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市原ぞうの国が「アニマルワンダーリゾウト」へ大規模リニューアル! ゾウの水遊び「エレファント スプラッシュ」は迫力満点
2021年3月26日 07:00
- 2021年3月23日 リニューアル
「市原ぞうの国」と姉妹園の「サユリワールド」は3月23日、2つの施設の総合名称を「ANIMAL WONDER REZOURT(アニマルワンダーリゾウト)」(千葉県市原市山小川937)としてリニューアルオープンした。
大規模なリニューアルとなった今回は、「エレファント スプラッシュ」と名付けたゾウたちの水浴び場を新設。本格的なタイ料理を楽しめるフードコートや、ゾウたちのふるさと・タイの魅力を体感できるスポットなどが新たに完成した。
フードコートにはゾウのシンボルマークでおなじみのドムドムハンバーガーが動物園初出店。長年親しまれてきたゾウたちのショーも名称を変えて進化し、ロゴマークも支え合うゾウをイメージした新しいものに変わっている。ここでは、リニューアルオープン前日に行なわれたメディア内覧会の様子を紹介する。
今回のリニューアルの目玉は、何と言ってもゾウたちの水浴び場「エレファント スプラッシュ」だ。チケット売り場・入園口を抜けるとすぐ目に飛び込んでくるのが、茶色い巨体がバチャバチャと大きな音を立てて遊ぶ姿なのだから、一気にテンションが上がる。ごろんと横になって半分水に浸かって足をバタバタさせたり、ホースのように鼻から水を出したりと、とにかく水浴びが楽しくて仕方ないという様子。そんな迫力満点の光景はぜひ動画に収めてみてほしい。
ちなみにこの「エレファント スプラッシュ」は、クラウドファンディングで募集を行なったプロジェクトによって建設されたもの。目標額(1000万円)を超えるおよそ1500万円の支援が1488人から集まったという。
ゾウのほかにも動物いろいろ
市原ぞうの国にいるのはゾウだけではない。ショーが始まるまで少し時間があったので、かけ足気味に園内を散策してみた。
エレファント スプラッシュをぐるりと回り込みながら坂道を上っていくと、アライグマ、ビーバー、ペリカン、ヤマアラシ、ラマなどが見られる。一番奥はカピバラふれあい広場。気づいたら自分のすぐ横をカピバラがぬぅっと歩いていてびっくりした。ここでは実際にカピバラにおやつをあげられたりもする。
ぞうさんのパフォーマンスタイム
リニューアルを機に「ぞうさんショー」から呼び方を変え、内容も進化したという「ぞうさんのパフォーマンスタイム」はエレファントスクエアと呼ばれる広場で開催する。その広場も新しくなり、観覧席がリニューアル整備された。
そろそろ広場へ行こうかなと思っていたとき、ちょうどゾウたちが移動するシーンに遭遇した。紺のコスチュームに身を包んだゾウ使いが1頭につき1人乗って、10頭ほどがゆっくりと園内を進んでいく。そんなゾウの行列を見られるのも“国内最多のゾウが群れでくらす動物園”ならではの光景だ。
パフォーマンスの内容は実にさまざま。水まきや楽器の演奏、ダンスにサッカー、お絵描きなどのほか、ゾウの鼻にぶら下がれる体験や、ゾウに帽子をかぶせてもらえる体験、ゾウが自分の上をまたがる体験(!)など、観客参加型のプログラムも盛りだくさんだ。この日は報道関係者のほかに年間パスポート会員が招待されたとのことで、熱心なファンの皆さんから温かい声援が飛び交っていた。
ぞうの国で働くゾウ使いは全員タイ人で、皆さん10歳くらいからゾウ使いの仕事をしているとのこと。お父さんもおじいさんも、先祖代々ゾウ使いという人が多いのだとか。そんな小ネタも司会進行役からアナウンスされた。
ショーが終わると「ぞうさんのおやつタイム」。ザルで売っているエサを買ってゾウたちに手渡し(鼻渡し?)するのだが、このときのゾウとの距離が近いことにもびっくり。改めて「大きな動物だなぁ」と感じてしまった。
飲食施設やショップなど
「エレファント スプラッシュ」前に新設された2階建てのフードコートには、グリーンカレーやトムヤンクンなどのタイ料理を楽しめるレストラン「エレファントハウス」と、動物園初出店のドムドムハンバーガーが入っている。この日はドムドムハンバーガーで店舗限定の味噌ピーチキンバーガーを食べてみたが、バンズの下の味噌ピーナッツの食感が新鮮な一品。チキンとの相性もよい。
オリジナルグッズやお土産などを販売するショップは、木のぬくもりを感じる作りになっていて大人から子供まで楽しめるセレクションとなっている。店内には各種ぬいぐるみなどのほか、タイ由来の雑貨なども。お土産選びも楽しめそうだ。
ショップを出てそのまま進むと「エレファントギャラリー&タイミュージアム」の建物に入る。ここは同園生まれのゾウたちが描いた絵の販売のほか、タイとゾウの関わりのパネル展示などのスペースとなっている。
今回のリニューアルにあたってはタイ国政府観光庁の協力で、食文化や物産、園内装飾など、タイの魅力が味わえるスポットが多く新設されている。今後は観光情報なども積極的に発信してタイのアンテナショップのような場所を目指すという。“タイの魅力が味わえる、タイテーマパークのような動物園”という新たな側面も加わった「ANIMAL WONDER REZOURT」の今後に期待したい。