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国道3号 博多バイパスの渋滞交差点を“部分立体化”へ。博多駅や福岡空港への定時性向上など図る

2021年9月16日 発表

国道3号 博多バイパス(下臼井~空港口)は「部分立体化」で整備する方針を決定

 国土交通省 九州地方整備局 福岡国道事務所は9月16日、国道3号 博多バイパス(下臼井~空港口)の整備について、「部分立体化」に決定し、福岡市へ都市計画(案)関連の図書を送付したことを発表した。今後、福岡市において都市計画手続きが始まる。

 博多バイパス 下臼井~空港口の延長約1.6kmの6車線区間においては、周辺に博多港や福岡空港などの交通拠点、救急医療を担う3次医療施設が立地する一方、同区間では複数の交差点で渋滞が発生。空港口交差点付近は、福岡高速3号線(空港線)の延伸も予定されていることから、交通課題の解決に向けて、同区間の立体交差化を基本とした計画案の策定が進められていた。

 7月に、平面部との接続区間を設けることで博多駅や福岡空港などへのアクセスのよさや「部分立体化」、沿道施設のへの影響が小さいことが利点となる「全線立体化」の2案を提示し、新規事業化に向けた計画段階評価における意見徴収を実施。地域の意見なども踏まえて、部分立体化に決定した。

 部分立体化案は、立体化区間の延長約1.3kmのうち、渋滞の多い下臼井交差点、新二又瀬橋交差点と前後の社領3丁目交差点、二又瀬公園交差点、大井1丁目交差点、大井1丁目南交差点をまたぐ700mの区間と、空港口交差点をまたぐ300mの区間を、間に300mの平面を設けて整備するもの。福岡高速3号線(空港線)の整備進捗に合わせて空港口の区間のみ工期を分けて部分開通できることも利点となる。

位置図
対応方針(案)を「部分立体化」に決定