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運転スキルの数値化/データ化で安全・安心の向上目指す。西武バスが新型研修車両「S-tory prologue」導入

2021年7月6日 発表

西武バスは新型研修車両「S-tory prologue(エストリー プロローグ)」を導入する

 西武バスは7月6日、新型研修車両「S-tory prologue(エストリー プロローグ)」を西武バス研修所に導入することを発表した。7月下旬からの使用開始を予定している。

 乗務員の運転技能レベルの向上を目的に、デジタル技術を活用したフルオーダー車両で、2020年春の導入した同社路線バスの新カラー「S-tory(エストリー)」にちなんだ車両名称、デザインにしている。

 本車両には、車両と運転しの体の一部にセンサーを取り付けて、運転士の行動や車両速度を計測し、コース内の設定地点での運転士の安全確認などの行動をデータ化する「Object(オブジェ)」機能のほか、運転士がどこを見ているか計測する「アイマークレコーダー」、前方や側方の車両や障害物との距離を測定する「距離計測機能」、加速度を計測して車内の揺れを計測する「動揺計測機能」を装備。

 これらの機能により、運転士の運転傾向を計測、数値化し、安全確認の状況などもデータ化。従来の運転指導教官の経験に基づいた使用や、運転士自身の感覚的な捉え方に加え、客観的なデータを用いた研修を目指す。