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国交省、国道3号 博多バイパスの渋滞ポイントを立体交差化検討。2案を提示して意見聴取へ

2021年7月2日 発表

国道3号 博多バイパス 下臼井~空港口の道路整備案についての意見聴取を開始する

 国土交通省 九州地方整備局 福岡国道事務所は7月2日、国道3号 博多バイパス 下臼井~空港口の道路整備の計画検討を進めるにあたっての意見聴取を開始することを発表した。

 対象としているのは、博多バイパス 下臼井~空港口の延長約1.6kmの6車線区間。周辺に博多港や福岡空港などの交通拠点のほか、救急医療を担う3次医療施設も立地。一方で、同区間では複数の交差点で渋滞が発生するほか、県内の平均の約2倍という死傷事故率となっている。

 加えて、空港口交差点付近は、福岡高速3号線(空港線)の延伸も予定。上記課題を解決する対策として、都市高速の延伸を考慮に入れ、同区間を立体交差化することを基本として2案を提示している。

 案1は、平面部との接続区間を設けることで、博多駅や福岡空港などへのアクセスを重視した「部分立体化案」で、この場合、部分的に空港口立体化区間の開通が可能なほか、工期も後述の案2よりも短くなるとしている。案2は、全線を立体化するもので、沿道施設への影響を小さくすることができる。

 本計画について国交省では、新規事業化に向けた計画段階評価を進めており、同案に対する意見聴取をスタート。その一環として、沿線住民やその他地域の道路利用者を対象としたアンケート調査を7月5日~8月6日に実施。福岡空港や博多港、九州自動車道の休憩施設でアンケート用紙を配布するほか、Webサイトでの回答も受け付ける。

国道3号 博多バイパス 下臼井~空港口の評価対象区間
立体交差化を基本とした国道3号 博多バイパス 下臼井~空港口の計画案
国道3号 博多バイパス 下臼井~空港口の特徴と課題