谷口ジロー・遠﨑史朗の山岳マンガ「K」復刻。高所救助に挑むクライマー描く

山と溪谷社は山岳マンガ「K」を復刻する

　山と溪谷社は、入手困難になっていた山岳マンガ「K」（谷口ジロー・画、遠﨑史朗・作）を復刻、7月10日に発売する。

　K2の北壁で遭難した石油王の息子の救助に始まり、プモ・リの北壁、エベレストの南西壁、マカルーの西壁、カイラスで遭難者の救助に挑む、国籍も名前も不明のクライマーKを描いた物語。

　本作は1986年に連載開始、1988年にリイド社から単行本化され、のちにカイラス編を加えて双葉社から発売している。今回の復刻は双葉社版を底本にした。

　また、復刻版刊行にあたって、プロ登山家の竹内洋岳氏が自身の高所救助体験を織り交ぜた特別寄稿「“K”という未知の存在」と、山岳マンガ・小説・映画評論家のGAMO氏による解説「異才の人 谷口ジロー」を収録している。

　文庫版320ページ、990円。