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市原ぞうの国が「アニマルワンダーリゾウト」へ大規模リニューアル! ゾウの水遊び「エレファント スプラッシュ」は迫力満点

2021年3月23日 リニューアル

入園後まず目に入って来るのがゾウの水遊びが間近で見られる新施設「エレファント スプラッシュ」

「市原ぞうの国」と姉妹園の「サユリワールド」は3月23日、2つの施設の総合名称を「ANIMAL WONDER REZOURT(アニマルワンダーリゾウト)」(千葉県市原市山小川937)としてリニューアルオープンした。

 大規模なリニューアルとなった今回は、「エレファント スプラッシュ」と名付けたゾウたちの水浴び場を新設。本格的なタイ料理を楽しめるフードコートや、ゾウたちのふるさと・タイの魅力を体感できるスポットなどが新たに完成した。

 フードコートにはゾウのシンボルマークでおなじみのドムドムハンバーガーが動物園初出店。長年親しまれてきたゾウたちのショーも名称を変えて進化し、ロゴマークも支え合うゾウをイメージした新しいものに変わっている。ここでは、リニューアルオープン前日に行なわれたメディア内覧会の様子を紹介する。

日本とタイの国旗がたなびく駐車場入り口
階段を上った先がエントランス
感染対策で検温&手指の消毒装置が設置

 今回のリニューアルの目玉は、何と言ってもゾウたちの水浴び場「エレファント スプラッシュ」だ。チケット売り場・入園口を抜けるとすぐ目に飛び込んでくるのが、茶色い巨体がバチャバチャと大きな音を立てて遊ぶ姿なのだから、一気にテンションが上がる。ごろんと横になって半分水に浸かって足をバタバタさせたり、ホースのように鼻から水を出したりと、とにかく水浴びが楽しくて仕方ないという様子。そんな迫力満点の光景はぜひ動画に収めてみてほしい。

チケット売り場を通って入園すると、いきなりこの光景
2頭のゾウが交互に水浴びを楽しんでいる
目の前の柵のところまでゾウが来ると本当に近い!
ときどき豪快に水しぶきがかかることも

 ちなみにこの「エレファント スプラッシュ」は、クラウドファンディングで募集を行なったプロジェクトによって建設されたもの。目標額(1000万円)を超えるおよそ1500万円の支援が1488人から集まったという。

フードコート2階から見下ろした図
寝転がったり座ったりと、ゾウは水遊びが大好き
このあとバシャ~っと水しぶきをかけられていた
エレファント スプラッシュの後ろ側に作られた観覧スペース
正面からとはまた違った角度で眺められるのでオススメだ

ゾウのほかにも動物いろいろ

 市原ぞうの国にいるのはゾウだけではない。ショーが始まるまで少し時間があったので、かけ足気味に園内を散策してみた。

 エレファント スプラッシュをぐるりと回り込みながら坂道を上っていくと、アライグマ、ビーバー、ペリカン、ヤマアラシ、ラマなどが見られる。一番奥はカピバラふれあい広場。気づいたら自分のすぐ横をカピバラがぬぅっと歩いていてびっくりした。ここでは実際にカピバラにおやつをあげられたりもする。

ラマ
じぃっと見つめてくる
かなり密なヤギたち
人懐っこく近寄ってくる
笑顔がかわいい
もくもくと草をはむカピバラ
あれは何だろう?と思ったらカバが口を開けているところだった

ぞうさんのパフォーマンスタイム

 リニューアルを機に「ぞうさんショー」から呼び方を変え、内容も進化したという「ぞうさんのパフォーマンスタイム」はエレファントスクエアと呼ばれる広場で開催する。その広場も新しくなり、観覧席がリニューアル整備された。

子供も大人もみんなゾウが大好き

 そろそろ広場へ行こうかなと思っていたとき、ちょうどゾウたちが移動するシーンに遭遇した。紺のコスチュームに身を包んだゾウ使いが1頭につき1人乗って、10頭ほどがゆっくりと園内を進んでいく。そんなゾウの行列を見られるのも“国内最多のゾウが群れでくらす動物園”ならではの光景だ。

「エレファントビレッジ」からショーに向かうゾウたちを出待ちするお客さん
先頭は「マミー(右)」と「ら夢(左)」の親子
坂道をゆっくりと下っていく
ショップの横を通って広場へ向かう
大勢のお客さんがお待ちかねだ
勢揃いすると圧巻。大きな拍手と歓声があがる
この日は坂本小百合園長のあいさつがあった

 パフォーマンスの内容は実にさまざま。水まきや楽器の演奏、ダンスにサッカー、お絵描きなどのほか、ゾウの鼻にぶら下がれる体験や、ゾウに帽子をかぶせてもらえる体験、ゾウが自分の上をまたがる体験(!)など、観客参加型のプログラムも盛りだくさんだ。この日は報道関係者のほかに年間パスポート会員が招待されたとのことで、熱心なファンの皆さんから温かい声援が飛び交っていた。

丸太を運んだり
小さな丸台に乗ったり
フラフープを回したり
ゾウさんからゾウのぬいぐるみをもらう体験

 ぞうの国で働くゾウ使いは全員タイ人で、皆さん10歳くらいからゾウ使いの仕事をしているとのこと。お父さんもおじいさんも、先祖代々ゾウ使いという人が多いのだとか。そんな小ネタも司会進行役からアナウンスされた。

お絵描きタイム。この日は「ゆめ花」と「りり香」の2頭がタイと日本の桜を描いてくれた

 ショーが終わると「ぞうさんのおやつタイム」。ザルで売っているエサを買ってゾウたちに手渡し(鼻渡し?)するのだが、このときのゾウとの距離が近いことにもびっくり。改めて「大きな動物だなぁ」と感じてしまった。

エサは500円で売っている
長い鼻があちこちで伸びている
触った感じはザラザラとしていた
一番小さな「ら夢」もおやつをねだる

飲食施設やショップなど

新しくできたフードコート

「エレファント スプラッシュ」前に新設された2階建てのフードコートには、グリーンカレーやトムヤンクンなどのタイ料理を楽しめるレストラン「エレファントハウス」と、動物園初出店のドムドムハンバーガーが入っている。この日はドムドムハンバーガーで店舗限定の味噌ピーチキンバーガーを食べてみたが、バンズの下の味噌ピーナッツの食感が新鮮な一品。チキンとの相性もよい。

1階にはゾウのシンボルマークでおなじみのドムドムハンバーガーが出店
やっぱり店舗限定バーガーが気になる
どむぞうくん焼き印が押されたかりんとう饅頭は1個150円。箱入り6個は900円
千葉県のソウルフード、味噌ピーナッツを挟んだ味噌ピーチキンバーガー(460円)はここでしか食べられない限定品なのでぜひ!
スプラッシュゾウダはゾウの形をしたマシュマロ付き(850円)
チビぞうカステラは1袋400円
2階はタイ料理レストラン「エレファントハウス」。カオマンガイやガイヤーン、トムヤンクンなど本格的なタイ料理が食べられる
2階の屋外席はドムドムハンバーガーのテイクアウトフードの飲食が可能。ゾウの水浴びを見ながら飲食ができる貴重な場所

 オリジナルグッズやお土産などを販売するショップは、木のぬくもりを感じる作りになっていて大人から子供まで楽しめるセレクションとなっている。店内には各種ぬいぐるみなどのほか、タイ由来の雑貨なども。お土産選びも楽しめそうだ。

アニマルグッズやお土産品を販売するショップも今回のリニューアルで新設した
ウッディで明るい店内
タイの雰囲気満点の店内装飾
思わず欲しくなる動物ぬいぐるみを実物と比較。こちらはまだまだチビちゃんの「ら夢」
カピバラ
個人的にツボだったのがアメリカビーバー
動物フィギュアいろいろ
トートバッグ
ゾウさんのお絵描きプリント(A3サイズ)は1000円。アートです!
タイの置き物や、ゾウ使いたちもオススメだというタイのインスタントラーメンなども

 ショップを出てそのまま進むと「エレファントギャラリー&タイミュージアム」の建物に入る。ここは同園生まれのゾウたちが描いた絵の販売のほか、タイとゾウの関わりのパネル展示などのスペースとなっている。

「エレファントギャラリー&タイミュージアム」では、タイとゾウの関わりやタイの魅力などをパネルで紹介している
美しいパネルは必見だ
amazing THAILANDの地図を見ていたらタイに行きたくなった

 今回のリニューアルにあたってはタイ国政府観光庁の協力で、食文化や物産、園内装飾など、タイの魅力が味わえるスポットが多く新設されている。今後は観光情報なども積極的に発信してタイのアンテナショップのような場所を目指すという。“タイの魅力が味わえる、タイテーマパークのような動物園”という新たな側面も加わった「ANIMAL WONDER REZOURT」の今後に期待したい。

この空間を出ると出口