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福岡県、桜の名所・西公園の再整備基本計画策定。約3年間で展望台や飲食店、大型遊具など整備へ

2021年9月27日 公表

福岡県が「県営西公園」の再整備計画を策定。年度内にも着手する

 福岡県は9月27日、県営西公園(福岡市中央区)の再整備基本計画を策定したことを発表し、これを公表した。

 西公園は1881年に公園地となってから140年の歴史があり、日本さくらの会「さくら名所100選」に選ばれるなどの魅力がある一方、年月を経て樹木が大きく成長したことで眺望や見通しを阻害し、安心して利用できないなど以前ほどのにぎわいがなくなっているという。

 そうした状況を踏まえ、西公園の魅力を最大限活かし、民間活力の導入も視野にいれてにぎわいの公園にするため、再整備を決定。検討委員会を設置して検討を進めてきた。

 基本計画は、大型遊具などの遊び環境や、飲食施設などの休憩機能の充実を図る「にぎわいの核をつくる」、展望台設置や樹木整理などでの眺望確保や樹勢回復やライトアップなどのみどりの魅力向上、歴史案内機能を強化による「魅力を磨く」、周回歩道や駐車場拡張など、かゆうせいやアクセス性を向上させる「つながりを強化する」を方針に定めて策定。

再整備基本計画の方針

 公園全体を「エントランスゾーン」「眺望ゾーン」「にぎわいゾーン」「歴史ゾーン」「彩りの谷ゾーン」にゾーニングし、それぞれのエリアで整備の方向性を定めた。

 そのうち、中央展望広場周辺を「にぎわいの核」と位置付け、民間活力導入による飲食施設や展望デッキを整備する「民間活力導入検討エリア」、大型遊具設置による遊び環境充実を図る「森の遊び広場」、駐車場、トイレの拡張整備を図る「駐車場・トイレ」の3エリアに分けて、一体的に眺望や見通し、回遊性の向上を図り、遊び環境の充実を目指す。

再整備基本計画における西公園のゾーニング
「にぎわいゾーン」における「にぎわいの核」計画

 今後、おおむね3年間を期間とする「短期整備」と、おおむね10年間を期間とする「中長期整備」とに分け、短期整備においては、大型遊具を設置した森の遊び広場や、展望デッキ、飲食店などの民間活力導入、展望台の設置などを実施。中長期整備では、もみじの植え増しやライトアップ環境設置、ドッグランや体験学習施設の整備を実施していく。

スケジュール
全体計画
短期整備
中長期整備