大分空港～大分市内を結ぶホバークラフトが2023年以降に復活

大分県の発表

　大分県の広瀬勝貞知事は、3月4日の定例会見で、大分空港から大分市内へのアクセス手段として、ホバークラフトの運航を2023年以降に再開する方針を示した。

　大分空港～大分市内では、2009年まで大分ホーバーフェリーがホバークラフトを運航していたが、運航が終了してからは、バスや鉄道など陸路で別府湾を迂回する形となり、アクセスに時間がかかる状況が続いていた。

　2018年度、大分空港の利用者数が16年ぶりに200万人を突破し、県では、LCCのシェア拡大やインバウンド需要の増加により、利用者数は今後も増加する見込みだとして、大分空港のアクセスを改善する必要があると判断。船舶を活用した海上アクセスが最も有効かつ効果的だとしてホバークラフトの運航を再開することにした。

　船舶の種類については、ホバークラフト以外に高速船も検討されたが、時間短縮効果や空港側の接続性、県の負担額、整備期間といった点でホバークラフトが優れており、採算性についても、県が船舶を保有し、民間事業者が運航を行なう上下分離方式とすることで、収支の確保が可能だとされている。

　導入予定のホバークラフトは、旅客定員80名でバリアフリー対応となる。海上の運航距離は約29kmで、所要時間は約25分。概ね6時～22時の時間帯に、予備船1隻を含め3台体制で運航する計画。大分市側の発着地は、西新地または西大分が候補とされており、500台程度の無料駐車場も整備する。