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県をまたぐ観光やコンサートがステップ3で7月10日からさらなる緩和。プロスポーツは無観客から上限5000人へ

2020年7月6日 実施

新型コロナウイルス感染症対策分科会が初会合を実施した

 有識者で構成する新型コロナウイルス感染症対策分科会は、7月6日に初会合を実施、政府への提言などを取りまとめた。

 イベント開催制限や外出自粛の段階的緩和の目安として設定されている「ステップ3」については、予定どおり7月10日から緩和を行なう。

 屋内/屋外ともにイベントは上限人数を5000人としたうえで、屋内は収容率50%以内、屋外は十分な間隔(できれば2m)を取ることで、制限を緩和する。緩和対象はコンサート、展示会、プロスポーツ、地域の行事となっており、「全国的・広域的なお祭り、野外フェス」などについては対象外。その緩和は次のステップを見込んでいる。なお、この次のステップは、ステップ3から約3週間後の「8月1日」をメドに設定している。

イベント開催制限や外出自粛の段階的緩和の目安。ステップ3は予定どおり7月10日から

 また、分科会の取りまとめ資料では、限られたリソースのなかで検査体制を拡充するための基本的な考え方に言及しており、対策は「リスク評価と事前確率(検査時に予想される陽性率)」に基づいて実施すべき、としている。

 具体的には、「有症状者」「無症状者:感染リスクおよび事前確率が高い場所・人」「無症状者:感染リスクおよび事前確率が低い場所・人」の3カテゴリーに分類している。

 有症状者(症状のある人)に対しては、すでに体制の構築ができており、速やかな相談・受診が行なえるうえ、短時間で結果の出る抗原検査が保険適用になるなど、検査体制は改善されている。

 一方、無症状者(症状のない人)でも、過去に感染が1例でもあった病院や高齢者施設の濃厚接触者、夜の街クラスターに関連する人に対しては、感染リスクと事前確率が高いため、「PCR検査を徹底的に行なう」としている。

 分科会は今後第2回を7月中旬、第3回を7月下旬、第4回を7月下旬以降に開催予定で、8月以降のイベント開催制限の段階的緩和などについて議論していくという。