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NEXCO西日本、山陰道に新型の精算機を試行導入

2020年10月28日 発表

新型の精算機(ITCM:Intelligent Toll Collecting Machine)

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は、山陰自動車道の松江玉造料金所と斐川本線料金所において11月5日から新型の精算機(ITCM:Intelligent Toll Collecting Machine)の試行運用を実施する。

 従来の精算機では、操作方法が分からない利用者にインターフォンで呼びかけたり、誤ってレーンに進入した利用者に対面で応対したりするなど、料金所ごとに配置しているサービススタッフが対応する必要があった。また、現金システムとETCシステムが別々に運用され、車両検知センサーや操作端末などをそれぞれ整備していた。

 新型の精算機では、リモートで応対業務が行なえるように「お客さま応対センター」を整備し、松江地区の各料金所の応対業務を集約。サービススタッフと利用者が接触する機会を最小限にとどめる。

 これにあわせて精算機の各種機能も改良され、液晶モニターとカメラによる双方向コミュニケーションが可能になるほか、非接触センサーを使用することで、ボタンに直接触れず、手をかざすだけでスタッフを呼び出せるようになるなどしている。多言語表示によるインバウンド対応も進められている。

 また、現金システムとETCシステムを統合。ETCレーンでの車両停止などが発生した際には、ITCMを活用したリカバリー処理が可能となり、速やかな対応を実現する。

 宍道、斐川、三刀屋木次の各料金所についても今年度内に順次導入される予定で、同社では、その他の地区においても随時展開を図っていくとしている。

試行導入される料金所
現金システムとETCシステムのセンサーを一体化
お客さま応対センターのイメージ