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大分県、大分空港海上アクセスのホバークラフトを一般競争入札公告。2023年度内に3隻納入。客席80席に荷物や自転車用のスペース設置

2021年7月1日 公告

大分県は2023年以降の運航開始を目指す大分空港海上アクセスのホバークラフトの一般競争入札を公告した

 大分県は7月1日、計画中の「大分空港海上アクセス」に用いるホバークラフト(エアクッション艇)の一般競争入札を公告した。

 本計画は大分市・大分港と大分空港を海上でアクセスするルートを設けるもの。2009年までホバークラフトを運航していた大分ホーバーフェリーの運航終了後は、別府湾を迂回してのアクセスとなっている。

 大分県では2020年3月に大分港と大分空港をホバークラフトで結ぶ海上アクセスルートを2023年以降の運航する計画を発表。県が船舶などを保有し、運航は民間事業者が担う上下分離方式と採ることで採算性を高める。運航を担う事業者は福岡県北九州市に本社を置く第一交通産業株式会社に決定。

 県が調達するホバークラフトは、予備船を含めて3隻を予定。入札公告では納入期限を1番船を2023年7月20日、2番船を同年10月12日、3番船を2024年1月18日とし、2023年度内に3隻を調達する計画となっている。

 艇の仕様は、総トン数約60トンで、スカート展張時のサイズが約27×13×8.5m(全長×全幅×全高)。旅客定員は80名以上、最高速力は満載時45ノット以上とされ、客室には80脚以上のシートベルト付き座席、車いすスペース、荷物スペース、4台分以上の自転車スペースを設けることなどが示されている。

大分空港海上アクセスの計画(2020年3月4日発表時の同県資料)