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石川県、北陸新幹線(金沢~敦賀)から白山の眺望を楽しめるよう建物や広告物のの高さ・色彩など規制へ

のと里山空港の観光案内所リニューアルや金沢港クルーズターミナルの愛称なども発表

2022年1月4日 発表

石川県は北陸新幹線からの白山眺望景観を保全するための規制を導入する

 石川県は、1月4日に行なわれた谷本正憲知事の会見において、北陸新幹線からの白山眺望景観を保全するための新たな措置を導入することを発表した。

 県では、2024年春の開業が予定されている北陸新幹線から、木場潟越しの白山や、加賀平野の田園風景などの眺望景観を旅の楽しみの一つとして提案。JR西日本(西日本旅客鉄道)に対し、騒音対策上必要な吸音板が設置されている区間を除く約9割の区間について透明板を設置。2018年には景観総合条例に基づいて沿線両側で広告物に関するより厳しい規制を設定した。

 これに加え、小松市木場潟~加賀市分校町間については特に美しい白山眺望を楽しめる区間として、新幹線車窓を新たな視点場に追加。新幹線の車窓から眺めた場合に眺望の障害にならないよう建築物などの色彩や高さを規制する。

 本規制については、今後、パブリックコメントなどを行ない、2021年度末までに手続きを終えたいとしている。

北陸新幹線の車窓を視点場とした眺望保全のため規制を追加予定

 また、同日の知事会見では、能登空港(のと里山空港)の観光案内コーナー「能登の旅情報センター」リニューアルも発表。見通しを遮っている映像放映スペースを撤去し、施設全体の視認性を向上。観光案内カウンターをレンタカースペースに隣接するほか、パンフレットを専用棚に集約するなどして、機能的で分かりやすいレイアウトに変更する。また、空港からの二次交通として、新たに観光ガイドタクシーの手配も開始。レイアウト変更によって生まれたスペースをイベントに活用することも検討している。2022年3月中のリニューアルオープンを目指す。

 このほか、2020年6月に開業した「金沢港クルーズターミナル」の愛称を「ひゃくまんごくマリンテラス」に決定。2月を目処に神戸港と連携協定も締結し、レール&クルーズによる両港の接続など、新型コロナウイルス収束後のクルーズ船誘致などに取り組んでいく。

能登空港(のと里山空港)の観光案内コーナーをリニューアル
「金沢港クルーズターミナル」の愛称を「ひゃくまんごくマリンテラス」に決定