橋梁を使用。ただし、基礎工などは1913年竣工時のものを改修しながら利用し続けており、2009年度から架け替え事業に着手した。

 新たな肱川橋は、耐震性の向上や、増水時の流れの阻害を軽減するために支間長を広げ、橋梁を現在の5本から3本(6径間→4径間)することで松山自動車道(E56)とのダブルネットワークが強化され、災害時の交通断絶リスクをより軽減。さらに、歩道幅員を拡幅し、歩行空間の安全性を高めた。

 また、大洲市は地域DMOを設立して歴史的観光資源を活かした観光振興に取り組んでおり、肱川橋周辺にも大洲城など市を代表する観光地が点在し、大洲市景観計画区域に指定されていることから、“伊予の小京都・大洲”の観光の玄関口として景観にも配慮した設計にしている。

位置図
事業概要
整備効果